「焼くと魚の皮が網にくっつく…」 魚食普及推進センターに聞いた解決方法は?
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魚を魚焼きグリルやトースターで焼く際、網に皮がくっついて剥がれてしまったことはないでしょうか。
網にくっついた皮がこびりつくと、洗っても取りにくくなるなど、その後の処理が面倒。「後片づけが面倒で魚を焼きたくない」という人は多いでしょう。
この『すぐに網にくっつく皮』はどのような対策をすればいいのでしょうか。
網が汚れにくい魚の焼き方とは?
そもそもなぜ網に皮がくっついてしまうのでしょうか。
魚食普及活動と水産物消費拡大に取り組んでいる、一般社団法人大日本水産会 魚食普及推進センターの早武忠利さんに聞いたところ、以下の回答がありました。
皮が網にくっつく原因は、焦げ、熱による収縮、油分の不足などが挙げられます。
こうした『皮のくっつき』に対して、網に油や酢を塗るなどの工夫が挙げられますが、早武さんによると…。
網に油を塗ったり、酢を塗ったり巷で言われていることを実践してみましたが、効果は感じられませんでした。綿棒で網に塗るという裏技もあるようですが、効果はかなり疑問です。
予熱が足りない場合もくっつくことがありますが、油は加熱不足には対応できません。
上記を踏まえておすすめしたいのは、アルミホイルの使用です。私も実施していますが、この方法だとグリルの網に皮がつくことだけでなく、グリル内に落ちた油を掃除することもほぼありません。
アルミホイルのままお皿に移動すれば、さらに洗い物が少なくなり、焼き魚を食べる機会は増えるはずです。
ただし、グリルの機種によってはアルミホイルを使うことで、故障などにつながる恐れもあります。また、サンマやサバなど、脂の多い魚は引火の恐れがあるので注意してください。
必ず取扱説明書を確認のうえ、アルミホイルを使用しましょう。
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また、早武さんから以下のようなアドバイスがありました。
魚を焼く際に気になる焦げ臭さに対しては、焼く前にヒレを先に切っておくと、ヒレが燃えて部屋中焦げ臭くなることもなくなり、食べやすくなります。
ほかにも、サバのみそ煮などでもヒレの骨は邪魔なので、キッチンバサミが便利です。ぜひ試してみてください。
魚を焼く際に網に皮がくっつく原因は複数あり、その原因すべてをカバーするのは困難。そのため、アルミホイルを活用して焼くのが効率的とのことでした。
調理後にグリル内や網をきれいに洗う手間も減りますし、できるだけ楽に焼き魚を楽しみたい場合は、取扱説明書をよく確認のうえアルミホイルを使うのもよいでしょう。
同センターのウェブサイトでは、魚を調理する際のアドバイスを紹介しているので、チェックしてみてください。
[文・取材/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]