「24時間うなぎです」全人生を『うなぎ』に捧げた男たちに、海外から賞賛の声!

By - grape編集部  公開:  更新:

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夏を代表する食材、うなぎ。

日本では昔から親しまれているこの食材が、最近になって欧米や東南アジアで人気上昇中なのだそうです。それは一体なぜなのでしょうか。

日本在住、アメリカ出身の男性によると、食文化に抵抗を持っていた人々の考えかたが変わってきているといいます。

日本食の代表格ともいえる『寿司』が英語辞書にもエントリーされるほど一般的な食べ物。今は他の食材が注目を浴びています。

その中でも、タレのかかったうなぎのかば焼きは、見た目の美しさや、口の中でとろける感覚にハマる人が増えているんです。私も大好きです。

また日本在住の外国人が、動画などで紹介することにより、うなぎの認知度が上がっているようです。

日本在住の外国人YouTuber、うなぎを世界に発信

日本の文化などを紹介しているYouTubeチャンネルAbroad in Japanは『絶対食べるべき日本の変わった食べ物4選』という動画を投稿。

出典:Abroad in Japan

60万回以上再生されたこの動画には、うなぎも紹介されていて、コメント欄には「見るからにおいしそう!」「食べてみたい!」という書き込みが殺到しています。

うなぎ工場見学に訪れるYouTuberも…しかし

うなぎの魅力に目をつけたタイ人向けの日本紹介YouTubeチャンネルWabisabiTVは、鰻を養殖している養鰻場(ようまんじょう)と、かば焼き工場の見学へ。撮影スタッフは、養鰻場の風変わりな企業風土に直面します。

出典:WabisabiTV

彼らが訪れたのは、鹿児島にある山田水産。「うなぎは静岡」というイメージもありますが、うなぎの養殖日本一は鹿児島県です。

撮影スタッフが早朝に養鰻場に行くと、従業員たちが次々と集まります。それから思いもよらぬ事態に!従業員たちは、ステップを踏みながら歌い始めたのです。「心にスイッチを入れるため」とのことですが、撮影スタッフたちはビックリ!

出典:WabisabiTV

さらに、独自のYouTubeチャンネルでは、社歌の動画を公開。和太鼓をバックに汗をかきながら踊る姿は…見応えがあります。

一見風変わりに見えるこの養鰻場。しかし彼らは極めて真面目な取り組みも行っていたのです。

うなぎと寝食を共にする男たち

山田水産はうなぎを養殖し、それをかば焼きなどに加工している会社。着色料・保存料を使用せず炭火焼きしたかば焼きは、全国のスーパーなどで販売されています。そんな彼らは2005年に、日本で初めてうなぎの無投薬養殖を実現したのです。

無投薬うなぎを世界にも届けたい。その想いで、うなぎを育てる従業員たちの姿を写した、海外向けの動画を制作しました。動画からは、彼らの情熱がひしひしと伝わってきます。

うなぎ養殖では、一般的に、病気やその予防のために何種類かの薬品が使われています。しかし山田水産は、さらに安心・安全なうなぎを届けるために、無投薬養殖へ挑戦したそうです。

うなぎを病気にさせないため、従業員たちは養鰻場に住居を構え、うなぎのそばで暮らしはじめました。24時間体制でうなぎと寝食を共にすると、エサの食べ方や泳ぎ方、池のにおいなどの微妙な変化を通じて、うなぎのコンディションがよく分かるようになったのだとか。

動画を見た海外のユーザーは「うなぎがめちゃくちゃ食べたくなった〜!」「『KABAYAKI』を世界共通言語にする夢がいつか叶うように応援してます!」などというコメントが多く寄せられています。

早朝からスタッフ全員で歌ったり、変わった企画を行ったりと、ちょっとエキセントリックな養鰻場。しかしそんな斬新な発想ができるからこそ、無投薬に成功したのかもしれませんね。

道の駅ならず、『うなぎの駅』まで!?

山田水産の斬新な発想はこれにとどまりません。2017年7月14日には鹿児島県志布志市に、山田水産直営の道の駅…ではなく『うなぎの駅』をオープン。うなぎの蒲焼などが食べられるレストランはもちろん、地域の新鮮な農産物を揃えた直売所なども設置するそうです。

うなぎを東京のレストランに提供する試みもはじめています。2017年4月に六本木にオープンしたうなぎ専門店『鰻善』では、山田水産のうなぎがなんと980円から食べられるのです。鹿児島産のうなぎがこの価格で食べられるのは、かなりリーズナブル。炭火で4度焼きしたかば焼きは、ふっくらで香ばしく、思わずうなってしまいそうなおいしさです!

出典:Yummy Japan

土用の丑の日まであとわずか。今年は大切に育てられたうなぎを食べて、夏バテ防止にスタミナをつけましょう!

山田水産株式会社

うなぎ専門店『鰻善
東京都港区六本木4丁目10−5 六本木410ビル4F


[文・構成/grape編集部]

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