帝王切開は「ラクしてる?」自然分娩にこだわる妊婦 『コウノドリ』4話
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- 出典
- コウノドリ
2017年10月にスタートしたTBS金曜ドラマ『コウノドリ』の新シーズン、第4話が11月3日に放送されました。
第4話で描かれたのは、「帝王切開か、自然分娩か」。
長女を帝王切開で出産した妊婦・安めぐみさん演じる秋野蓮は、綾野剛さん演じる産婦人科医のサクラにこう問います。
母親に反抗することが多い長女の美奈に、蓮はたびたび苛立ちを見せていました。
「イライラする」「娘にきつく当たってしまう」その理由を、「お腹を痛めずに帝王切開したからだ」と思い込んでいたのです。
上の子を帝王切開で出産した妊婦が、次の子で自然分娩を試みることを『TOLAC(トーラック)』いいます。トーラックができる病院は限られるため、蓮はサクラの元を訪れました。
リスクを伴う『トーラック』
サクラは蓮に、トーラックのリスクを説明します。
・成功率は7割くらい。
・うまく行かなければ緊急帝王切開に切り替えることも考えられる。
・子宮破裂を起こすことがある。その際は母子ともに危険。赤ちゃんの脳に後遺症が残ったり、最悪命を落としてしまう。
子宮破裂が起こる確率は千人に5人ほど。低くはない確率に、戸惑いを見せる蓮の夫。しかし蓮は、「それでもやりたい」と訴えます。
病院側にもリスクが どこまで妊婦の希望に沿うのか
サクラが勤める『ペルソナ総合医療センター』は、人手不足の問題を抱えていました。
大森南朋さん演じる、周産期センター長の今橋が医師の確保に奔走するも、研修医を入れることすら難しい状況。妊婦の希望を聞き入れてトーラックを行い、もし、夜間や休日に子宮破裂などの緊急事態が起こったら…。
しかし妊婦の希望は固く、サクラもその意思を受け入れるつもりでした。
星野源さん演じる四宮は、サクラにいい放ちます。
四宮の厳しい言葉にも、サクラは穏やかな表情で答えます。
トーラックは失敗、しかし…
自然分娩を決めた蓮は笑顔が増え、夫や娘も「ママ、ご機嫌だね」とつられて笑顔に。秋野家は、以前と比べて穏やかな雰囲気に変わっていました。
そして始まる陣痛。しかし子宮口は広がらず、蓮は長時間の痛みに耐え続けることになります。
「絶対に下から産みたい」と、意思を曲げない蓮。
ですが「これ以上は危険」とのサクラの判断によって、帝王切開に切り替えることが決定します。
帝王切開で、無事に赤ちゃんが誕生。サクラは蓮に、こう語りかけます。
「産道を通して産みたい」という蓮の希望は叶わなかったものの、サクラがトーラックを受け入れたことで、秋野家には確実な変化が生まれていました。
赤ちゃんを見つめる蓮は母親の愛情にあふれていました。夫は陣痛に耐えた妻に感謝し、美奈は「お姉ちゃんが守ってあげるからね」と早速よいお姉さんの表情を浮かべます。
「帝王切開はそんなにダメ?」視聴者の声
放送中から、ネット上には視聴者の声があふれました。
・知って! 帝王切開はラクじゃない。産後の痛みは自然分娩よりつらいと思う。
・自然分娩だろうが帝王切開だろうが、どちらも命がけ。
・私も「帝王切開ならラクだったでしょ」といわれたことがある。ほかの開腹手術受けた人にはそんなこといわないはず。
・「帝王切開はお腹を痛めてないからダメ」みたいな呪いが、いい加減なくならないだろうか…。
中には、今回の物語に「共感できない」との声も…。
・毎回泣いてしまう番組だけれど、この妊婦にはなんだか感情移入できない。
・どうしても下から産みたい、って帝王切開で産んだ上の子は失敗だったって意味になる。長女がかわいそう。
・赤ちゃんの命の危険だってあるのに、ワガママに思えてしまう…。
第4回のストーリーに賛否両論はあったものの、多くの視聴者の気持ちはこうであったようです。
産みかたがどうであろうと、愛情を持つか持たないかは関係ない。
11月4日放送のTBS『王様のブランチ』で、ドラマ『コウノドリ』の制作にまつわるエピソードが明かされました。
ドラマに出演する新生児たちは、TBS社員の関係者や知人などのつてで探しているのだそうです。
撮影時は医師が同席し、赤ちゃんの健康に十分に配慮。
出産の現場をリアルに伝えるためのドラマ作りへの熱意に、多くの視聴者が驚き、改めて「素晴らしい番組」と評価しています。
[文・構成/grape編集部]