これぞ『神対応』 バスを乗り間違えたことに気付いた女性 すると運転手は?
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
新型コロナウイルス感染症のまん延によって、家族など身近な人と会えなくなった人は多くいます。
イギリスに住むジャクリーン・メイソンさんも高齢者介護施設で暮らす母親のアイリーンさんと会うことができなくなりました。
2020年12月、しばらくぶりに母親との面会が許可されたジャクリーンさんは施設に向かうバスに乗っていました。
海外メディア『Sky News』によると、彼女はバスの中で施設とは逆方向に向かうバスに乗ってしまったことに気付いたのだそう。
その時の時刻は午後3時10分。面会時間は3時30分から30分間と決められていたため、パニックになったジャクリーンさんは思わず泣き出してしまいます。
そして運転手のアレック・ベイリーさんに事情を説明すると、彼はジャクリーンさんをバスから降ろすことはしませんでした。
アレックさんは停車して、ほかの乗客にジャクリーンさんの事情を話し、「ちょっと回り道をして、彼女を送ってもいいですか?」と聞きます。
すると誰も反対する人はおらず、アレックさんはジャクリーンさんをお母さんがいる施設のすぐ近くまで乗せて行ってあげたのです。
こうして彼女は無事に母親と面会することができました。
アレックさん自身はこの出来事について誰にも話しませんでしたが、まもなくしてソーシャルメディアで話題になっていたといいます。
アレックさんはその時のことを海外メディア『BBC』に語っています。
ジャクリーンさんは「バスに乗客していたみなさんもですが、特にアレックさんには感謝してもしきれません」と話しています。
ちなみにアレックさんはジャクリーンさんを送り届けた後、終点のバス停に遅れることなく予定時刻ぴったりに到着したのだとか!
彼はこのバス会社に勤続35年のベテランドライバーなのだそう。さすがですね。
クリスマスを前に愛するお母さんと会うことができたジャクリーンさんはどんなに嬉しかったことでしょう。
1人の女性のために臨機応変に対応した運転手と、誰1人文句をいわなかった乗客たちの優しさに多くの人が笑顔になりました。
[文・構成/grape編集部]