年越しそばはいつ食べる? 妻の実家は『夕飯派』だったけど、夫はそれじゃ物足りなくて…
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さまざまな出来事があった2020年。
「2021年はもっといい年になってほしい!」と願う人も多いでしょう。
「1年の災厄を断ち切る」
そんな意味を持つといわれる年越しそば。
そばの細長い形状から「長寿延命」や「家族の縁が長く続く」など、縁起のよいとされる年越しそばですが、時に夫婦間のトラブルにつながることもあるといいます…。
年越しそばは大晦日のいつ?
とある大晦日の夕方。結婚したばかりの夫婦に、小さな揉めごとが起こります。
その始まりは妻のひと言…。
大晦日の夕飯は、年越しそばを兼ねて『天ぷらそば』だというのです。
これに違和感を覚えた夫。
なぜなら、夫の実家では、大晦日の夜はすき焼きを食べるのが毎年の習わし。年越しそばは、年を越す直前にカップ麺などで済ます程度だったといいます。
とはいえ「え~、天ぷらそばだけ?」などと口に出せば、大晦日に夫婦喧嘩が勃発してしまうことを知っていた夫は、グッと堪え、グーグル先生に「どちらが正解なのか」を聞いてみることに!
すると、夫は自身の年越しそばに対する認識が「必ずしも正解ではない」ということに気付かされます。
地域や家によっても違う年越しそばの常識
江戸時代には、文化として定着していたとされる年越しそば。
その意味については諸説ありますが、大まかにいうと年越しそばを食べる理由は以下の3つに集約されます。
・切れやすいそばを食べることで、苦労や借金などの災難を次の年に引き継がない。
・細長いそばを食べることで、長寿や健康といった縁起を担ぐ。
・そばを家族と一緒に食べることで、『側(そば)』とかけて家族の末永い縁を願う。
そして、夫がもっとも知りたいと思っていた情報、つまり「夕飯に食べるのか」「年越しの直前に食べるのか」はどちらが正解なのかは…。
乱暴ないい方になってしまいましたが、「これが正解」というルールがあるわけではなく、地域や家による違いを含めて、すべてが年越しそばと考えるのが一般的なようです。
つまり、それぞれが好きな時間に食べればいいということ!
ただし「災厄を持ち越す」という意味から、年越しそばを食べながら年を越すというのは、あまり好ましくないようです。
「食べたい時に食べる」ぐらいのユルさでいい!
「年越しそばはこうでなければならない!」といった堅苦しい考え方をする必要はありません。例えば、そば店で夕方に食べる人もいれば、昼食に食べるという人もいるようです。
また、讃岐うどんで知られる香川県では、『年越しうどん』を食べる人も多いとか。
ちなみに、妻から「大晦日の夕飯は天ぷらそば」といわれた夫は、色々調べているうちに「自分の実家のやり方が正解とは限らない」と気付かされたそう。
結局は、夫婦が互いに「これでいい」と思えれば、それが習慣になるということなのでしょう。
そして、それは『初詣』や『おせち』『お雑煮』などについても同じ。
自分のやり方や実家のやり方に固執するのではなく、互いを尊重して柔軟にやり方を作っていくことが心穏やかに年を越す秘訣なのかもしれませんね!
[文・構成/grape編集部]