星になった犬「クドリャフカ」 宇宙への片道切符
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出典:Wikipedia

『犬の幼稚園』に愛犬を預けたら… 送られてきた写真に「笑っちゃった」「なんでこんな自然なの」ポメラニアンのピカルディくんと暮らす、飼い主(@pomepomePicardy)さん。 ある日、施設にピカルディくんを一時的に預けたといいます。その後、施設からピカルディくんの『お預かり中の様子』の写真が送られてきたそうですが…。

これは食べられないわ… はんぺんの上で、哀愁漂う顔をしながら寝そべっていたのは…うどんの上に寝っ転がっていた動物に「発想が斬新すぎる」「哀愁が漂って見える」の声が続出!かわいすぎて食べられません。
1961年の、ガガーリンによる人類初の有人宇宙飛行。それ以来、私たちは少しずつ宇宙へと進出しています。
そんな人類の宇宙進出の陰で、一匹の犬が命を散らしたことを存知でしょうか?
その犬の名前は「クドリャフカ」。ロシア語で巻き毛という意味を持つ、小柄なメス犬です。1958年に、地球で生まれた生物として初めて、宇宙で軌道飛行実験を行いました。
クドリャフカが乗せられた宇宙船は、身動きの取れない小さなカプセル。このカプセルには再突入装置はなく、はじめから帰り道の無い旅でした。
なぜクドリャフカが選ばれたのか
宇宙で軌道飛行実験を行うにあたり、ロシアで20頭以上のメス犬が訓練されていました。その訓練とは高度200kmからのパラシュート降下や、数週間小さな気密室に閉じ込められるというような過酷なもの。
その中でなぜ彼女が選ばれたかというと、一番我慢強く協調性があり、訓練を受けても体調にあまり変化がなかったためです。
過酷な訓練を受け続けたクドリャフカ。きっと自分が死んでしまうなどと思っていなかったことでしょう。
運命の日となる1957年11月3日、彼女は宇宙船スプートニク2号の狭いカプセルにつながれ、宇宙へ旅立つことになりました。
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クドリャフカの最期
クドリャフカがどのようにして死んでしまったのか。正確にはわかっていません。当時から彼女の死については様々な情報が交錯していました。
最初は打ち上げから十日後、最後の食事である毒入りの餌を食べて死んだとされていました。しかし後になって、宇宙船の欠陥による過熱とストレスにより、打ち上げ数時間後に死んでいたと発表されました。ただそれも計器観測により知らされたもので、本当のことはクドリャフカにしかわかりません。
クドリャフカを乗せたスプートニク2号は、彼女が死んでしまった後も地球の周りを回りつづけ、162日後の1958年4月14日に大気圏に再突入し、燃え尽きてしまいました。
彼女のストーリーをまとめた動画があります。クドリャフカの気持ちを思うと、涙が止まらなくなります。
私たちの宇宙進出には、尊い犠牲があります。宇宙での生活に夢を馳せると共に、宇宙に消えてしまった彼女のことを決して忘れないようにしたいですね。