三陸鉄道 駅員が今日卒業を迎える高校生に伝えたかった想い「みんな愛おしい」 By - grape編集部 公開:2016-03-01 更新:2016-03-02 東日本大震災 Share Post LINE はてな コメント テレビ小説「あまちゃん」の舞台でもあり、東日本大震災で被災した地域でもある、久慈駅に置かれた一つのメッセージボードが多くの感動を呼んでいます。 「ありがとう」と「おめでとう」 久慈駅に置かれたメッセージボードには、今年高校を卒業し新たな世界へと羽ばたく、卒業生に向けてこのようなメッセージが書かれています。 高校卒業おめでとう~津波・5年・旅立ち~ 海が盛り上がって、車が流されて、そんな映像なんか見たくない。 小学生のころ、家族で見た夏の碧い海がいい。 みんな前を向いて生きろと言っても、マイナスからの出発環境なんて辛すぎる。 そんなことを言っている君たちの心の真ん中が心配です。 どうかその分“いいこと”がたくさんおとずれますように・・・。 世間の波に呑みこまれないように、、どうか皆様助けてあげてください。 あまちゃん北三陸駅で通学したことが、これから先、何かの機会に人生の糧となることを願っています。 ほんとにみんなみんな愛おしい。 そして“さんてつ”を利用してくれてありがとう。 心から御礼申し上げます。 高校卒業おめでとう!みんなに幸あれ! 三陸鉄道 久慈駅 三陸鉄道ブログ [鉄ログ] ーより引用 久慈駅のみなさんが、高校生たちをどんな気持ちで見守ってきたか、温かく愛おしい気持ちの伝わるメッセージ。 実際にどういった気持ちで書かれたのか、メッセージを書かれた久慈駅の副駅長・駒木さんに、その思いをうかがいました。 ―― どういった気持ちを込めてメッセージを書かれたのですか? 2011年に起きた震災によって、長年住んだ家を流されたり、大切な家族を流されてしまったりと言葉には尽くせないほど、悲しいことが数多くありました。 そんな心にも経済的にも余裕のない中、三陸鉄道を使ってくれたみなさんに、少しでも「ありがとう」という気持ちを伝えたい。そして新しい世界へと羽ばたく卒業生たちに「おめでとう」という気持ちを伝えたくて書かせていただきました。 ―― メッセージは毎年出されているのですか? 今年で4回目になります。 震災当時に一年生だった子供たちが、卒業する2013年に卒業生に向け、メッセージを書いたのが始まりです。 以来、2013年から様々な想いを込めてメッセージボードを書き続けています。 ちなみに、メッセージボードは、3月1日に卒業式を迎える地域の高校生たちへ向け、2月19日から震災のあった3月11日まで設置するとのことです。 メッセージボードを読んだ方からは、「涙が出そう」「心が温まった」というコメントが数多く寄せられていました。 @kyounosuke1218 とても心がほっこりしました。私も涙が出そうです。震災を心にとどめて、地元の青年達の内面に思いをめぐらせる……「お節介」と言われるかも知れないけれど、そうやって他者に思いをめぐらせて下さる人たちの存在が、私たちを支えてくれます。私もそうありたい。— かわばたかずひさ (@kazuhisa_99) 2016年3月1日 @三陸鉄道北リアス線久慈駅高校を卒業する地元の生徒たちに向けてのメッセージが、今年も愛に溢れていると私の中だけで話題に!卒業生がんばれ!三鉄がんばれ!あぁ、なんか、目から汗出てきそうになるゎ! pic.twitter.com/1cND1ljsPn— 雨傘(Amagasa) (@sendai_utendo) 2016年2月20日 5年という月日が流れても、震災で受けた心の傷が完全になくなることはありません。 ただ、こういった地域の方々の温かな応援は、心の支えになり、新しい世界に羽ばたく力になりそうですね。 今年、卒業を迎えるみなさん、心からおめでとう!沢山の「いいこと」が訪れますように! 画像は三陸鉄道様より提供いただいております。無断使用、転載等はご遠慮ください。 出典 三陸鉄道ブログ [鉄ログ] Share Post LINE はてな コメント
テレビ小説「あまちゃん」の舞台でもあり、東日本大震災で被災した地域でもある、久慈駅に置かれた一つのメッセージボードが多くの感動を呼んでいます。
「ありがとう」と「おめでとう」
久慈駅に置かれたメッセージボードには、今年高校を卒業し新たな世界へと羽ばたく、卒業生に向けてこのようなメッセージが書かれています。
久慈駅のみなさんが、高校生たちをどんな気持ちで見守ってきたか、温かく愛おしい気持ちの伝わるメッセージ。
実際にどういった気持ちで書かれたのか、メッセージを書かれた久慈駅の副駅長・駒木さんに、その思いをうかがいました。
―― どういった気持ちを込めてメッセージを書かれたのですか?
2011年に起きた震災によって、長年住んだ家を流されたり、大切な家族を流されてしまったりと言葉には尽くせないほど、悲しいことが数多くありました。
そんな心にも経済的にも余裕のない中、三陸鉄道を使ってくれたみなさんに、少しでも「ありがとう」という気持ちを伝えたい。そして新しい世界へと羽ばたく卒業生たちに「おめでとう」という気持ちを伝えたくて書かせていただきました。
―― メッセージは毎年出されているのですか?
今年で4回目になります。
震災当時に一年生だった子供たちが、卒業する2013年に卒業生に向け、メッセージを書いたのが始まりです。
以来、2013年から様々な想いを込めてメッセージボードを書き続けています。
ちなみに、メッセージボードは、3月1日に卒業式を迎える地域の高校生たちへ向け、2月19日から震災のあった3月11日まで設置するとのことです。
メッセージボードを読んだ方からは、「涙が出そう」「心が温まった」というコメントが数多く寄せられていました。
5年という月日が流れても、震災で受けた心の傷が完全になくなることはありません。
ただ、こういった地域の方々の温かな応援は、心の支えになり、新しい世界に羽ばたく力になりそうですね。
今年、卒業を迎えるみなさん、心からおめでとう!沢山の「いいこと」が訪れますように!
画像は三陸鉄道様より提供いただいております。無断使用、転載等はご遠慮ください。