東日本大震災で流されたバイクがカナダで発見! 受け取りを断った男性の想いに涙
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ダイソーのイヤホンを見た客 配色に既視感をおぼえたワケに「全く同じことを考えた」メメタァ(@memetaa_kaeru)さんが、『ダイソー』に足を運んだ時のこと。ふと目に飛び込んできたワイヤレスイヤホンのカラーリングに、既視感をおぼえたといいます。何に似ていたのかは、メメタァさんのつづったコメントとともに、答え合わせをしてみてください!
買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」買った花束を店に置いていった女性 その後の展開に「鳥肌が立った」
2011年3月11日に日本列島を襲った東日本大震災。
多くの方が命を失い、また自宅や大切なものが津波に流されました。
家族と共に思い入れのあるバイクが流された男性
宮城県に住む横山育生さんもそんな1人。
3人の家族をこの津波で失いました。そして、自身が大切にしていたハーレーダビッドソンのナイトトレインというバイクも、保管していたコンテナごと流されてしまったのです。
※写真はイメージです
そんな横山さんの大切な愛車が、カナダで発見されたことが明らかとなり、大きな注目を集めました。
横山さんの返答に世界が感動
横山さんのバイクが発見されたのは、カナダ北部に位置するクイーンエリザベス諸島のグレハム島で、日本から6000㎞以上も離れた小さな島です。
発見したのは、この島に住むピーター・マイクさん。ナンバーから持ち主が日本人であることに気付きます。
出典:Facebook
この事実を知ったハーレーダビッドソン本社はナンバーからオーナーが横山さんであることを確認し、横山さんに連絡を取ります。
「あなた(横山さん)のバイクがカナダで発見されました。修理してお送りしますよ」
しかし、この親切な申し出に対し、横山さんはこう答えたそうです。
「非常に有り難い申し出ですが、お断りします。私の周りの人たちも、東日本大震災とその後の津波で多くの大切な物や人を失いました。私だけがそのような恩恵にあずかるわけにはいきません」
そして、ハーレーダビッドソンの担当者にこう告げます。
「ミルウォーキーにあるハーレーダビッドソンの博物館で、津波の犠牲者に捧げていただければ幸いです」
この申し出は、多くの人の心を震わせました。
自分自身も辛い経験をし、家族を失い、大切なバイクも失いました。それでも、周囲の人たちへの配慮を優先して、愛車の受け取りを辞退にした横山さんに対し、多くの称賛と敬意の念が寄せられたのです。
横山さんの愛車は博物館で展示中
愛車のナイトトレインは横山さんの希望通り、博物館で展示されることになりました。
出典:Harley-Davidson Canada
出典:Harley-Davidson Canada
創業者一族のビル・ダビッドソンさんによると、横山さんのバイクは現在も海水による浸食が進んでいるそうです。
しかし、その侵食を食い止めるのではなく、津波の恐ろしさを伝えるために、そのままにしてあるとのこと。
さまざまな人の大切な人や物を一瞬にして飲み込み、連れ去ってしまう津波。このハーレーダビッドソンはそんな津波の恐ろしさを、多くの人に伝えようとしてくれているのかもしれません。