三陸鉄道 駅員が今日卒業を迎える高校生に伝えたかった想い「みんな愛おしい」
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テレビ小説「あまちゃん」の舞台でもあり、東日本大震災で被災した地域でもある、久慈駅に置かれた一つのメッセージボードが多くの感動を呼んでいます。
「ありがとう」と「おめでとう」
久慈駅に置かれたメッセージボードには、今年高校を卒業し新たな世界へと羽ばたく、卒業生に向けてこのようなメッセージが書かれています。
久慈駅のみなさんが、高校生たちをどんな気持ちで見守ってきたか、温かく愛おしい気持ちの伝わるメッセージ。
実際にどういった気持ちで書かれたのか、メッセージを書かれた久慈駅の副駅長・駒木さんに、その思いをうかがいました。
―― どういった気持ちを込めてメッセージを書かれたのですか?
2011年に起きた震災によって、長年住んだ家を流されたり、大切な家族を流されてしまったりと言葉には尽くせないほど、悲しいことが数多くありました。
そんな心にも経済的にも余裕のない中、三陸鉄道を使ってくれたみなさんに、少しでも「ありがとう」という気持ちを伝えたい。そして新しい世界へと羽ばたく卒業生たちに「おめでとう」という気持ちを伝えたくて書かせていただきました。
―― メッセージは毎年出されているのですか?
今年で4回目になります。
震災当時に一年生だった子供たちが、卒業する2013年に卒業生に向け、メッセージを書いたのが始まりです。
以来、2013年から様々な想いを込めてメッセージボードを書き続けています。
ちなみに、メッセージボードは、3月1日に卒業式を迎える地域の高校生たちへ向け、2月19日から震災のあった3月11日まで設置するとのことです。
メッセージボードを読んだ方からは、「涙が出そう」「心が温まった」というコメントが数多く寄せられていました。
5年という月日が流れても、震災で受けた心の傷が完全になくなることはありません。
ただ、こういった地域の方々の温かな応援は、心の支えになり、新しい世界に羽ばたく力になりそうですね。
今年、卒業を迎えるみなさん、心からおめでとう!沢山の「いいこと」が訪れますように!
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