ゴミの中に捨てられていた一匹の犬 その場を離れなかった理由とは?
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カリフォルニア州・ロサンゼルスで活動する動物保護団体「Hope for Pows」の元に「ゴミの中に捨てられている犬がいる」という連絡が入りました。
団体スタッフが現場に向かうと、敷地の片隅にあるゴミ捨て場にうごめくものを発見。ゴミと判別するのが難しいくらい汚れきった一匹の犬が座っていました。
この犬はなぜこんな臭くて汚いこんな場所で生活をしているのだろう?
近づいたスタッフはその理由に気付きました。その犬は両方の目が見えていなかったのです。
その犬は何も見えない、守ってくれる人もいない真っ暗な世界で生き延びるため、臭くて汚いけれど誰も近づいてこない安全な場所として、ゴミ捨て場を選んだのです。
スタッフはその犬を保護し、「フィオナ」と名付け、連れて帰りました。
ゴミの中で生活していたフィオナは真っ黒に汚れ、たくさんのノミも寄生していました。汚れて絡まった毛をカットし、シャンプーをしてあげました。
その後、医師の診察を受けたところ、フィオナはやはり両目とも完全に見えていない状態でした。しかし、片方の目は手術すれば見えるようになる見込みがあるとのこと。
手術費は高額でしたが、SNS等でフィオナのことを知った人達が支援してくれたおかげで無事手術を受け、片方の目が見えるようになりました。
安心できる場所と光を取り戻したフィオナはすっかり元気に。
あのゴミ捨て場で真っ黒になって怯えていた頃の面影はまったくありません。
フィオナはその後、マイケルとクリスが里親として引き取り、幸せに暮らしているそうです。
フィオナが保護され、元気になっていく様子をまとめた映像がこちら。元気に動き回っているフィオナを見ることができますよ。
団体が保護をしていなければ、誰かが保護団体に連絡してくれなければ、フィオナはいったいどうなっていたのでしょうか。
フィオナのように、保護され幸せになれる動物は本当に一部です。動物を飼っている全ての人に、動物の命に対する責任をきちんと考えてほしいと思います。
これからは新しい家族と明るい世界で楽しくすごしてね、フィオナ。