安全圏からライオンの悪口を言う人間 展開に「ネット社会そのもの」「いい風刺」
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手作り弁当を見た男子生徒「別れよう」 交際相手の『ミス』に「笑った」「これは最悪」主に4コマ漫画を描き、SNSで投稿している、こざ(@kk08546)さん。男女の恋愛をテーマに描いた創作漫画をXに公開すると、反響が上がっています。ある女子生徒が、交際相手の男子生徒のためにお弁当を作り、学校へ持っていくと…。

好きな異性に弁当を渡せなかった女子生徒 結末に「笑った」「結果オーライです」オリジナルキャラクターの『おせっかい女子』の日常を漫画に描く、ひかる(@ky365d)さん。2025年5月15日、Xに『おせっかい女子、突然冷静になる。』と題した漫画を公開すると、1万件以上の『いいね』が寄せられています。
- 出典
- @youyakuya
ストレスや嫉妬、不満、価値観の違いといったネガティブな感情によって、人間は他者へ攻撃的になってしまうもの。
中でも、インターネットの発達によって、SNSなどで起こる誹謗中傷が深刻な社会問題の1つとして挙げられます。
画面の向こう側に生身の人間がいるにもかかわらず、匿名性を利用して安全圏から他者を言葉で傷付ける、許しがたい誹謗中傷行為。
ネコロス(@youyakuya)さんがTwitterに投稿した4コマ漫画は、そういった行為の卑劣さを描いたものでした。
『慈悲』
檻の中にいるライオンに心ない言葉を投げかける人たちは、檻の外という安全圏におり、やり返されない自信があるからこそ、こういった行動をとっているのでしょう。
そのため、予想と反してライオンが反撃に出ようとすると、人間は慌てて必死にいいわけをし始めます。「つらいことがあって、ほんのストレス発散のつもりだったのです」…と。
この4コマ漫画のタイトルは『慈悲』。ライオンの最後のセリフから、人によってさまざまな解釈ができますね。
誹謗中傷をはじめ、世の中にはびこる嫌な構図を描いた漫画に、多くの人が考えさせられたようです。
・まさに、現代のネット社会そのもの。
・いい風刺だ。こういう人は、悲しいことによく目にする。
・つらい人生を終わらせてくれるだなんて、さすが百獣の王は慈悲深い!
実際に、誹謗中傷で訴えられたり、個人情報開示をほのめかされたりした人は「ストレス発散のつもりだった」といいわけをすることも多いといいます。
しかし、いくら心身が疲弊していても、他人を道ずれにし、傷付けていい理由にはなりません。
安全圏からでしかできないようなことは、本当に社会的に正しい行為なのかを、一度冷静になって考えてみてほしいですね。
[文・構成/grape編集部]