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生クリームの賞味期限は約1週間! 食べられるか判断する方法や消費するコツも解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

「生クリームを買ったけれど、賞味期限内に使いきれるか分からない」「冷蔵庫にある生クリームの賞味期限が切れていても使えるのか知りたい」と悩んだ経験がある人もいるでしょう。

生クリームは賞味期限が短く、1週間程度です。冷蔵庫で保存して置くと、いつの間にか賞味期限が切れてしまっていることも。

また、開封後は賞味期限に関わらず、早めに消費しなければいけません。生クリームを安全に使うには、賞味期限に関する情報や長期間保存できる方法を知っておくのが重要です。

そこで本記事では、生クリームの賞味期限にまつわる情報を網羅的に解説します。賞味期限の切れた生クリームを食べてよいか悩んでいる人や使いきれずに困っている人は、ぜひ参考にしてください。

生クリームの賞味期限は約1週間

生クリームの写真

生クリームの賞味期限は約1週間です。純正の生クリームには、日持ちさせるための保存料や添加物が含まれていないので、賞味期限が短め。

しかし、賞味期限が切れたからといって、食べられなくなってしまうわけではありません。賞味期限は未開封かつ、指定の方法で保存していた場合においしく食べられることを保証する期間。

賞味期限切れの生クリームは品質が落ちてしまいますが、見た目や匂いに異変がなければ、食べられる可能性があります。

ちなみに、賞味期限と消費期限は定義が異なるので注意しましょう。消費期限は、食品を安全に食べられることを意味する期間です。消費期限をすぎた食品は、食中毒の原因になる可能性があるため、食べないようにしましょう。 

生クリームと似ている2つの食品の賞味期限

コーヒーフレッシュの写真

生クリームと似た商品で、スーパーマーケットではホイップやフレッシュが売られています。生乳のみで作られたものは『純生クリーム』で、乳化剤や安定剤が含まれていないため、賞味期限が短いです。

一方で、ホイップやフレッシュは『乳又は乳製品を主要原料とする食品』に分類されます。『乳又は乳製品を主要原料とする食品』は、添加物が加えられていたり、植物油脂が原料になっていたりするため、賞味期限が比較的長いです。

ここでは、ホイップやフレッシュそれぞれの賞味期限について詳しく解説します。

ホイップ

ホイップは、ヤシ油やパーム油などの植物油脂や添加物を原料にしたクリームです。ホイップの賞味期限は、製造から約1か月が目安

液体やすでに泡立ててあるものなど、さまざまな状態で販売されています。動物性油脂だけでなく、植物性油脂も使用しているため、純生クリームよりも酸化しにくいのが特徴。

防腐剤や乳化剤も含まれているため、純生クリームと比較して賞味期限までの期間が長いです。ホイップは保存が効くように添加物が入っているため、賞味期限が切れても食べられる可能性があります。

食べられる期間の目安は、賞味期限が切れた日から3~7日。必ず食べられるわけではないため、匂いや見た目で腐っていないことを確認してから使うようにしましょう。

また、ホイップは賞味期限が切れると、成分が分離して泡立たない可能性があるため要注意です。賞味期限が切れたホイップを使う場合は、煮込み料理に入れるなど、泡立たなくても問題ない時に利用しましょう。

フレッシュ

フレッシュは、植物性油脂を主原料としたクリームで、コーヒーなどによく用いられます。純正な生クリームやホイップと異なり、常温保存できるものが多いです。フレッシュの賞味期限は製造から約3か月

植物油脂が原料なので酸化しにくく、添加物も含まれているため、賞味期限までの期間が長いです。フレッシュは賞味期限が切れてしまっても、食べられる可能性があります。

賞味期限が切れたフレッシュを使う時は、黄色く変色していたり、分離して塊ができていたりしないか確認しましょう。賞味期限が切れたものを使う際は、ホイップ同様に加熱して使うのがおすすめです。

ただし、食中毒の原因になるブドウ球菌は、加熱殺菌しても毒素が消えないため、腹痛などの症状が出る可能性があります。賞味期限をすぎてから使う場合は、見た目や匂いで腐っていないか確認しましょう。

開封した生クリームは賞味期限に関わらず早く消費する

牛乳パックの賞味期限の写真

開封した生クリームは、賞味期限に関わらず早めに食べるようにしましょう。具体的には、開封してから1~2日以内に消費するのがおすすめ。一度開封したものは、空気に触れて酸化するため、鮮度が落ちやすいです。

また、雑菌などが入る可能性もあります。特に、添加物の含まれていない純正の生クリームは鮮度が落ちやすいため、開封後は早めに使い切りましょう。

純生クリームではないホイップやフレッシュも、開封後は2~3日以内に使い切ることが推奨されています。泡立てた場合は空気に触れてさらに酸化しやすくなるため、当日から翌日までに食べきるようにしてください。

賞味期限に関わらず生クリームが食べられるか判断する3つの方法

食材の匂いを確かめる女性の写真

生クリームは、賞味期限がすぎていたり、開封から時間が経ったりしていても、食べられる可能性があります。しかし、匂いや見た目に明らかな異変が生じている場合、腐っているので食べてはいけません

食べられなくなった生クリームの特徴を理解して、賞味期限のものを使う際に適切な判断ができるようにしましょう。

匂い

生クリームは賞味期限がすぎていたり、開封から時間が経っていたりすると、異臭を発していることがあります。具体的には以下のような匂いです。

  • 酸っぱい匂い
  • 腐敗臭
  • カビのような匂い

匂いに異変を感じた場合は、食べずに捨てましょう。特に、カビのような匂いがした場合は要注意。生クリームに繁殖したカビが、周囲の食材・食品にも移っている可能性があるため、冷蔵庫の中を確認しましょう。

見た目

傷んだ生クリームは特徴的な見た目になります。通常、白くてとろみのある状態ですが、以下のような見た目になっていたら使わないようにしましょう。

  • カビが生えている。
  • 黄色く変色している。
  • 分離して塊ができている。
  • 膜が張っている

カビは見える部分を取り除いても、見えない部分に繁殖している可能性があります。また、塊になっている場合、混ぜると元の状態に戻りますが、雑菌が繁殖している可能性が高いです。見た目に明らかな変化が生じていたら、食べずに捨てるようにしましょう。

生クリームは、賞味期限が切れて食べられない状態になると、味にも変化が生じます。腐った生クリームは、食べた際の酸味や苦みが特徴的です。酸味や苦みを感じたら飲み込まず、すぐに口から出しましょう。

また、腐った生クリームを口に入れてしまうと、食中毒の原因になる菌が身体の中に入ってしまう可能性があります。そのため、食べる前に匂いや見た目に問題がないか確認するのが重要です。

加熱したり調理をしたりすると、味では分かりにくくなってしまうため、生クリームを使う前に匂いや見た目で腐っていないか確認しましょう。

生クリームを賞味期限内に消費する3つのコツ

コーヒーに生クリームを入れる写真

生クリームは料理やお菓子作りの後に余ってしまうケースが多いです。賞味期限内に消費するには、生クリームを使う手段を知っておくのが重要。ここでは、余って腐らせないように、消費できるアイディアを紹介します。

料理に使う

余った生クリームを使い切りたい時は、普段の料理に使うのがおすすめです。生クリームは料理にコクを出したり、とろみをつけたりする際に利用されます。シチューやグラタンなど、洋食を中心に利用可能です。

また、お菓子作りでは、飾りのホイップクリームから生地の材料まで、幅広い用途で使えます。さまざまな料理に利用できるため、大量に余った生クリームを消費したい時におすすめの方法です。

飲み物に入れる

生クリームを飲み物に入れると、普段と違った味わいを楽しめます。例えば、コーヒーやココアに入れると、牛乳を入れた時よりもコクのある味に。

そのまま入れるだけでなく、泡立てて上に乗せても、普段の飲み物をおいしくできます。生クリームが少量だけ残ってしまった際におすすめの方法です。

バターにする

余った生クリームは、バターにしておくと、料理にもお菓子作りにも使えます。作り方は簡単で、生クリームをペットボトルや瓶に入れて振るだけ

生クリームが水分と固形に分離するので、固まっているほうだけを取り出せば、バターの完成です。当日に消費しきりたい時に試してみてください。

ただし、生クリームが少量しか余っていないと、ほとんどバターができないため要注意。生クリームが大量に余ってしまった時におすすめの方法です。

生クリームの保存方法

ホイッパーでバターを混ぜた写真

生クリームを長持ちさせるには、保存方法が重要です。適切な保存方法を知らないと、賞味期限内でも食べられなくなってしまう可能性があります。生クリームの保存方法を理解して、安全に使えるようにしましょう。

冷蔵保存

生クリームは温度変化に影響を受けやすいため、基本的には冷蔵庫で保存します。目安の温度は3~5℃。最低でも10℃以下の環境で保存するのが推奨されています。

常温保存すると、1日経たないうちに使えない状態になってしまうため注意しましょう。冷蔵保存する際のポイントは以下の3つです。

  • 振動を与えない。
  • 密閉する。
  • 匂いが強いものの近くに置かない。

生クリームに振動などの衝撃が加わると、水と油分が分離して泡立たなくなってしまいます。振動を避けるために、冷蔵庫のドアポケットなどには入れないようにしましょう。

また、生クリームは匂い移りしやすいため、しっかりと密閉して保存するのが重要です。

冷凍保存

生クリームを賞味期限内に使い切れなさそうであれば、冷凍保存がおすすめです。生クリームは、以下の状態で冷凍保存ができます。

  • そのまま冷凍保存。
  • 泡立てて冷凍保存。
  • アイスにして保存。

料理に加えたり、お菓子作りの材料で混ぜたりして使う場合は、液体のまま冷凍します。一度凍らせた生クリームは、解凍しても分離して泡立たなくなってしまうため要注意。

デコレーションなどで使いたい時は、泡立てた状態で冷凍をしましょう。また、生クリーム単体で使う予定がない場合は、砂糖やジャムを加えてアイスにする保存方法もおすすめです。

冷凍した生クリームの保存期間は、約3週間。解凍後のおいしさは、冷凍前の鮮度に依存するため、生クリームを使い切るのが難しいと分かった時点で早めに冷凍しましょう。

生クリームは賞味期限内に使い切ろう

ケーキにホイップクリームを絞る写真

生クリームの賞味期限は約1週間です。ホイップやフレッシュは生クリームと原材料が異なるため、1~3か月の長期保存が可能。開封後は雑菌が繁殖しやすいため、賞味期限に関わらず1~2日以内に使い切りましょう。

生クリームに発生した食中毒の原因になる菌は、加熱しても消えません。開けてから時間が経ったものや、賞味期限が切れたものを使う際は、見た目や匂いに要注意です。

生クリームを賞味期限内に使い切れない場合は、料理に使ったり、冷凍保存したりして消費しましょう。冷蔵・冷凍保存方法の注意点を押さえると、おいしく食べられる期間が長くなります。

安全においしく食べられるように、生クリームの賞味期限について理解しておきましょう。


[文・構成/grape編集部]

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