盆踊りとは?行う意味や歴史、参加する時の3つのポイントを解説!
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「夏になったら盆踊り大会があるけど、そもそも盆踊りってどういう意味があるんだろう」と気になっている人もいるでしょう。
盆踊りは、盆に帰ってくる先祖の霊を迎え入れ、ともに過ごして見送る行事とされています。
本記事では、盆踊りを行う意味や歴史、参加する時のポイントなどを解説。日本3大盆踊りも紹介するので、ぜひご覧ください。
盆踊りとは?
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夏に行われる『盆踊り』は、季節性のイベントという側面だけではないそうです。
ここでは盆踊りを行う意味と由来や、盆踊りの歴史を紐解いてみましょう。
盆踊りを行う意味と由来
盆踊りは元来、盆の時期に先祖の霊を迎え入れ、ともに過ごして見送る行事とされています。現在では夏のイベントの1つとして親しまれていますが、踊って楽しむことだけを目的として始まったわけではないようです。
盆踊りの由来には、『踊り念仏』や『念仏踊り』が関係している説があります。
踊り念仏や念仏踊りは時期に関係なく行われるそうですが、それらと盆と結び付けたものが『盆踊り』なのだとか。8月15日に踊って、16日に霊を見送る流れが一般的といわれています。
盆踊りの歴史
盆踊りは室町時代から始まったといわれているようです。ここでは、その歴史を見てみましょう。
まず盆踊りのルーツの1つであると考えられている『踊り念仏』は、鎌倉時代の宗教家である一遍上人が広げたのだとか。僧侶たちが各地を行脚する際に念仏を唱えながら踊ることで、踊りを通して民衆に仏の教えや念仏を広げる目的があったと考えられているようです。
鎌倉時代に広まった『踊り念仏』が、室町時代になると信仰よりも『踊り』というパフォーマンスの意味合いが強くなり、各地の文化と融合した『念仏踊り』が生まれたそう。
そこから先祖の霊をもてなす期間である『盆』と『踊り』が結び付くことで、やがて現在の『盆踊り』につながったと考えられているようです。
江戸時代になると農村部を中心に盆踊りが盛んになり、『郡上踊り』や『阿波踊り』もその頃に始まったとされています。しかし『市民が団結する』『一揆につながる』などを危惧して、禁止令を出す藩もあったのだとか。
さらに、明治時代には『風紀を乱す』という理由から、盆踊りへの取り締まりが厳しくなるなど衰退する時期もあったようです。
しかし、大正時代に日本の伝統文化を保存する動きが強まったことで、盆踊りに再び注目が集まり始め、都市型の盆踊りが誕生したと考えられています。
2025年現在は、『人と地域を結び直す』役割を果たしているといわれ、多くの人で賑わう盆踊りも開催されているようです。
盆踊りを楽しむための3つのポイント
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盆踊りは誰でも参加できるイベントとされています。
参加する際におさえておきたいポイントを紹介するので、しっかりと確認して積極的に参加してみましょう。
1.浴衣を着て参加する
盆踊りは、浴衣を着て参加することがおすすめのようです。盆踊りに服装の指定はありませんが、浴衣を着ることで祭りの雰囲気をより楽しめ、参加者同士の一体感や特別感を感じやすくなるでしょう。
また、盆踊りは浴衣でも踊りやすい振り付けになっているとされ、浴衣で参加する人が多いようです。そのため、浴衣を着ていたほうが雰囲気に馴染みやすいかもしれません。
なお、下駄の着用時に鼻緒で足が痛くなることが不安な場合は、足袋を履くとよいでしょう。
2.見ているだけではなく、一緒に踊ってみる
盆踊りは、見ているだけではなく、一緒に踊るとより楽しめるかもしれません。盆踊りは誰でも参加しやすいイベントです。踊る楽しみも味わえるため、踊り手の中に飛び込んでみるとよいでしょう。
盆踊りには、やぐらを組んで輪になって踊る『輪踊り』や、町中を流して踊る『流し踊り』があります。
輪踊りは飛び入り参加がしやすいため、次の曲が始まるタイミングに合わせて「参加してもよいですか」と声をかけてみましょう。
また、流し踊りは『連』と呼ばれるグループごとに踊るため、割り込みしにくい可能性があります。しかし、飛び入り参加を歓迎している大会もあるため、声をかけてみましょう。
参加する時のポイントは、輪踊りの場合、輪の外側に入ることのようです。やぐらに近いほうに入るとマナー違反とみなされる可能性があるため注意しましょう。
また、盆踊りではアレンジを加えたり自己流で踊ったりすることは歓迎されないそうです。初めて踊る場合は、踊り慣れていそうな人の動きを真似してみるとよいかもしれません。
3.足の動きに注目して、真似てみる
盆踊りは、手だけでなく足の動きもポイントのため、周りの人の動きを観察して真似てみましょう。
盆踊りは先祖を供養するために踊るもので、足の動きには霊を鎮める意味が込もっていると考える地域もあるのだとか。
また、盆踊りは『ナンバ歩き』の動きが多いとされています。ナンバ歩きとは、右手と右足、左手と左足のように出した手と足が同じタイミングで動く歩き方です。
普段の動きとは異なるため、戸惑う可能性があります。周りの人の動きをよく観察して、同じように踊ってみましょう。
日本三大盆踊りを紹介
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盆踊りは、暑い季節になると日本全国で行われます。ここでは、日本3大盆踊りを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
西馬音内盆踊り(秋田県)
西馬音内盆踊り(にしもないぼんおどり)は、豊作を祈願して先祖と一緒に踊る行事で、秋田県雄勝郡羽後町(おがちぐんうごまち)の西馬音内御嶽(みたけ)神社の境内で開催されます。
衣装は、布をはぎ合わせた艶やかな端縫いや藍染めで作られており、『彦三頭巾』(ひこさずきん)と『編み笠』で顔を隠した男女が同じように踊る点が特徴です。
およそ700年前に始まったとされ、見た目の芸術性の高さから国の『重要無形民俗文化財』に指定されています。
明治時代の俳人である河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)も「初めて絵になる盆踊りを見た」と評価したようです。
一緒に踊りを楽しむよりは、芸術性の高い踊りを見て楽しむものといえるでしょう。
阿波踊り(徳島県)
阿波踊りは、徳島県徳島市で行われている盆踊りです。毎年8月11日〜15日まで行われ、人口約70万人の徳島県に100万人程度が訪れるため、日本一規模が大きい盆踊りといわれています。
かつて、阿波国に入国していた『蜂須賀家政』(はちすかいえまさ)によって徳島城が築城された際に、築城祝いとして城下の人々を招いて踊らせたことが起源だそうです。上品でしなやかな『女踊り』や豪快で自由な『男踊り』と、踊り方が男女で異なるのだとか。
これらが集団で『連』を組んで踊る『流し踊り』が特徴のようです。
「ヤットセー、マットセー」「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」といったフレーズが有名で、日本を代表する伝統芸能の1つといえるでしょう。
郡上踊り(岐阜県)
郡上踊り(ぐじょうおどり)は、盆だけではなく7月中旬〜9月上旬まで約32日間踊る盆踊りです。
2025年は7月12日〜9月6日まで開催されており、なかでも8月13日〜16日は徹夜踊りが開催されます。毎晩20時〜5時までノンストップで踊ることが特徴です。
中世の古い踊りからヒントを得ているとされ、江戸時代から本格的に広まったといわれています。当時は階級など気にせず、無礼講で踊ることが許されていたそうです。
そのため、同年現在も地域や大人、子供、男女に関係なく1つの輪になって踊ります。
盆踊りに関するよくある疑問
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盆踊りに関してよくある疑問と回答をまとめました。素朴な疑問を解決することで、理解がより深まることもあるため、参考にしてください。
Q.盆踊りでは、どのような曲が使われる?
A.盆踊りに使われる音楽は、『東京音頭』や『炭坑節』などの定番曲、『ドラえもん音頭』や『アンパンマン音頭』などのアニメソングまで幅広いようです。決まった曲はなく、さまざまな曲で楽しめます。
Q.盆踊りにダイエット効果があるって本当?
A.盆踊りには、ダイエット効果が期待できると考えられているようです。盆踊りでは無理なく適度に身体を動かせるため、負荷の大きい運動よりも継続しやすいかもしれません。
そのため適度な有酸素運動となり、ほどよく汗をかいて運動不足の解消やダイエット効果が期待できる可能性があります。
Q.葬式など不幸なことがあった場合でも、参加してもよい?
A.身内に不幸があった場合でも、参加しても構わないと考えられています。
そもそも盆踊りは『先祖の霊を迎え、ともに過ごし見送る行事』のため、故人を想い、悼む気持ちで参加すれば周りの人の理解を得られる可能性があるでしょう。
ただし、亡くなってから四十九日の法要が終わるまでの忌中の期間は、神社へ参拝する行為を控えるといった考え方もあるようです。
盛り上がりすぎたり、大声ではしゃぎすぎたりすると、不謹慎と受け取られる可能性もあるため注意しましょう。
Q.盆踊りは夏祭りの催し物として開催されることが多い?
A.盆踊りは、夏祭りの一部として開催されることが多いようです。
しかし、日本3大盆踊りのように独立した『盆踊り大会』もあります。また『盆踊りフェス』のように盆踊りをメインとしたイベントも開催されているようです。
盆踊りは先祖の霊を迎え入れ、見送る行事
盆踊りは、お盆に帰ってくる先祖の霊を迎え入れ、ともに過ごして見送る行事として各地の風習と結び付きながら広まってきました。
近年では宗教的な側面よりも娯楽という意味合いが強いため、誰でも参加して楽しめるでしょう。ただし、参加する際は、自己流の踊りは歓迎されないようです。
参加者みんなが気持ちよく盆踊りを楽しむためにも、初心者の人は周りの動きを真似て踊ってみましょう。
[文・構成/grape編集部]