アラスカ航空が出発を25分遅らせた理由 乗客から拍手が起きた異例の決断 By - grape編集部 公開:2016-03-15 更新:2026-04-21 動画日食飛行機 Share Post LINE はてな コメント 2016年3月の皆既日食は、インドネシアやミクロネシアの地帯で鑑賞が可能でした。しかし、その地域はちょうど雨季。天気が雨では、当然皆既日食を見ることができません。 皆既日食を鑑賞したい天文学者たちが目を付けたのが、アメリカのアラスカ州アンカレッジからホノルルへ飛ぶ、アラスカ航空870便でした。飛行機の上からなら、雨であっても鑑賞できる…。 「25分だけ遅らせてほしい」 天文学者たちの大胆な提案 しかしそこにもひとつ、問題がありました。 フライトの定刻通りに出発すると、鑑賞できるエリアを25分早く通過してしまうことがわかります。これではせっかくの皆既日食が鑑賞できません。 皆既日食が太平洋上空を横切る時間帯とフライトのルートは重なっていたものの、出発時刻がわずかにずれていたのです。地上では雲に阻まれ、空の上でもタイミングが合わない。天文学者たちは、残された手段としてアラスカ航空への直談判を選びました。 そこで天文学者たちは大胆にも、アラスカ航空にフライト時間の変更を提案してみたのです。その結果…。 航空会社が下した異例の決断 提案を受けたアラスカ航空は変更を検討し、なんと出発時間を遅らせることを決定! フライトスケジュールの変更は、航空会社にとって簡単なことではありません。乗務員の手配や管制との調整など、多くの関係者が動く必要があります。それでも同社が動いたのは、乗客の熱意に応える価値があると判断したからでした。 この判断をとったアラスカ航空は、今回の件に関してこう述べています。 「今回の件は、乗客の熱意を受け入れた結果です。」 「もちろん、容易にフライトプランを変更できる訳ではありません。しかし今回は普段見ることのできない貴重な現象。お客様の要望に応える価値があると思ったのです。おかげで、このフライトに搭乗したお客様は、最高の体験をすることができたのです。」 Alaska Air ーより意訳 フライト時刻変更の話を聞きつけた、ほかの天文学者たちもインドネシアの現地行きをキャンセルし、アラスカ航空に搭乗。 さらに、太陽を直接見ても目を傷めない特別なサングラスを200組も用意。乗客全員に配ったのです。 天文学者たちだけでなく、一般の乗客も安全に日食を観察できるよう、航空会社側が細かな準備を整えていたことが分かります。 機内に響いた歓声と拍手 そしていよいよ鑑賞の時。天文学者が撮影した映像をご覧ください。 「Oh my god!見ろよ!!来るぞ…!! 」 YouTube ーより和訳 しきりに「Oh my god」と口にする天文学者。興奮している様子が伝わってきます。 天文学者たち以外の搭乗客は今回の計画を知らなかったそうで、思いもよらない展開に。動画からは、搭乗客の歓声や拍手が聞こえてきます! 計画を知らされていなかった乗客にとっては、予期せぬサプライズだったことでしょう。窓の外に広がる漆黒の影と、コロナが輝く太陽の姿は、巡航高度約1万メートルの上空でしか見られないものです。 飛行機の中から皆既日食を見る機会なんて、人生においてそうそう出会えるものではありません。もちろん急ぎの用事があった人もいるかもしれませんが、25分の時間調整は結果として素晴らしい贈り物となったのではないでしょうか。 アラスカ航空の粋な対応のおかげで、その場にいた全員が貴重な瞬間を共有できたようです! 外国人が日本の『業務スーパー』に訪れた結果…? 「これが日本中にあるのか」「アメリカにも必要だ!」この記事では、外国人から見た日本のスーパーの魅力を紹介しています。 飛行機内で撮った写真と思いきや? まさかの事実に「理解が追いつかない」「飛行機に住みたい」を自宅で実現!Xで10万いいねを獲得した、部屋の中に『機内』を再現するクリエイターを取材。注ぎ込む情熱とアイディアに衝撃を受ける人が続出しています。 出典 AlaskaAir/Alaska Airlines Solar Eclipse Flight #870 Share Post LINE はてな コメント
2016年3月の皆既日食は、インドネシアやミクロネシアの地帯で鑑賞が可能でした。しかし、その地域はちょうど雨季。天気が雨では、当然皆既日食を見ることができません。
皆既日食を鑑賞したい天文学者たちが目を付けたのが、アメリカのアラスカ州アンカレッジからホノルルへ飛ぶ、アラスカ航空870便でした。飛行機の上からなら、雨であっても鑑賞できる…。
「25分だけ遅らせてほしい」 天文学者たちの大胆な提案
しかしそこにもひとつ、問題がありました。
フライトの定刻通りに出発すると、鑑賞できるエリアを25分早く通過してしまうことがわかります。これではせっかくの皆既日食が鑑賞できません。
皆既日食が太平洋上空を横切る時間帯とフライトのルートは重なっていたものの、出発時刻がわずかにずれていたのです。地上では雲に阻まれ、空の上でもタイミングが合わない。天文学者たちは、残された手段としてアラスカ航空への直談判を選びました。
そこで天文学者たちは大胆にも、アラスカ航空にフライト時間の変更を提案してみたのです。その結果…。
航空会社が下した異例の決断
提案を受けたアラスカ航空は変更を検討し、なんと出発時間を遅らせることを決定!
フライトスケジュールの変更は、航空会社にとって簡単なことではありません。乗務員の手配や管制との調整など、多くの関係者が動く必要があります。それでも同社が動いたのは、乗客の熱意に応える価値があると判断したからでした。
この判断をとったアラスカ航空は、今回の件に関してこう述べています。
フライト時刻変更の話を聞きつけた、ほかの天文学者たちもインドネシアの現地行きをキャンセルし、アラスカ航空に搭乗。
さらに、太陽を直接見ても目を傷めない特別なサングラスを200組も用意。乗客全員に配ったのです。
天文学者たちだけでなく、一般の乗客も安全に日食を観察できるよう、航空会社側が細かな準備を整えていたことが分かります。
機内に響いた歓声と拍手
そしていよいよ鑑賞の時。天文学者が撮影した映像をご覧ください。
しきりに「Oh my god」と口にする天文学者。興奮している様子が伝わってきます。
天文学者たち以外の搭乗客は今回の計画を知らなかったそうで、思いもよらない展開に。動画からは、搭乗客の歓声や拍手が聞こえてきます!
計画を知らされていなかった乗客にとっては、予期せぬサプライズだったことでしょう。窓の外に広がる漆黒の影と、コロナが輝く太陽の姿は、巡航高度約1万メートルの上空でしか見られないものです。
飛行機の中から皆既日食を見る機会なんて、人生においてそうそう出会えるものではありません。もちろん急ぎの用事があった人もいるかもしれませんが、25分の時間調整は結果として素晴らしい贈り物となったのではないでしょうか。
アラスカ航空の粋な対応のおかげで、その場にいた全員が貴重な瞬間を共有できたようです!