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やりがちな菜箸の使い方 保健所の注意喚起に「絶対守ります」

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

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菜箸の写真

※写真はイメージ

食中毒が増える梅雨時期。食品の取り扱いはもちろん、食品に触れる菜箸についても、衛生面を考えた使い方が重要になります。

では、菜箸を衛生的に使うには、どのようなポイントを意識すればいいのでしょうか。

東京都練馬区にある、練馬区保健所の生活衛生課に聞きました。

菜箸は識別して使い分けよう

――菜箸を衛生的に使うポイントは?

菜箸に限らず、食品を取り扱う器具は、肉用、魚用、盛り付け用など、用途別に使い分けましょう。

少なくとも、調理用と盛り付け用で使い分けると安心です。

その際は色や形、菜箸であれば、長さなどで用途を決めると識別しやすくなります。肉用は赤、盛り付け用は緑などに分けるのもおすすめです。

器具の使い分けが難しい場合は、包丁やまな板は、先に調理済みの食品やサラダ用の生野菜など、そのまま食べる食品に使用しましょう。

最後に肉や魚介類などの原材料に使用するなど、調理手順を工夫することでも汚染を防げます。

――使った後は消毒したほうがいい?

使用後はよく洗浄、消毒をしてください。洗浄は洗剤を使ってよく洗い、流水でしっかりとすすぎます。

消毒は75℃の熱湯で1分以上の煮沸や、塩素系漂白剤が効果的です。塩素系漂白剤を使う時は、ラベル表示に記載の濃度に薄めてください。

エタノール濃度が70~80%の消毒用アルコールでも消毒できますが、器具に水分が残っているとアルコールが薄まり、消毒の効果が弱まるので注意が必要です。

――菜箸を使う際、特に注意すべきことは?

例えば、バーベキューや焼肉などをする際は、生肉をつかんだ菜箸で焼き上がった肉を皿に取り分けてしまうケースがあります。

これでは、菜箸に付着している生肉の菌が、焼き上がった肉に付着してしまいます。

焼き上がった肉は食べる専用の箸で取るなどしましょう。また、お弁当を作る際も、調理用と盛り付け用の箸を使い分けたほうが安心です。

菜箸使う写真

※写真はイメージ

――食中毒が増える梅雨時期、食品の取り扱いについてのアドバイスは?

夏に流行する細菌性食中毒の予防3原則は、細菌を『つけない』『増やさない』『やっつける』です。

手洗いや器具の使い分けなどによる『つけない』、加熱などによる『やっつける』はもちろん、夏は気温が上昇するため、適切な温度管理による『増やさない』が特に重要です。

調理前後を問わず、食品は長時間室温で放置せず、食べ切れない食品は清潔な器具、容器を使って小分けにして早く冷まし、冷蔵庫もしくは冷凍庫で保管しましょう。

以下、『つけない』『増やさない』『やっつける』についての詳しい解説です。

つけない

調理の前などはよく手を洗いましょう。二度洗いがおすすめ。調理器具は肉・魚用、調理済み用などで使い分けてください。おにぎりなどはラップを使って握るとよいです。

増やさない

調理後は長時間放置せず、早めに食べ切りましょう。すぐに食べない場合は常温保管せずに、冷蔵庫で保管します。

買い物の際も肉や魚を購入したら早めに家に帰り、冷蔵庫で保管してください。

やっつける

食材は中心部まで十分加熱することが重要。カレー、シチューなど前日の残り物は、食べる前にグツグツと加熱しましょう。

食中毒を起こす菌は、食品中で増殖していても味やにおいは変わらないものがほとんど。見た目で判断することはできないので注意が必要です。

「菜箸は使い回さないほうがいい」と知っていても、面倒で使い分けていないという人がいるかもしれません。

しかし食中毒などのトラブルを避けるためにも、しっかりと使い分けましょう。

その際は、色や形状など、パッと見て分かる工夫も取り入れてみてください!


[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]

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取材協力
練馬区保健所生活衛生課

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