lifestyle

服の油染みはどうやって落とす?汚れの種類や落とし方を解説

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

服の油染みはどうやって落とす?汚れの種類や落とし方を解説

※写真はイメージ

気に入っている服にうっかり油がはねてしまい、シミになり困った経験がある人もいるでしょう。

油染みは放置すると繊維に深く染み込み、通常の洗濯では落ちにくくなってしまいます。お気に入りの服に油染みが残ってしまうのはショックですよね。

しかし、適切な方法で洗えば、家庭でもきれいにシミを取り除き、大切な衣類を長持ちさせられるでしょう。

本記事では、油染みの種類と油染みを落とす方法を4つ解説します。

油染みが落ちなくて困っている人は、ぜひ参考にして試してみてくださいね。

服につくシミの種類

服につくシミの種類

※写真はイメージ

油染みを落とす方法の前に、服につくシミの種類を把握しておきましょう。服につくシミは『水溶性』『油溶性』『不溶性』の3種類に分けられます。

ここでは、それぞれがどのようなシミなのか見ていきましょう。

水溶性

水溶性のシミは、比較的落としやすい汚れに分類されます。

水溶性のシミは、以下のような水分を多く含む食品や飲料によってできることが多いです。

  • コーヒー
  • 紅茶
  • ジュース
  • 醤油

どれも家庭にあり、こぼす可能性があるものばかりですね。

このシミは水に溶けやすいため、付着直後であれば水洗いや中性洗剤での洗浄で落とせます。放置すると繊維に浸透して落ちにくくなるため、早めに対処しましょう。

油溶性

油溶性のシミは水に溶けにくいため、落とすのが難しいといわれています。このシミを一般的に『油染み』と呼び、主に以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • 皮脂
  • 食用油
  • チョコレート
  • バター
  • カレー
  • ファンデーション
  • 口紅

油はアルカリ性の洗剤を用いると汚れを分解しやすくなるようです。

不溶性

不溶性のシミは、水にも油にも溶けにくい汚れのようです。

以下のようなものが該当します。

  • 墨汁
  • スス
  • 金属のさび

特に泥汚れは、水を含ませると繊維の奥まで入り込んでしまうため、乾いた状態でブラシや歯磨き粉など研磨効果のあるアイテムを使い、こすり落とすのが有効なようです。その後に通常の洗濯を行えば、汚れを軽減できます。

不溶性のシミは手間がかかりますが、適切な準備をすれば繊維へのダメージを抑えながら、落とすことができるかもしれません。

油染みの落とし方

油溶性の汚れである油染みをきれいに取るためには、汚れの種類や付着してからの時間に応じて、正しい方法を選ぶ必要があります。

ここでは、油染みを落とす方法を4つまとめました。油染みが落とせなくて困っている人は、ここで紹介する方法を試してみてくださいね。

食器用洗剤を使う方法

食器用洗剤を使う方法

※写真はイメージ

食器用洗剤を使う方法は、油染みがついて時間が経過していない『軽めの油染み』を落とす際に効果的なようです。

食器用洗剤を使う場合は、以下の手順を参考にしてください。

  1. 40℃くらいのぬるま湯に浸け、油分を浮かせる。
  2. 食器用洗剤を汚れた部分に少量垂らす。
  3. 歯ブラシでやさしくこすり、細かく動かして汚れをかき出す。
  4. きれいな湯ですすいで洗剤を落とす。
  5. 通常の洗濯方法で洗濯機にかけ、しっかり乾かす。

歯ブラシで強くこすりすぎると繊維を傷める可能性があるため、優しく丁寧に扱うことがポイントです。デリケートな素材や色物の場合は、目立たない部分で試してから行うのをおすすめします。

クレンジングオイルを使う方法

クレンジングオイルを使う方法

※写真はイメージ

時間が経ってしまった油染みは、通常の洗剤では落ちにくいようです。そのような場合に有効なのが、クレンジングオイルなのだとか。

クレンジングオイルはメイクを落とすものというイメージが強く、油染みを落とすのに使えるのか半信半疑の人がいるかもしれません。

しかし、クレンジングオイルには植物油や鉱物油などの油成分が含まれており、油同士を馴染ませることで汚れを浮かせる効果があるとされています。

クレンジングオイルを使った落とし方は、以下を参考にしてください。

  1. 衣類が乾いた状態で、油染みの下にタオルを敷く。
  2. クレンジングオイルを汚れた部分に数滴馴染ませる。
  3. 歯ブラシで油染みの部分を軽く叩く。
  4. 5分ほど置いて油分と馴染ませる。
  5. 40℃前後のぬるま湯で丁寧にすすぐ。
  6. 仕上げに通常の方法で洗濯する。

この方法は、しつこい油染みに効果的ですが、素材によっては変色や生地の傷みを起こすケースがあります。そのため、まずは服の目立たない部分で試してから実施してみてください。

正しく使えば、クリーニングに出さなくても家庭で頑固な油染みを落とせるでしょう。

酸素系漂白剤を使う方法

酸素系漂白剤を使う方法

※写真はイメージ

普通の洗剤や部分洗いでも落ちにくい油染みには、酸素系漂白剤を利用する方法もあるようです。

酸素系漂白剤を使った手順は、以下を参考にしてください。

  1. ゴム手袋を装着し、洗面器やバケツに湯を用意する。
  2. 規定量の酸素系漂白剤を湯に溶かし、洗浄液を作る。
  3. 油染みがある衣類を入れ、1〜2時間ほど浸け置きする。
  4. 浸け置き後、軽くすすいでから洗濯機で通常通り洗う。
  5. 洗濯後はしっかり乾かし、汚れが取れているか確認する。

酸素系漂白剤は洗浄力が高く、時間の経った油染みにも効果を発揮します。ただし、ウールやシルクなど繊細な素材には適さないため、使用前に洗濯表示を必ず確認しましょう。

作業着専用洗剤を使う方法

作業着専用洗剤を使う方法

※写真はイメージ

工場や整備現場などで使用する作業服には、通常の洗剤では落としきれない機械油のシミがつきやすいです。こうした手強い汚れには、油汚れに特化した作業着用洗剤を使うとよいでしょう。

作業着専用洗剤を使った手順は、以下の通りです。

  1. 60℃程度の湯をバケツに入れ、専用洗剤を溶かす。
  2. 作業着を入れ、2時間ほど浸け置きする。
  3. 汚れが浮いてきたら歯ブラシで優しくこすり出す。
  4. 洗濯機に専用洗剤と漂白剤、柔軟剤を入れて通常通り洗う。

この方法は、なかなか落ちない手強い油汚れを落とすのに適していますが、高温すぎる湯を使うと繊維を傷める原因になるため避けましょう。また、洗濯表示を確認するのも忘れないでください。

油染みの落とし方は汚れの状態によって異なる

服につく汚れは『水溶性』『油溶性』『不溶性』の3種類に分けられ、中でも油染みは油溶性に分類されるようです。

油染みをきれいに落とすためには、適した対処法を選ぶ必要があります。

軽度の汚れであれば食器用洗剤で対応できますが、時間が経過してしまった汚れには、クレンジングオイルや酸素系漂白剤を使うとよいでしょう。さらに、機械油のような強い汚れは、作業着専用洗剤を用いることで落としやすくなりますよ。

重要なのは、服の素材や状態に合わせて方法を選び、無理にこすらず丁寧に処理することです。

正しい手順を守れば、家庭でも油染みを落とすことができ、気に入っている衣類を長く大切に使い続けられるでしょう。ぜひ、本記事で紹介した方法を試してみてくださいね。


[文・構成/grape編集部]

水切りネットの写真(撮影:grape編集部)

『水切りネット』の活用術 部分洗いに使ってみると…「これは活躍しそう」家庭の強い味方である『水切りネット』は、排水溝のゴミ取り以外にも、いろいろな使い道があるといいます。 筆者は、SNSで見つけた気になる活用術を、実際に試してみました!

洗濯物

雨に濡れた洗濯物 そのまま干す?洗濯する? きぎゅが教える正解はがコチラ【洗濯の知識4選】突然の雨で洗濯物が濡れてしまった時、どう対処すればよいか迷う人も多いでしょう。本記事では、雨に当たった洗濯物の正しい扱い方をはじめとした、毎日の洗濯を快適にするヒントをまとめています。

Share Post LINE はてな コメント

page
top