アニサキスによる食中毒を防ぐには? サンマに潜む寄生虫あれこれ
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9月の上旬から10月末頃まで、脂ののった最高に美味しいサンマが出回ります。
焼き魚にして大根おろしとスダチでいただいたり、新鮮なものならお刺身にしても美味しいもの!10月に入れば市場の値段も落ち着いてきて、食卓に並ぶ機会も増えてきます。
でも、食べる前にちょっと気を付けて欲しいことがあります。それは…寄生虫の存在です。
意外と見かける寄生虫
サンマの寄生虫は基本的に害はありませんが、中には気を付けないと危ない寄生虫も存在します。
サンマに潜む危ない寄生虫や害のない寄生虫をご紹介します!お食事中の方や虫が苦手な人は、ご注意ください。
サンマヒジキムシ
さんまのお腹辺りにニョロっとくっついているひじき…のように見えますが、これ実はサンマヒジキムシという寄生虫の一種なんです。
通常、取り除かれてから店頭に並ぶのですが、中には見落とされているケースもあります。また、冷蔵庫に入れて一日ほど経つと出てくることがあるようです。
人間に寄生することはないので、食品衛生上の問題はないとのことですが…見つけたらとりあえず引っこ抜いておきましょう。
ラジノリンクス
サンマなどの内臓に寄生するラジノリンクス。色が赤っぽいオレンジのため、焼き魚にするとかなり目立ちます。
こちらも人間には寄生しないのですが、生きたまま食べてしまうとラジノリンクスの吻(飛び出た口)が、のどに引っかかる恐れがあるそうなので、気を付けてください。
焼いてしまえば無害になるとはいえ、見た目が気になる方は内臓を取り除いた方がいいかもしれません。
アニサキス
イカやサケなどにも寄生している、半透明のニョロニョロとしたアニサキス。今までの寄生虫とは違い、こちらは人間に寄生することがあり危険です。
アニサキスによる食中毒を防ぐために
厚生労働省では、以下のように対応することで、アニサキスによる食中毒を防ぐことができるとしています。
ちなみに家庭で使う程度の酢や塩漬け、しょうゆやわさびをつけてもアニサキスは死滅しないそうです。どうしても生に近い状態で食べたいときは、目視で取り除いてください。
寄生虫はどんな魚にも少なからず存在しています。あまり気にしすぎる必要はないですが、正しい知識を持って美味しく頂きたいものですね。