society

ノーベル賞の大隅良典さん 「何の役に立つのか?」と問われたら「役に立ちません!」

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

提供:産経新聞社

2016年のノーベル医学生理学賞を受賞した、東京工業大学栄誉教授の大隅良典(おおすみ・よしのり)さん。

受賞が決定した直後に東京工業大学で行った記者会見では、「基礎科学」を追求することの重要性を繰り返し語っていました。

25338_01

提供:産経新聞社

「サイエンス(科学)は「どこに向かっているのか分からないこと」が楽しいので、これをやったら必ずいい成果につながるというのが、実はとっても難しいんです」

「そういうことにチャレンジするのが科学的精神だろうと思っているので、少しでもゆとりを持って基礎科学を見守ってくれるような社会になってほしいと願っています」

「何とかなるさという精神で、いろんなことにチャレンジしてくれる人たちが増えてくれることを強く望んでいます」

「ただ、そんな易しいことではないので、社会が支えるような環境を少しでも作れれば」

また、「役に立つ」という考え方で、科学を捉えることにも問題があると語っています。

「私は「役に立つ」という言葉がとっても社会をだめにしていると思っています」

「数年後に事業化できることと同義語になっていることに問題があります」

「本当に役に立つことは10年後、あるいは100年後かもしれません」

「社会が将来を見据えて、科学を一つの文化として認めてくれるような社会にならないかなあと強く願っています」

基礎科学は「役に立ちません」と答える誠実さ

大隅教授が述べた「役に立つ」という言葉が、Twitterで大きな注目を集めました。

実際、大隅教授は以前、受けたインタビューで、こんなことを語っています。

うちの学生も、母親に、「あんた何やってるの」「それが何の役に立つの」と言われているそうです。(中略)

私はこのごろ、そういった質問に対しては「役に立ちません」と答えたほうが正しいのではないかと考えるようになりました。

本来、科学は科学であって、技術に従属しているものではありません。

マイナビニュース ーより引用

若い人たちに「もっと基礎科学」に興味を持ってほしいと語る大隅教授。

今後は、若い研究者たちをサポートできるような環境を、システムとして作り上げていくことに意欲を示しています。

多目的トイレ

「もとに戻してください」 車いす利用者の投稿に「これは酷い」「もっと広まって」車いすで生活をしている浅葱(@hachiware0418)さんが、多目的トイレを使おうとした際の出来事に、3万件を超える『いいね』が寄せられました。

『Re arts Garden』店内の写真

少しだけ残っている絵の具も買取OK! 画材リユース店が目指すものとは中古画材を引き取り、今必要としている人に安価で販売するのは、東京都練馬区にある画材リユースショップ『Re arts Garden』。「日本国内だけではなく、海外でも珍しい」という画材リユースショップ。代表の有澤紗生さんにショップを開くまでの経緯をうかがいました。

出典
産経ニュースマイナビニュース@whitemum000@bar_human

Share Post LINE はてな コメント

page
top