ノーベル賞の大隅良典さん 「何の役に立つのか?」と問われたら「役に立ちません!」
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提供:産経新聞社
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2016年のノーベル医学生理学賞を受賞した、東京工業大学栄誉教授の大隅良典(おおすみ・よしのり)さん。
受賞が決定した直後に東京工業大学で行った記者会見では、「基礎科学」を追求することの重要性を繰り返し語っていました。
提供:産経新聞社
「サイエンス(科学)は「どこに向かっているのか分からないこと」が楽しいので、これをやったら必ずいい成果につながるというのが、実はとっても難しいんです」
「そういうことにチャレンジするのが科学的精神だろうと思っているので、少しでもゆとりを持って基礎科学を見守ってくれるような社会になってほしいと願っています」
「何とかなるさという精神で、いろんなことにチャレンジしてくれる人たちが増えてくれることを強く望んでいます」
「ただ、そんな易しいことではないので、社会が支えるような環境を少しでも作れれば」
また、「役に立つ」という考え方で、科学を捉えることにも問題があると語っています。
「私は「役に立つ」という言葉がとっても社会をだめにしていると思っています」
「数年後に事業化できることと同義語になっていることに問題があります」
「本当に役に立つことは10年後、あるいは100年後かもしれません」
「社会が将来を見据えて、科学を一つの文化として認めてくれるような社会にならないかなあと強く願っています」
基礎科学は「役に立ちません」と答える誠実さ
大隅教授が述べた「役に立つ」という言葉が、Twitterで大きな注目を集めました。
実際、大隅教授は以前、受けたインタビューで、こんなことを語っています。
若い人たちに「もっと基礎科学」に興味を持ってほしいと語る大隅教授。
今後は、若い研究者たちをサポートできるような環境を、システムとして作り上げていくことに意欲を示しています。