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『190秒』この時間の意味とは?震災を体感する授業に、考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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あらゆる情報が錯綜し、日本中が混乱の渦に巻き込まれ、当たり前の日常がガラリと変わってしまったあの日。

東日本大震災から、6年。

あなたの意識は、どんな風に変わったでしょうか。

あなたなら、どうしますか?

礼!お願いしまーす!

いつもと違った教室の雰囲気に、そわそわした様子の子どもたち。

授業が始まると、まず先生は子どもたちに、こんなお願いをしました。

私が、「いいですよ」というまで、じっとしていてください。

彼らは言われた通り、黙って目をつぶり、じっとします。

その沈黙の時間、“190秒”。

この時間が何を意味しているか、あなたは分かりますか?

もしこの瞬間に、地震が起きたら…?

実はこの指示は、東日本大震災で揺れていた時間を、子どもたちに体感させるためだったのです。

ここで先生から別の質問が。

今地震が起きて、避難することになりました。これを持っていく、というものをグループで決めてください。

よーいスタート!

地震が起きて、避難するまで、限られた時間しかありません。

子どもたちは活発に自分の意見を出し合いながら、急いで避難用カバンの中身を決めていきます。

ケータイ!薬!

いろいろな意見が飛び交う中、タイムリミット。

水や食料はもちろん、携帯電話や薬などもほとんどのグループが選んでいました。

そんな中、『ゲーム』を選んだグループに質問をする子が。

暇つぶしになるから。

彼らは『ゲーム』を選んだ理由を、そう答えました。

限られた時間の中で、真剣に意見を出し合い、グループで答えをまとめた子どもたち。

そして、先生は意外な正解を発表します。それは果たして…?

未来のために今、できること

日本赤十字社は東日本大震災をきっかけに、全国の小・中・高等学校を中心に、このような防災教育プログラムを展開しています。

いつ、どこで、どんな自然災害がやってくるか分かりません。

自分のいのちは、自分で守る。そのためにはどうしたらいいのか、そして周囲と助け合うにはどうすればいいのか。

私たち一人一人が防災意識を高め、行動していくことで、未来を大きく変えることができるのかもしれません。


[文・構成/grape編集部]

記事協力
日本赤十字社

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