弱りきった子熊を助けた男性 命と逮捕の危険性がある行為だった By - grape編集部 公開:2017-04-06 更新:2018-05-27 クマ救助 Share Post LINE はてな コメント 出典:Corey Hancock その日、オレゴン州でハイキングを楽しんでいたコーリーさんは、道端に横たわる小さな黒い動物を見つけました。 近づいてよく見てみると、それは子どもの熊でした。 助けたい…でも! 目は開いているものの、ぼんやりとした眼差しをしている熊。息をしているかもわからない状態だったそうです。 近くに母親がまだいるかもしれない… そんな考えが頭をよぎった瞬間、コーリーさんは背中を冷たい汗が一筋流れるのを感じました。 もしも母熊と会ってしまったら、何の装備もないコーリーさんはひとたまりもありません。 もう息をひきとってしまっているかもしれないし そう自分に言い聞かせ、静かにその場を後にしたコーリーさん。 少し離れた場所で再び子熊を見ていると…なんと、腕が小さく動いていたのを確認したのです! 「自分と同じように子熊も危険」 まだ生きていることを確信したコーリーさんの頭の中は、子熊を助けることでいっぱいになっていました。 コーリーさんは自身のFacebookで、当時の心境をこう語っています。 「自分も危険でしたが、子熊だって危険な状態でした」 「雨も降ってきたため、このまま子熊が死ぬのを見ているよりも、自分が助けなければいけないと感じました」 Corey Hancock ーより引用(和訳) 母熊が匂いをたどって追いかけてくる可能性を考え、コーリーさんは子熊を抱えて全速力で車を停めてある場所まで戻り、動物病院へと連れて行きました。 子熊は深刻な脱水症状と飢餓状態にありましたが、治療の甲斐もあり日に日に元気を取り戻しているとのこと。 Corey Hancockさんの投稿 2017年3月30日 身の危険をかえりみず、子熊を助けたコーリーさんに多くの称賛の言葉が寄せられる一方で、彼の行いは違法だとする声もあがっています。 アメリカでは違法行為? アメリカでは、人間の匂いが染み付いた野生動物は、その後群れに馴染めなくなったり、人間や車に不用意に近づいて事故を起こす可能性があるとして、一般人が野生動物に触れる行為は禁止されています。 コーリーさんは、自らの行いが違法であったと自覚しながらも、こうコメントしています。 「人間と野生動物の関係は単純なものではありません」 「私たちは、たとえほかの種族であっても助けることができ、それは私たちだからこそ持ち得る美徳です。だからこそ、私はあの時、命を見捨てることはできませんでした」 Corey Hancock ーより引用(和訳) 本来であれば専門のスタッフに救出してもらうべきですが、一刻を争う状況の中、コーリーさんが助けなければ子熊は命を落としていたでしょう。 なお、今の所コーリーさんが罰を受ける予定はないとのこと。仮に罰金が発生したとしても、彼の善意に共感した人から「罰金は僕たちが募金で集めるよ!」との声が多数寄せられているそうです。 Corey Hancockさんの投稿 2017年3月30日 [文・構成/grape編集部] 「高級店しか行ったことないの?」 スーパーに寄せられたクレームにドン引きスーパーのレジに意見する客。貼りだされた意見カードに書かれていたのは、目を疑うような身勝手な言い分でした。 小学生が『春のパンまつり』の疑問を手紙で山崎製パンに送ったら…? 「神対応」と称賛の声小学生が、山崎製パンに手紙を送ったら…?対応に「素敵な企業」「神対応ですね」と称賛の声が続出しています。 出典 Corey Hancock Share Post LINE はてな コメント
その日、オレゴン州でハイキングを楽しんでいたコーリーさんは、道端に横たわる小さな黒い動物を見つけました。
近づいてよく見てみると、それは子どもの熊でした。
助けたい…でも!
目は開いているものの、ぼんやりとした眼差しをしている熊。息をしているかもわからない状態だったそうです。
近くに母親がまだいるかもしれない…
そんな考えが頭をよぎった瞬間、コーリーさんは背中を冷たい汗が一筋流れるのを感じました。
もしも母熊と会ってしまったら、何の装備もないコーリーさんはひとたまりもありません。
もう息をひきとってしまっているかもしれないし
そう自分に言い聞かせ、静かにその場を後にしたコーリーさん。
少し離れた場所で再び子熊を見ていると…なんと、腕が小さく動いていたのを確認したのです!
「自分と同じように子熊も危険」
まだ生きていることを確信したコーリーさんの頭の中は、子熊を助けることでいっぱいになっていました。
コーリーさんは自身のFacebookで、当時の心境をこう語っています。
母熊が匂いをたどって追いかけてくる可能性を考え、コーリーさんは子熊を抱えて全速力で車を停めてある場所まで戻り、動物病院へと連れて行きました。
子熊は深刻な脱水症状と飢餓状態にありましたが、治療の甲斐もあり日に日に元気を取り戻しているとのこと。
身の危険をかえりみず、子熊を助けたコーリーさんに多くの称賛の言葉が寄せられる一方で、彼の行いは違法だとする声もあがっています。
アメリカでは違法行為?
アメリカでは、人間の匂いが染み付いた野生動物は、その後群れに馴染めなくなったり、人間や車に不用意に近づいて事故を起こす可能性があるとして、一般人が野生動物に触れる行為は禁止されています。
コーリーさんは、自らの行いが違法であったと自覚しながらも、こうコメントしています。
本来であれば専門のスタッフに救出してもらうべきですが、一刻を争う状況の中、コーリーさんが助けなければ子熊は命を落としていたでしょう。
なお、今の所コーリーさんが罰を受ける予定はないとのこと。仮に罰金が発生したとしても、彼の善意に共感した人から「罰金は僕たちが募金で集めるよ!」との声が多数寄せられているそうです。
[文・構成/grape編集部]