元高校講師の男性 猫を20匹も虐待死させ、「刑が軽い!」と怒りの声が噴出
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- 出典
- 産経新聞
「動物虐待で科せられる刑が、軽すぎる」
そういった声が上がっています。
動物愛護法違反の罪は、200万以下の罰金刑。2年以下の懲役刑もあるのですが、ほぼ執行猶予がついてしまいます。こんな現状から、犯罪者の残虐性が矯正されないことを危ぶむ人たちは、世の中にたくさんいるようです。
2017年8月に逮捕された埼玉県の税理士の事件では、「刑が軽い」と知りながら計画的に動物虐待をしていた疑いがありました。この事件を受けて、埼玉県の税理士が科せられる、刑の厳罰化を求める署名運動が広がっています。
『埼玉県、猫虐待事件を描いた映像 静かな物語から伝わる悲惨さ』
また、新たに動物虐待をしていた男性が書類送検され、刑罰の軽重を問う議論が白熱しています。
20匹の猫を殺した、元県立高校の講師
2017年10月12日、動物愛護法違反の疑いで、大分市に住んでいる25歳のアルバイト男性が書類送検されました。
ことの発端は、2017年5月2日の午前2時10分ごろ。戸畑署に、近くの住民から「騒いでいる声がする」と110番通報がありました。
※写真はイメージ
北九州市戸畑区のアパートに署員が駆け付け、死んでいる猫を発見。容疑者の男性は、飼っていた猫1匹を踏みつけたり壁に打ち付けたりするなどして殺した疑いを持たれています。
男性は、次のように供述しています。
「理想の猫じゃなかったから殺した。ほかにも20匹くらいやった」
男性は、猫を殺しては、燃えるゴミの日に捨てていたとのこと。20匹という数から、男性が、虐待を日常の一部にしていた異様な暮らしがうかがえます。
福岡県教育委員会によると、男性は当時、北九州市内の県立高校で講師をしていたそうです。
5月上旬に依願退職したとのことですが、男性が教壇で子どもたちを教えている裏で、猫を虐待死させていたことが、生徒たちに悪影響を与えていないかが心配されています。
事件を知った人たちから、たくさんの怒りの声が上がっています。
生き物には意志があり、飼い主の思い通りに動いてはくれません。
一緒に過ごしていると、癒される時もあれば、苦労をする時期もあるでしょう。そんな時間を共有しながら、喜びを感じるのが『ほかの生き物と暮らす』ということです。
自身の支配欲を満たすために、猫を手元に置いていた男性は、『ほかの生き物と暮らす』という目的が違っていました。刑の厳罰化を求める運動は、ますます活発になっていくことでしょう。
悲しい思いをする動物が、1日も早くゼロになることが望まれています。
[文・構成/grape編集部]