TVの演出に見る『自主規制』の風潮 椎名桔平が苦言を呈すも賛否両論
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- 出典
- チマタの噺
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「危険だから」「子どもに悪影響だから」などの理由で、昔に比べて『規制』が増えた印象が強い現代の日本社会。
分かりやすいところでは、公園の遊具。住民からの苦情を受けた自治体が自主的に規制をし、結果、遊具が減りつつあります。
※写真はイメージ
また、TVの演出に関する規制も昔に比べて厳しくなりました。
2018年4月から放送が開始されたアニメ『キャプテン翼』では、監督の吉良耕三のトレードマークともいえる『酒瓶』が『お茶』に変更され、視聴者の間で「ここまでやるか?」と物議を醸す事態に。
そんな現代社会の『規制』に、俳優の椎名桔平さんが苦言を呈しました。
タバコを吸い始めたきっかけは「俳優になるため」
2018年7月10日放送のバラエティ番組『チマタの噺』(テレビ東京系)に出演した椎名さんは、MCの笑福亭鶴瓶さんと、タバコを吸い始めたきっかけについてトークを展開。
21歳になるまで1本も吸ったことはなかったという椎名さんでしたが、「タバコを吸えないと役者になれないと思ったから」という理由で、タバコを吸い始めたといいます。
※写真はイメージ
視聴者への配慮なのか、それとも社会の風潮なのか…いまでこそ喫煙シーンはカットされる場合が多いものの、当時、男性の役者は演出としてタバコを吸う機会が多くあったと語る椎名さん。
すると、鶴瓶さんが「シートベルトもきっちしり締めないといけなくなった」と話を降り、椎名さんが過去に出演した映画『アウトレイジ』でも「あの時もシートベルトはしていたのでは?」と聞きます。
ヤクザ社会を舞台にした『アウトレイジ』では「シートベルトを締めてはいなかったはず」と当時を振り返っていた椎名さんですが、規制に関するほかのエピソードを語りました。
そういって眉をしかめる椎名さんに対し「なんでそんなことをするのだろうか?」と疑問を投げかける鶴瓶さん。
確かに、喫煙シーンをに関しても、シートベルトに関しても、TVの演出上のルールとして定められているわけではありません。
しかし、実際にTV業界に身を置く椎名さんは、鶴瓶さんの疑問にこう答えます。
放送終了後、椎名さんの意見に対し、視聴者の意見は真っ二つ。「TVなんだから、そこまで規制を厳しくしなくても」という声や「TVの影響力は強い」といった声などさまざな反応が寄せられています。
これから起こりうる事態を想定し、『規制』という形で事前に問題の火種を取り除くことも1つの手段。
しかし、規制を進めていった結果、私たち自身も身動きを取りづらい社会になってしまう可能性があります。
本当に必要な規制の線引きを、いま一度考えるべきタイミングなのかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]