「やさしすぎて絶滅」「カビが生えて絶滅」絶滅した生物の『図鑑』が切ない
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見ているだけで可愛くて癒される、動物たち。でも実は、私たち人間が想像できないようなシビアな世界で生き抜いてるのです…。
おもしろいのになんだか切ない、2つの書籍をご紹介します。
ゆるくて笑える!『生まれたときからせつない動物図鑑』
動物の知られざる生態トリビアを集めた『せつない動物図鑑』。
可愛らしいタッチのイラストで紹介されているにも関わらず、そのあまりに「切ない」内容で話題となり、累計30万部を突破する大ヒットとなりました。
『生まれたときからせつない動物図鑑』ダイヤモンド社・刊
そしてこの度、待望の続編となる『生まれたときからせつない動物図鑑』が7月19日に発売されます。
今回のテーマは、動物の『赤ちゃん』にまつわる雑学。一体どんな「切なさ」を秘めているのか、身近な動物からいくつかご紹介します!
ウサギの赤ちゃん
ウサギの赤ちゃんは、1日に2分しかお母さんと会えない。
『生まれたときからせつない動物図鑑』ダイヤモンド社・刊
5~6匹の赤ちゃんを巣に残して、出て行ってしまう母ウサギ。巣に戻るのは、1日1回、それもたった2分だけなのだとか!
甘えられても一切無視という塩対応…かと思いきや、その行動には母の愛があふれていました。
カンガルーの赤ちゃん
カンガルーの子どもは、袋の中でウンコをする。
『生まれたときからせつない動物図鑑』ダイヤモンド社・刊
お母さんの袋の中ですくすく育つカンガルーの赤ちゃん。居心地がよすぎて、ずっと入りっぱなしです。なんと、ウンコまで袋の中でしてしまうという衝撃の事実!
その掃除の仕方にもまたびっくり。どこの世界もお母さんは大変です…。
パンダの赤ちゃん
パンダは、双子を産んでも1匹しか育てない。
『生まれたときからせつない動物図鑑』ダイヤモンド社・刊
栄養が少ないササやタケを主食にしているパンダは、生きるだけで精一杯。子育てするにも必死です。
双子を産んでしまうと、どちらも育てる充分な乳が出ず、早いうちに1匹を見捨てざるをえないのだとか。
これまた切ない!『絶滅した理由』を紹介する図鑑も
ほかにも、さまざまな理由で地球から消えていった生物の『絶滅原因』を紹介している『わけあって絶滅しました。』も同日発売。
『わけあって絶滅しました。』ダイヤモンド社・刊
・やさしすぎて絶滅した『ステラーカイギュウ』
・アゴが重すぎて絶滅した『カメロケラス』
・笑いすぎて絶滅した『ワライフクロウ』
・カビが生えて絶滅した『イブクロコモリガエル』
・こんがらがって絶滅した『ニッポニテス』
笑っちゃ悪いけどじわじわくる、生物たちの絶滅理由がこれまた切ない!
その一方で、『マユにこもって生き延びたハイギョ』など、奇跡的に絶滅の危機を乗り越えた現存する生物の紹介もされています。
生き物への見る目が「可愛い~」から「尊敬します!」に変わるかもしれない、こちらの2冊。
夏休みに子どもと行く動物園のお供として、いかがでしょうか。
ダイヤモンド社『生まれたときからせつない動物図鑑』
ダイヤモンド社『わけあって絶滅しました。』
[文・構成/grape編集部]