ツーリング中、夫婦の前に「立ち往生した大型バス」が現れ? 後日『お礼の手紙』が届く
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
大型バスを見事に救出!
Shinshiaさんの夫は、国家資格である『移動式クレーン運転士』の持ち主。
現場の状況を確認して、すぐに「これは何トンクラスのクレーン車で吊り上げないと、どうにもならない状況だ」と判断したそうです。
※写真はイメージ
夫は乗って来たバイクで下山し、電波のいいところまで行くと、警察、バス会社、消防などの各方面に状況を説明しました。現場と電波状況のいいところを何往復もしながらの連絡です。
そして、もちろんクレーン車の必要性も伝えたのです。
しかし、悪い連絡が返ってきました。バス会社と警察は、バスを救出するためクレーン車を手配しようとしてくれたのですが…折り悪くゴールデンウィークのため、どこも休みだったのです。
そこで、夫は取引先に連絡。自らの人脈を使い、クレーン車と運転手の確保をすることができました!
バイクで来たことも大いに役立った
生徒たちは徒歩で現場から離れていました。後は、クレーン車で車体の半分が転落しているバスを移動させるだけです。
しかし、バスをクレーン車で吊り上げるためには、無事なほうのバスをどかす必要がありました。
道路はとてもUターンなどできない、狭い幅しかありません。その上、バックで移動しようにも、このバスはサイドミラーを岩や木に接触させたため両方とも破損させていました。
絶望的な状況…ですが、Shinshiaさん夫婦は偶然にもあるものを持っていました。
それは、タンデムのツーリングで使用していた、バイク用のインカム。
身体が密着する2人乗りでも、ヘルメットやエンジン音などに遮られて会話が聞こえないため、夫婦はインカムを耳に装着させていたのです。
片方をバスの運転手に渡し、もう片方を装着した夫が㎝単位で誘導。約4時間かけて1台のバスを下山させることに成功しました!
その後は、到着したクレーン車を使ってもう1台のバスも救助。
すべてが終了した時には、次の日の0時30分になっていました。
※写真はイメージ
バス2台を救助することができたShinshiaさん夫婦。バイクで来ていたこと、そして夫の仕事がたまたまクレーン車と関わりのあるものだったことから、成功したようなものです。
もし違う人が現場に来ていたら、Shinshiaさん夫婦ほどうまくは救助できなかったことでしょう。
来るべき人たちが導かれてきたような、不思議な運命。めったにない奇跡であることを、バスの運転手も感じたはずです。
感動した運転手の想いは、手紙の「57年間生きてきて、初めて地獄に仏に出会えました」という1文に詰まっているのではないでしょうか。
素晴らしい活躍をしたShinshiaさん夫婦に、拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]