元旦と元日の違いとは? 年賀状で使ってしまいがちな重複言葉
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1年の始まりを表す『元旦』や『元日』。
ともに1月1日を表現する言葉ですが、実は大きな違いがあります。
元旦と元日の違いや年賀状に適した言葉、よく使ってしまう重複する意味などについてご紹介します。
元旦と元日の違いは?
新年の挨拶で、元旦も元日もよく使う言葉です。同じ意味として使っている人もいるでしょう。
しかし、元日が1月1日を表すのに対して、元旦は1月1日の朝を表していると、違いがあるのです。
どちらかよく分からなくなってしまうという人は、漢字の形で覚えると分かりやすいでしょう。
元旦の『旦』の字は、地平線や水平線から太陽が出てきている状態を表しているといわれています。
そのため、元旦は1月1日の朝、もしくは午前中までを指すのに使うとよいようです。
なお、国民の祝日に関する法律では、1月1日を「年のはじめを祝う」祝日として元日と表記しています。特に時間帯を気にせず使いたい時は、元日とするとよいでしょう。
元旦と元日の年賀状での使い方 やってしまいがちな重複言葉
元旦や元日は、よく年賀状でも使う言葉。年賀状がいつ届くのかによって書き分けが必要です。
『日本郵便』は、12月15~25日までにポストに投函した年賀状は、1月1日に届くと説明しています。その場合は、元日を使っても問題はありません。
また、午前中に年賀状が届くのであれば、元旦を使ってもいいでしょう。
ただ、1月2日以降に年賀状が届いてしまう場合は、どちらも使わず『正月』『新春』『初春』などを使ったほうが無難です。
1月7日の『松の内』も過ぎてしまう場合は、年賀状ではなく『寒中見舞い』として出すとよいでしょう。
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年賀状で気を付けたい重複言葉
気付かないうちに使ってしまう重複言葉。
年賀状で「2020年1月元日」と書いてしまう人が多いようですが、これだと「1月1日」を表す元日と「1月」が重複してしまっています。
「2020年元日」や「2020年1月吉日」と書くといいでしょう。
また、年賀状の挨拶文で「元旦の朝」という言葉を使ってしまうことも。こちらも「1月1日の朝」を表す元旦と「朝」が重複しています。
「元日の朝」と書くか「元旦」のみで済ませましょう。
ついつい使ってしまう言葉なので、注意したいものですね。
元旦や元日と同じような意味で使える言葉は?
元旦や元日が使えるのは1月1日のみ…もう少し幅を広く使える言葉が欲しいところです。
『正月』は1年の最初の月を表す言葉なので、1月中は使うことができます。ただ、最近は三が日、もしくは松の内までを正月と呼ぶことが多いようです。
また、前述している7日までを表す『松の内』は、地域によっては15日までを指す場合もあるので要注意。
ほかに『小正月』という呼び方もあります。一般的には15日までの呼び名ですが、14~16日までを指す場合や15日に行われる行事を指すことも。
地域や時代によって異なることがあるので、使う時は注意が必要かもしれません。
新年の挨拶で失敗をしないように、元旦と元日の違いだけはしっかりと把握しておきたいですね。
[文・構成/grape編集部]