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アパレルの由来は何?言葉の意味やファッションとの違いも解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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アパレルの由来は何?言葉の意味やファッションとの違いも解説

※写真はイメージ

『アパレル』という言葉は日常的に耳にするものの、その語源や本来の意味を正しく理解している人は多くはないでしょう。

もともとは衣服を指す言葉とするフランス語や英語に由来し、日本では衣料品全般や業界全体をあらわす用語として浸透しています。

本記事では、言葉の意味や由来、日本における使われ方に加え、ファッションとの違い、業界の代表的なよくある疑問と回答まで解説。

アパレルという言葉の背景を知ることで、業界の仕組みや広がりをより深く理解できるでしょう。

アパレルの意味と由来とは

アパレルの意味と由来とは

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アパレルは衣服という意味です。語源は諸説ありますが、フランス語の『appreiller(アプレイエ)』といわれています。

appreillerはもともと『適合させる』や『装備する』といった意味を持ち、そこから『身なりを整える』『服を着せる』といったニュアンスに転じたのだとか。

その後、英語に取り込まれて『apparel(アパレル)』という形で使われるようになり、やがて既製服を意味するビジネス用語に発展したといわれているようです。

なお、アパレルの語源は、ラテン語で『準備する』という意味を持つ『apparare(アパラーレ)』とする説もあるとされています。

日本におけるアパレルの意味

日本におけるアパレルの意味

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日本においてアパレルという言葉は、英語由来の衣服を指す意味から広がり、独自のニュアンスで使われているようです。

具体的には、帽子や靴、アクセサリーといった身につけるアイテムをまとめて表現する用法が挙げられるでしょう。

さらに、アパレル業界やアパレル企業という言葉が示すように、衣料品を企画、製造、販売する産業そのものを指す場合もあります

アパレルとファッションはどう違う?

アパレルとファッションはどう違う?

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アパレルと混同されがちなのが『ファッション』です。どちらも衣類に関する言葉として使われますが、その違いを正確に説明できる人は少ないかもしれません。

ここからは、ファッションの意味と由来とともに、アパレルとの違いを見ていきましょう。

ファッションの意味と由来とは

英語の『fashion(ファッション)』は、日本語のファッションより広い概念を含むことがポイントのようです。語源をたどると、ラテン語の『factio(ファクティオ)』に行き着くといわれています。

factioにはもともと、『作ること』『活動』『集団を形づくること』といった意味があったのだとか。そこから転じて、fashionは流行という名詞として使われるようになったとされています。

英語では、さらに語源本来の意味である『方法』や『流儀』『様式』の意味でも使われるようです。

つまり、ファッションという言葉は、単なる衣服の流行を超えた幅広い世界観を表現しているといえるでしょう。

なお、日本語におけるファッションは、英語と同様に流行というニュアンスを含めて使われることもあるものの、衣服や服飾品に関わるもの全般をあらわす言葉としての使い方が主流です。

同義語の『モード』よりも、やや大衆的な意味で使われる傾向があります。

アパレルとファッションの違い

アパレルは『衣服そのもの』を指すのに対し、ファッションは『服装を含む身なり全体や流行』を指す点が大きな違いでしょう。

現代の日本では、アパレルは衣服だけでなく帽子や靴、アクセサリーなども含む広い意味で使われていますが、もともとは主に衣服、特に既製服を指す言葉だったようです。

一方、ファッションは服装やアクセサリー、靴、髪型までを含めた総合的な身なりをあらわすほか、流行や様式、さらにはライフスタイルそのものを含む概念とされています。

アパレルに関するよくある疑問と回答

アパレルに関するよくある疑問と回答

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ここからは、アパレルに関するよくある疑問と回答を見ていきましょう。

アパレル関連の業種にはどのようなものがある?

アパレル関連の主な業種には、次のようなものがあります。

  • アパレルメーカー
  • 小売店
  • OEM
  • ODM
  • SPA

アパレルメーカーは、衣料品の企画や製造を担う業種です。自社で開発した商品は、直営店舗や小売店を通じて消費者の手に届きます。

また、小売店は、消費者に直接衣料品を届ける役割を持つ業種です。百貨店のファッション売り場やブランド直営店、個人経営の衣料品店など、さまざまな形態が存在します。

OEMとは『Original Equipment Manufacturing』の略で他社ブランドの製品を製造する仕組み、ODMは『Original Design Manufacturing』の略で企画からデザイン、製造まで一括で担う仕組みの業種です。

さらに、SPAとは『Specialty store retailer of Private label Apparel』の略で、企画から製造、販売までを自社で一貫して行う業種を意味します。

アパレル関連の仕事にはどのようなものがある?

アパレル関連の代表的な仕事には、次のようなものが挙げられるでしょう。

  • アパレル店員
  • バイヤー
  • デザイナー
  • パタンナー
  • マーチャンダイザー(MD)

アパレル店員は、店舗で衣料品や雑貨をお客様に直接提案し、販売につなげる重要な役割を担います。また、自社で販売する商品を選び、仕入れる役割を担うのがバイヤーです。

さらに、衣料品などのデザインを考案するデザイナーや、デザインから型紙を起こすパタンナー、市場の動向を分析し、商品企画から販売計画までを統括するマーチャンダイザー(MD)なども活躍しています。

アパレルの意味や由来を知り、業界理解を深めよう

アパレルは、もともと『衣服』を意味する言葉です。フランス語の『appreiller』や、ラテン語の『apparare』を語源とするとされています。

日本では、洋服や下着、帽子、靴、アクセサリーなどをまとめてあらわす言葉として使われるようになったほか、業界そのものを意味する言葉としても定着しました。

アパレルの由来や業種の特徴を正しく知ることは、業界やビジネスを理解する第一歩となるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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