「絶対にやめてください」 SNSで目にする愛犬のかわいい動画に専門家が指摘
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SNS上では日頃、愛犬たちの写真や動画が多数投稿されています。
愛犬のかわいい姿を写真や動画に収めようと、飼い主はカメラを構えているもの。
しかし、かわいさを意識しすぎたあまり、愛犬の体に危険をおよぼすことがあるのです。
ドッグトレーナーをはじめ、ペット業界で長年働いてきた経験を持つ松本秀樹(@macha_daichi)さんは、SNS上でよく目にする動画に対し注意喚起を行いました。
松本秀樹が明かす、愛犬動画の危険性
SNSでは、飼い主が愛犬の前脚を持ってダンスさせたり、頬へ脚を押し当てたりする、『かわぴー』と呼ばれる動画が投稿されています。
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この動画を見ていた松本さんは、愛犬の前脚を左右に大きく開けることについて「絶対にやめてください」と呼びかけました。
鎖骨がない犬は本来、前脚を前後にしか動かすことができません。
犬が前脚を左右に開く行為は、人間にとって股を割るのと同じような痛みがあるといいます。
また、犬は前脚の2本で、自分の体重の3分の2を支えている生き物。
そのため、肩周りと首をつなぐ筋肉を痛めてしまうと、歩いたり走ったりができなくなる可能性や、脱臼の恐れがあります。
愛犬が高齢である場合、筋肉量は減少傾向に。
前脚の靭帯が緩くなっていると開き気味になり、「寝てる姿勢から立つ、歩くといったことができなくなるおそれもある」と、松本さんは注意をうながしました。
動画に映っている愛犬たちからは、みな、飼い主に愛されていることが伝わってくるでしょう。
そのうえで、松本さんはいいます。「家族である『犬という動物のこと』をもう少し知ろうとしてあげてください」と。
SNSで、今回松本さんが指摘したような動画を見たことがある人などから、大きな反響が上がりました。
・人間と動物たちは、言葉を交わしてやり取りができないから、気を付けないと。
・愛犬たちとの過ごし方についても、勉強したほうがいいなと思いました。
・かわいいのは分かるけど、一歩間違えれば虐待になりかねない。単に「かわいいから」だけでは犬を飼ってはいけないのよ。
愛犬の前脚を大きく開脚させていた飼い主は、悪意を持って行っていたわけではないはず。
しかし知らず知らずのうちに、愛犬を傷付けていることもあるのです。
松本さんのいうように、家族の一員である愛犬を知ろうとすることが、大切だといえます。