無塩バターがなくてもOK! 代用品のおすすめ7選
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お菓子作りの際によく材料として登場する、無塩バター。いざスイーツを作ろうと思ったら、無塩バターがなくて困った経験がある人も多いのではないでしょうか。
材料が足りないからといって、わざわざスーパーに買いに行く手間は避けたいですよね。もしご家庭にあるもので代用可能なら、そちらを使いたいものです。
そこで本記事では、無塩バターの代用品を7つ紹介します。また、無塩バターの代用品を使ったお菓子や料理レシピも解説しますよ。
この記事を読めば、無塩バターを買わなくても身近なものの中から代用品が見つかるので、ぜひ最後まで読んでください。
そもそも無塩バターとは何か
みなさんは、そもそも無塩バターとは何かご存知でしょうか。代用品を見つける前に、まずは無塩バターと有塩バターの違いや、なぜお菓子に無塩バターを使う機会が多いのか確認しましょう。
無塩バターとは
そもそも無塩バターとは、製造工程で塩分(食塩)を添加していないバターのことです。『無塩バター』という名前ですが、そもそもバターの原料である生乳には微量の塩分が含まれています。そのため、塩分がまったくの0というわけではありません。
以前は無塩バターとパッケージに記載されていましたが、塩分0ではないため、最近はより正確な『食塩不使用バター』と記載されています。
食塩不使用のため、生乳本来の風味を味わえるのが特徴です。また食塩の摂取量を制限している人や、妊婦が口にしやすいメリットも。用途としては、無塩バターは主にパンやお菓子の材料として使われることが多いです。
無塩バターと有塩バターの違い
それでは、無塩バターと有塩バターの違いはなんでしょうか。無塩バターは先ほど解説した通り、製造工程で食塩を添加していないバターのことです。対して有塩バターは、製造工程で食塩を約1~2%添加しているバターを指します。
塩分を加える理由としては、バターの保存性を高められること、塩味をつけられることです。例えば無塩バターの場合は、一般的に未開封だと賞味期限は5か月ですが、有塩バターの賞味期限は6か月ほどと長いのが特徴。
また使われる用途も異なり、無塩バターがパンやお菓子の材料に使われるのに対し、有塩バターは料理に使用されることが多いのが特徴です。
値段面でも異なり、2024年現在、一般的に有塩バターは200g当たり500円程度ですが、無塩バターは200g当たり600円程度。このように、無塩バターのほうが高い傾向にあります。
お菓子作りにおける無塩バターの役割
一般的に有塩バターはお菓子作りにあまり使用されません。この理由は有塩バターに含まれる塩分に、小麦粉の粘り気成分であるグルテンを強める作用があるためです。小麦粉の粘り気が強まりすぎると、生地がもっちりとしすぎてしまいます。
また、お菓子によっては塩味が付くことで、おいしく食べられなくなってしまうことも。お菓子作りでは塩分の微妙な調整が求められるので、無塩バターのほうが好まれます。
無塩バターの代用品7選
料理やお菓子作りで無塩バターを使おうとしたのに、いざ探したらないと困りますよね。わざわざ買いに行くのも手間なので、自宅にあるもので代用したいもの。そこで、無塩バターがない場合の代用品を7つ紹介しましょう。
有塩バター
無塩バターがない場合に代用品としてまず思い浮かぶのが、有塩バターです。有塩バターはお菓子作りにあまり向かないと説明しましたが、作るお菓子の種類によって有塩バターでも代用できます。
例えば、クッキーやスコーンは塩味が強めでもおいしく食べられるでしょう。一方バタークリームのような甘いクリームや、レシピに『無塩バター』と記載がある場合は使用しないほうがよいといえます。
もし使用する場合は、塩味が強くなりすぎないよう食塩の分量を減らしたり、水分や食材の量を増やしたりなど調整するとおいしく仕上がりますよ。
マーガリン
マーガリンはさまざまなお菓子や料理において、無塩バターと代用可能です。
注意点として、通常のマーガリンには塩分が含まれているため、お菓子で使用するには塩味を調整する必要があります。
また植物油脂、一部動物油脂で作られているマーガリンは、生乳から作られるバターと比べ風味やコクの面で劣る点も注意が必要です。
ケーキ用マーガリン
マーガリンのうち、食塩無添加のマーガリンをケーキ用マーガリンといいます。食塩不使用なので、お菓子作りの材料に向いています。
バターに比べ値段が安いので「お手頃に済ませたい」という人には、おすすめな代用品です。
一方、主な原料が植物油脂なので、生乳と比べあっさりとした味わいになります。コクや香ばしい香りは控えめなので、バターの香りを生かしたいタイプのお菓子には向かないでしょう。
ショートニング
ショートニングとは、動物性油脂や植物性油脂を原料としたクリーム状の食用油脂です。精製された油脂に、水素ガスや窒素ガスを添加して製造しています。
無味無臭で白色なので、ほかの食材の邪魔をせずさまざまな料理に使用され、主にお菓子やパンなどに使われています。
焼き菓子に使用した場合、バターはしっとりした食感でコク深い味わいになるのに対し、ショートニングはさっくりした食感で素材本来の味が際立つのが特徴です。脂肪分が多いため、代用する際には分量を減らして使用しましょう。
オリーブオイル
バターの代わりに油を使用する際には、オリーブオイルのようなサラサラの油を使用するのがおすすめ。オリーブオイルは独特の香りが強いため、代用するには分量に注意が必要です。
もしバターの代わりに使うなら、バターの3ぶんの1~半分程度の分量を目安に調節しましょう。オリーブオイルなどを使用した場合、無塩バターに比べてあっさりとした味わいになります。
サラダ油
サラダ油は、植物性の液体油脂です。サラダ油は低温下でも固まらず、とても扱いやすい点も魅力。
固形油脂のバターと質感も特性も異なるため、使うお菓子には注意する必要があります。特にサラダ油には、力を加えて変形した形を保つ力である『可塑性』がないので、パイなどには向きません。
また、油脂の含有量がバターに比べて多いため、バターの8割程度の分量に抑えましょう。
ココナッツオイル
ココナッツオイルは、ココヤシの実から抽出された植物性の液体油脂です。サラダ油とは異なり、温度によって液体になったり固体になったりする性質があります。
香ばしい香りがするのでお菓子作りにも相性がよく、ザクザク食感になるのが特徴。お菓子の種類によっては香りやザクザク食感が邪魔をするため、クッキーやスコーンなどの焼き菓子に使うのがおすすめです。
代用品で調理可能!無塩バターを使ったお菓子レシピ
無塩バターの代用品を探している人の中には、お菓子を作ろうとしている人も多いはず。そこで、無塩バターの代用品を使ったお菓子レシピを紹介しましょう。どれも手軽に作れるので、ぜひチャレンジしてみてください。
ショートニングでサクサクに!簡単クッキー
ショートニングを使用することで、サクサク食感のクッキーが焼けます。作業時間も1時間程度なので、お手軽にお菓子作りがしたい人にもおすすめです。
【クッキーの材料(35個ぶん)】
【クッキーの作り方】
焼き上がったクッキーを冷蔵庫で寝かせると、さらにおいしくなります。薄力粉をすべて加えると始めは生地がポロポロになりますが、混ぜると次第にまとまってきますよ。
ココナッツオイルで作るしっとりバナナケーキ
ココナッツオイルが香るパウンドケーキもおすすめです。バナナを加えることで、しっとり、ずっしりしたケーキが作れます。
【バナナケーキの材料(9×22×6cmパウンド型1台ぶん)】
【バナナケーキの作り方】
ココナッツオイルが硬い場合は、耐熱容器に入れ600Wのレンジで30秒~1分加熱しましょう。
ケーキ用マーガリンのマーブルケーキ
3時のおやつやティータイムにぴったりな、ココア風味のパウンドケーキ。ケーキ用マーガリンは生地に練り込みやすく、初心者でも簡単に作れます。
【マーブルケーキの材料(18×8cmのパウンド型1台ぶん)】
【マーブルケーキの作り方】
無塩バターを使ったお料理レシピ
無塩バターはお菓子だけでなく、料理にも使用できます。そこで、無塩バターを使ったおすすめのレシピを紹介しましょう。
チーズとろとろ!明太チーズオムレツ
ふわふわの卵の中から、とろとろのチーズと明太子があふれてくる幸せな1品。一度食べれば癖になること間違いなしです。
【明太チーズオムレツの材料(1人ぶん)】
【明太チーズオムレツの作り方】
明太子が塩辛いと感じる場合は、少し量を調整しましょう。卵をたくさん使用するため、余った卵を消費したい時にもおすすめです。
大人も子供も大好きクリーミードリア
大人にも子供にも大人気のドリア。そんなドリアを、20分以内に作れるレシピを紹介しましょう。
【クリーミードリアの材料(2人ぶん)】
【クリーミードリアの作り方】
味の決め手は、『ほんだし』でご飯に下味をつけること。「ドリアに『ほんだし』を入れるんだ!」と驚くかもしれませんが、とてもおいしいドリアが作れます。
ジャガイモのガレット
フランスの家庭料理、ガレットをコンソメ味で作れるのがこちらのレシピです。メインディッシュの付け合わせとして、もう一品欲しい際に作ってみてはいかがでしょうか。
【ジャガイモのガレットの材料(2人ぶん)】
【ジャガイモのガレットの作り方】
作業手順も少なく、全体でも20分以内に調理が終わります。時間がない時にも、チャレンジしやすい料理です。
無塩バターを買えない場合の自作方法を紹介
ここまで代用品を紹介してきましたが、どうしても無塩バターを使いたい時もありますよね。そこで、無塩バターの自作方法を紹介しましょう。
無塩バターを家庭で自作する方法
バター作りと聞くと難しいイメージですが、実は生クリームとビンまたはペットボトルを用意するだけで、無塩バターが作れます。
【手作り無塩バターの材料】
【手作り無塩バターの作り方】
生クリームと空き瓶を用意すれば、後は気合いでひたすら振るのみ。できたばかりは白っぽいが、空気に触れるとだんだん黄色くなってきますよ。
有塩バターを無塩バターにする方法
お菓子を作りたいのに有塩バターしかない場合は、工夫次第で無塩バターにできます。どうしても無塩バターを使いたい時は、ぜひチャレンジしてみてください。
【有塩バターを無塩バターにする方法】
バターはしっかり溶かすことがポイント。残った塩水は野菜炒めなど料理に使用可能です。
無塩バターを使ってお菓子や料理作りに挑戦してみよう
無塩バターがない場合も、さまざまな代用品が使えます。また、無塩バターや代用品でおいしく作れるお菓子や料理も紹介しました。買い物に出かける時間がない場合や、今ある材料で作りたい場合は、ぜひ今回紹介した代用品で調理してみてください。
[文・構成/grape編集部]