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両面テープのきれいな剥がし方7選! 素材別の方法を紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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白色の両面テープの写真

※写真はイメージ

「両面テープを剥がしたいけど跡が残らないか心配」「劣化した両面テープがきれいに剥がれない」などで悩んでいる人は多いでしょう。

両面テープを力任せに剥がすと下地を傷めてしまったり、強力なものだと跡が残ったりします。最悪の場合、無理に剥がそうとしてケガを負ってしまうかもしれません。

そこで本記事では、両面テープの適切な剥がし方を紹介します。

素材別の剥がし方も紹介するので、プラスチックなども傷めずにきれいになりますよ。ぜひ最後までお読みください。

両面テープの剥がし方7選

養生テープを手に取る女性の写真

両面テープを剥がす時はそのまま取るのではなく、道具を使ったり粘着力を弱める工夫をしたりすることで、跡が残らずきれいに剥がせる可能性があります。

ヘラ

下地が硬く傷を気にしない場合は、ヘラを使うのがおすすめです。下地を傷めにくいプラスチック製や、丈夫なステンレス製のものがあるので、使用する場所によって選択しましょう。

下地を傷付けにくく、シールなどを剥がしやすい形状になっている専用品のヘラも販売されているので、購入すると楽に剥がせますよ。

ヘラは両面テープを削り取るように剥がせますが、柔らかい下地の場合は傷付く恐れがあります。傷を付けたくない場合は違う方法で剥がしましょう。

シール剥がし

匂いや跡を残したくないという人は、シール剥がしのための溶剤がおすすめです。『テープ剥がし』という名称で販売されていることもあります。塗布して置いておくだけできれいに剥がせます。

スプレーやジェルタイプがあるので、どんな場所で使用するのかを考えて購入しましょう。

スプレータイプは広く噴射できるので大きい面に両面テープが付いている場合に、ジェルタイプはピンポイントに塗れるので周囲にかけたくない場合に向いています。

注意点として、有機溶剤を含むものもあるので、換気のよいところ以外で使用しないようにしてください。

また、口に入ると危険なので、子供やペットを塗布した面に近付けないよう注意しましょう。

ドライヤー(お湯)

ゴム系接着剤の場合は、ドライヤーで温めて剥がすのがおすすめです。両面テープのパッケージを見れば接着剤の種類が書いてあるのでチェックしておきましょう。

ドライヤーで温めてからヘラを使用して取るとすれば効率よく剥がせます。小物の場合は、ドライヤーの代わりにお湯に浸けて温めても効果的です。

ポリ塩化ビニルなど、両面テープを貼った下地が熱に弱い材質の場合、60℃くらいから変形することもあるため、高温にしすぎないよう注意が必要です。

下地が熱に弱い素材である場合や、アクリル系粘着剤の場合には不向きなので、違う方法で剥がしましょう。

消しゴム

両面テープを剥がした後、糊だけ残ってしまった場合は消しゴムを使用するのがおすすめです。下地を傷付けることなく、ベタベタした部分を剥がせます。

しかし、きれいに剥がすには力を入れてこすらないといけないので、広い範囲の糊を取るのは大変です。

下地の材質にもよりますが、消しゴムを使う前に、お酢や洗剤を付けて置いておくと柔らかくなって取れやすくなる場合もあります。

汚れが広がってしまうこともあるので、目立たない端っこのほうで試してから使用しましょう。

お酢

劣化してこびり付いた両面テープは、お酢を使用して剥がすのがおすすめです。お酢なら口に入れても大丈夫なので、子供が触るものなどにも安心して使えます。

コットンにお酢を染み込ませ、両面テープや残った粘着剤に貼り付けて10分程度おいておくだけで剥がれやすくなります。

まだ両面テープが硬い場合は、少し時間を置いて試すか、ヘラなどを使い削り取りましょう。

注意点として、お酢の匂いが残りやすいので、布など水分を吸う素材には向きません

中性洗剤

お酢の匂いを残したくない人は、台所で使用している中性洗剤を付けて剥がすのがおすすめです。中性洗剤に含まれる『界面活性剤』には粘着力を弱める効果があります。

使い方は両面テープの上に洗剤をかけて、全体に染み込ませてから剥がします。両面テープと粘着剤が柔らかくなるので、必要に応じてヘラや消しゴムと併用して剥がしましょう。

ただし、下地が木材など水分が染み込む素材の場合、洗剤がシミになってしまうこともあります。気になるなら目立たないところで試してみて、問題ないか確認しましょう。

両面テープが固く貼り付いて取れない場合は、糸で剥がすのがおすすめです。

使い方は両面テープと下地の間に糸を通し、粘着剤を切るように上下に引いて剥がします。釣り用のテグスやたこ糸のような細めのものが使いやすいです。

ある程度切れて両面テープをつまめるようになったら、手で剥がしましょう。剥がす方向の角度が30度くらいになるように剥がすと、きれいに取れます。

糸で切った部分はベタベタが下地に残りやすいので、ガムテープを貼り付けて取るか消しゴムを使うと取りやすいです。また、テグスを使う時は手を切らないように手袋を装着して作業しましょう。

両面テープの素材別の剥がし方

下地の素材によっては、洗剤などを使用すると変色したり傷付いたりすることがあります。素材別におすすめの剥がし方は、以下のとおりです。

シール剥がし消しゴムお酢中性洗剤ヘラドライヤー
プラスチック××
木材×××
ガラス
×××××
×××××

プラスチック(車の内装など)

プラスチックに付いた両面テープは、シール剝がし溶剤か消しゴムやお酢を使用するのがおすすめです。

プラスチックは傷付きやすいので、金属製のヘラなど鋭利なアイテムを使わないようにしましょう。

耐熱のプラスチックであればドライヤーも使用できますが、高温になると変形する可能性があるので、使用する場合は温風を当てすぎないよう注意が必要です。

また、車の内装に使われている代表的なプラスチックと耐熱温度は、以下のとおりです。

  • ポリプロピレン樹脂:100~140℃
  • ABS樹脂:70~140℃

ドライヤーは吹き出し口から3cmのところで100~120℃ほどになり、中には140℃まで上がるものもあるので、使用する場合は下地から離して使用しないといけません。

木材

木材に付いた両面テープは、消しゴムやドライヤー、糸を使用して剥がすのがおすすめです。溶剤や液体を木材に使用すると、シミになる可能性があるので、使わないようにしましょう。

木材は熱にも強いので、ドライヤーを使用しても変形など気にする必要はありませんが、中には樹脂製で木目の柄をプリントした『化粧シート』の場合もあります。

化粧シートの場合は熱を加えると膨張して、シートだけ浮いてしまう可能性があるので注意しましょう。

ガラス

ガラスに付いた両面テープは、シール剥がし溶剤、お酢などの液体で剥がすのがおすすめです。ガラスは匂いが残りにくく、変色することもないので溶剤を安心して使えます。

残った糊は、消しゴムやプラスチックのヘラを併用するときれいに剥がせます。しかし、衝撃を与えるとガラスが割れる恐れがあるので、金属製のヘラは使用しないようにしましょう。

また、シール剥がし溶剤を使う時は、必ず換気して行うようにしてください。

紙に付いた両面テープは、ドライヤーを使用して剥がすのがおすすめです。

温める前に両面テープの端っこをつまめるくらいに剥がしておき、テープの上からドライヤーの弱風で温めましょう。粘着剤だけ残っている場合、消しゴムでこすると取れます。

下地がダンボールや厚紙なら剥がれやすいですが、コピー用紙は破れないように剥がすのが難しい場合もあります。消しゴムを使用する時は、紙が破れないように慎重にこすりましょう。

布に付いた両面テープは、ドライヤーを使用して剥がすのがおすすめです。接着剤だけが残ってしまった時は、ガムテープを貼り付けて取りましょう。

布にお酢や溶剤を使うと匂いが取れなくなることがあるので、使わないほうが無難です。

アクリルなど熱に弱い素材の布は、温度を上げすぎると縮んでしまうこともあるので、布からドライヤーを離して使用します。温めが足りなければ、少しずつ当てる時間を長くするとよいでしょう。

両面テープをきれいに剥がす際の3つの注意点

両面テープ、定規、ハサミ、ペン、カッターの写真

注意点を押さえておくと、両面テープをきれいに剥がせます。しかし、剥がし方を間違えればケガをしたり、剥がすのに時間が掛かってしまったりすることもあります。

道具の使い方を間違うと、思わぬ事故につながる可能性があるので、注意して使用しましょう。

刃物を使わない

カッターなど、刃物を使用して両面テープを剥がすのはケガにつながるので絶対にやめましょう。自分を傷付ける可能性があるのはもちろん、下地に深い傷を付ける恐れもあります。

ヘラなど先の尖ったものを使用する場合も、動かす先に手など身体の一部を置かないようにしましょう。勢いあまって身体に突き刺さることがあるので危険です。

両面テープを少しずつ剥がす

両面テープを剥がす時は、一気に剥がさずゆっくり剥がすのがおすすめです。勢いよく剥がすと粘着剤だけ残ってしまうことがあります。

粘着剤が下地に残ると取るのが大変で、かえって時間が掛かってしまいます。時間を掛けてでも、少しずつ剥がすほうが結果的に早く終わらせられますよ。

剥がす前に下地の素材を確認する

可能なら、品質表示や取扱説明書を確認しましょう。下地の素材を見誤ると、傷めたり変色の原因になったりするためです。

見た目は木材や金属のようでも、プリントしたシールが貼り付けている場合もあります。

もし取扱説明書がなく確認できない場合は、目立たないところで溶剤を試しに付けて、変色などがないかテストするべきです。

一般的な化粧シートと木材の見分け方として、木目が規則的なものや表面に凹凸がないものは化粧シートです。

跡が残りにくいテープを使う

養生テープの写真

後で両面テープを剥がす予定なら、剥がしやすい両面テープを使用する、または粘着力の弱いテープを使うのがおすすめです。

粘着の強さにも『強力タイプ』や『普通タイプ』がありますが、普通タイプのほうが粘着力が弱いので剥がしやすくなります。ポスターなど軽いものを貼るなら、普通タイプを使用しましょう。

一般的な両面テープは剥がすことを想定していないため、剥がすことを想定した『剥がせる両面テープ』もおすすめです。

剥がせる両面テープの中には、粘着力が強力なタイプもあるので幅広く使用できますよ。両面テープでなくともよい場合は『養生テープ』を使用すると、より剥がしやすくなります。

両面テープは下地に合った剥がし方をしよう

透明の両面テープの写真

両面テープをきれいに剥がすことは可能です。きれいに剥がすには下地の材質や状態を、事前に確認しておきましょう。適切な工具を使わないと下地にダメージを与えたり、匂いや汚れ残りができたりしてしまいます。

また、手順や工具の使い方を守らないとケガをすることもあります。溶剤を吸い込んでしまうと、重篤な健康被害を及ぼすこともあります。

手袋を使用したりこまめに換気をしたりして、安全に十分に注意して作業しましょう。

両面テープを後々剥がす予定があるなら、跡が残りにくい両面テープを使うと剥がす時に苦労せず元通りにできますよ。


[文・構成/grape編集部]

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