毛が伸びすぎた犬 世話を怠った飼い主に、称賛の声が上がったワケは?
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『犬の幼稚園』に愛犬を預けたら… 送られてきた写真に「笑っちゃった」「なんでこんな自然なの」ポメラニアンのピカルディくんと暮らす、飼い主(@pomepomePicardy)さん。 ある日、施設にピカルディくんを一時的に預けたといいます。その後、施設からピカルディくんの『お預かり中の様子』の写真が送られてきたそうですが…。

「職場で出た弁当が…」 まさかのビジュアルに「声出して笑った」「午後仕事できなくなりそう」「今日、職場で出た弁当が…」といったコメントとともに、昼ごはんの写真をXに投稿した、シバサン(@shi_GR86_ba)さん。 投稿はたちまち拡散され、なんと12万件以上の『いいね』が付き、ネット上で話題となりました。
毛が長い犬種は定期的に毛をカットしないと、毛が絡まったり、不衛生になったりして健康上のトラブルを起こす可能性あります。
アメリカのミシガン州にある動物保護施設『ワイアンドット・アニマル・シェルター』に引き取られたピクシーちゃんは、まさにそんな状態でした。
長い間トリミングをしていないせいで、毛が伸びすぎて固まってしまい、体の動きにも支障が出ていたほど。
ピクシーちゃんを見た施設のスタッフが驚いた理由は、もう1つあります。
実はピクシーちゃんは野良犬ではなく、飼い主の男性に連れて来られたのです。
飼い主さんはなんらかの事情で、ピクシーちゃんの世話ができなくなったのだそう。
ピクシーちゃんの状態が悪化するにつれて、トリミングに連れて行くことがますます嫌になり、そのまま放置していたというのです。
彼はピクシーちゃんを手放すのがつらかったそうですが、愛犬の幸せを願って『ワイアンドット・アニマル・シェルター』に引き渡したのです。
毛が伸びすぎた犬の毛を刈ったら?
保護された時のピクシーちゃんは、顔がどこにあるのか分からないほどひどい状態でした。
トリミングサロンで何時間もかけてカットが行われた結果…ピクシーちゃんは生まれ変わったような姿になったのです!
これまでにも多くの犬を見てきた『ワイアンドット・アニマル・シェルター』のスタッフは、「ピクシーちゃんは毛が伸びすぎた最悪のケースの1つ」とつづっています。
ピクシーちゃんの体重は約2.5㎏ですが、伸びた毛のせいで2倍くらいの大きさに見えていたのだとか。
それほどの量の毛に覆われていたら、重くて身動きするのも大変だったでしょう。
ところが『ワイアンドット・アニマル・シェルター』の投稿に多く寄せられたのは、飼い主への非難ではなく同情の声でした。
・飼い主は反省しているし、犬を施設に引き渡す気遣いがあったのは明らかだ。彼を責めるのではなく、称賛するべきだよ!
・この犬を引き渡した男性の勇気に拍手を送りたい。もし彼が毛を刈った後のこの犬を見られたら、きっと嬉し泣きするだろうね。
・この犬は本当にかわいらしい。もし誰かが継続してトリミングの手伝いができるなら、飼い主はこの子を飼えるのかな?
幸いなことに、ピクシーちゃんはよくある皮膚のただれなどの症状はなかったとのこと。しかし、尿路感染症にかかっていたため、治療を受けたということです。
ピクシーちゃんはすでに新しい里親の家で生活を送っているといいます。
投稿によると、飼い主さんはピクシーちゃんの世話ができない自分を恥じていたそう。
彼はピクシーちゃんを愛してるからこそ、ピクシーちゃんのためを思って手放したのでしょう。
せめてそんな飼い主さんの愛情が、ピクシーちゃんに伝わっていたらいいですね。
[文・構成/grape編集部]