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ディンプルキーとは? ディンプルキーの防犯効果や交換方法、費用も紹介!

By - COLLY  公開:  更新:

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※写真はイメージ

昨今、防犯性の高いディンプルキーを採用する住宅が増えています。自宅の鍵をディンプルキーに取り替えたい人の中には、「なぜ普通の鍵より防犯性が高いのだろう」「合鍵は作れるのか」「費用はどれくらいか」など疑問がある人もいるでしょう。

本記事では、ディンプルキーのメリットやデメリット、ディンプルキーへの交換方法と費用などを紹介します。

ディンプルキーとは

ディンプルキーの画像

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ディンプルキーは、鍵の表面や側面に複数のディンプルと呼ばれる窪みがある鍵です。防犯性が高いため、新しい住宅で主流となっています。

ディンプルキーを鍵穴に挿すと、ディンプルキーの窪みとシリンダー内のピンが合致し、シリンダーを回転させることができます。シリンダーが回転することで、ドアの開錠と施錠が可能となる仕組みです。

ディンプルキーの防犯効果、メリットとは

セキュリティーの文字と鍵と錠前のイメージの画像

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ディンプルキーのメリットと防犯効果を説明します。

ピッキングされにくい

ピッキングとは、鍵を使わずに針金や特殊な道具を鍵穴に入れて、シリンダーを操作して開錠することです。

ディンプルキーはそれぞれの鍵によって、窪みの位置や深さ、大きさが異なり、一般的なギザギザした構造のシリンダーキーと比べて、より繊細で複雑な構造です。そのため、ピッキングが難しくなり、防犯性が高いとされています。

ディンプルキーをピッキングで開錠しようとしても、10分以上かかるケースが多く、開錠が不可能なディンプルキーも少なくありません。

空き巣犯は、開錠に5分以上かかる場合には目撃されるリスクが高まるため、侵入をあきらめるといいます。そのため、ディンプルキーは防犯性が高いといえるでしょう。

複製が難しい

ディンプルキーの窪みは精密に作られていて、形状が複雑なので、合鍵を作るのに高度な技術を必要とします。そのため、第三者が犯罪目的のために不正に複製するのは困難です。

また、鍵メーカーに登録してある持ち主のみが合鍵を作成できるようにする、登録制のディンプルキーは、登録した鍵メーカーに発注しないと複製や合鍵作成ができないため、安全性が高いです。

破壊開錠への耐性が高い

破壊開錠とは、鍵そのものを破壊して開錠することです。ディンプルキーのシリンダーは構造が複雑で、工具で穴を開けるのが難しく、破壊開錠への耐性が高いです。

ディンプルキーのデメリットとは

ホワイトボードにデメリットの文字の画像

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ディンプルキーには、その防犯性の高さゆえのデメリットがあります。

一般的な鍵より価格が高い

ディンプルキーを製作するには、高度な技術や特別な工具が必要となるため、一般的な鍵よりも価格が高いです。

合鍵を作るのが難しい

ディンプルキーは、精密な作りになっているため、高度な技術や道具が必要になります。すべての鍵店で合鍵を作るのは難しいことです。鍵メーカーに発注すると、製作に数週間かかります。

摩耗によって使えなくなることがある

ディンプルキーは、精密な構造なため、小さなキズやわずかな摩耗でシリンダー内のピンと合致しなくなり、使えなくなってしまうことがあります。

ディンプルキーへの交換方法と費用

防犯とキーの画像

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ディンプルキーはへの交換方法や費用を、自分で行う場合と業者に依頼する場合で見ていきましょう。

ディンプルキーへの交換方法

現在取り付けられている鍵がディンプルキーではなくても、ドアや錠前の規格が合っていれば、交換できることがありますよ。ディンプルキーへの交換方法は、自分でディンプルキーへ交換する方法と業者に依頼する方法があります。

自分でディンプルキーへの交換を行う場合には、まず交換したいディンプルキーを鍵店やホームセンターで購入します。交換する鍵の型番や品番、サイズを間違えないように注意してください。

【自分でディンプルキーへ交換する手順】

  1. ドア側面に付いているフロントプレートをドライバーで外します。
  2. シリンダー側の固定ビスをマイナスドライバーで外します。
  3. 新しいシリンダーを鍵穴に入れ、固定ビスを貫通させます。
  4. フロントプレートを取り付けます。

鍵の交換をした後は、隙間や歪みがないかチェックし、開錠と施錠もスムースにできるか動作確認をしてみましょう。鍵を交換する技術に自信がない場合や、時間がない時には業者に依頼するのがおすすめです。

ディンプルキーの費用

自分でディンプルキーへの交換をした場合の相場費用は、シリンダーのみで1〜2万円、製品の種類や鍵の本数により費用が変わります。

業者にディンプルキーへの交換を依頼した場合の費用相場は約1〜5万円です。鍵の本体価格、交換作業費、出張費により費用が変わります。複数の業者に見積を出してもらい、比較するとよいでしょう。

ディンプルキーの主なメーカーを紹介

鍵の画像

※写真はイメージ

ディンプルキーの主なメーカーを紹介します。製品によって防犯効果が異なるので、高い防犯性を示すCPマークの有無を確認したり、鍵違い数や耐ピッキング性能、耐鍵穴壊し性能を参考にしたりするとよいでしょう。

MIWA(美和ロック)

MIWAは、日本最大手の鍵メーカーです。MIWAのディンプルキーは防犯性が高く、使い勝手がよいとの評判があります。

MIWAの製品の中でも『MIWA PRシリンダー』は、ディンプルキーの鍵穴の中でも非常に複雑な構造をしているのでピッキングしにくく、硬度が高く頑丈な素材でできているので、破壊開錠への耐性も高くおすすめです。

GOAL(ゴール)

GOALのディンプルキーは、『GPシリンダー』『V18シリンダー』『GVシリンダー』の3種類です。『V18シリンダー』『GVシリンダー』はCP認定がされています。『GPシリンダー』はCP認定されていませんが、お手軽な価格で購入することができます。

ユーシン・ショウワ

ユーシン・ショウワ(現:ミネベアショウワ)のディンプルキーは、『Xキーシリンダー』『NXキーシリンダー』の2種類です。

高齢者や障がい者が使いやすいようにバリアフリーを考慮した構造のディンプルキー。鍵穴はすり鉢状になっていて、鍵が差し込みやすいようになっています。鍵もリバーシブルタイプなのでどの向きで差し込んでも開錠と施錠ができます。

アルファ

アルファは、日本唯一の総合ロックメーカー。アルファのディンプルキーは『アルファFBロック』の1種類で、2000年にグッドデザイン賞を受賞し、洗練されたデザインが特徴です。

鍵の先に直径1mmほどのフローティングボールが内蔵されているのが特徴で防犯性に優れています。

アルファの鍵は、合鍵を作る際にセキュリティカードを提示しなければいけないので、鍵の不正な合鍵作製を防げるでしょう。

WEST

WESTは、建具の金物全般を扱うメーカーです。デザイン性が高く、防犯性も高いディンプルキーです。WESTのディンプルキーは『916』『917』『941』の3種類あります。

ディンプルキーで防犯対策をしよう

外出していて、家にいない時だけでなく、昼間人がいる中に侵入する『居空き』、就寝中に侵入する『忍込み』といったものもあります。

現在ピンシリンダーという一般的なギザギザした構造の鍵を使用している人は、防犯性の高いディンプルキーへの交換を検討してみてはいかがでしょうか。

※ディンプルキーのメーカーの紹介に関しては、2024年5月現在の情報です。公開から時間が経っている場合は、一部商品が欠品、もしくは終売している可能性があります。ご了承ください。


[文・構成/grape編集部]

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