『皮肉』とは?例文や類語をご紹介
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みなさんは、『皮肉』について知っていることはありますか。
「チクチクとした指摘」といったイメージをぼんやりと持っているものの、適切な使い方を知っている人は意外と少ないかもしれません。
この記事では『皮肉』の意味や使い方について解説します。ニュアンスや例文などを通して理解を深め、上手に使いこなしてみてください。
『皮肉』とは
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『皮肉』は、褒めるような表現や、わざと遠回しな表現を使って他人を批判したり、非難したりすることを意味します。
また、特定の物事が期待通りもしくは期待に反した結果になった場合にも使われます。
『皮肉』の由来
『皮肉』の語源については諸説ありますが、一説によれば、仏教用語の『皮肉骨髄』が由来とされています。
『皮肉骨髄』とは、禅宗の達磨大師が弟子たちの修行について評価した際の逸話から生まれた表現です。
達磨大使は弟子たちに「我が皮を得たり」「我が肉を得たり」「我が骨を得たり」「我が髄を得たり」と伝えました。
『骨』や『髄』は物事の本質を、『皮』や『肉』は物事の表層や浅い部分をそれぞれ指しています。
つまり『皮』『肉』を得たというのは「まだ本質の理解に至っていない」という意味で、弟子たちに厳しい評価を遠回しに伝えたのです。
この逸話から、批評する部分としての『皮』『肉』が『皮肉』という言葉になり、やがて現在のニュアンスで使われるようになったといわれています。
『皮肉』を使った例文・『皮肉』を込めた面白い例文
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あえて遠回しな表現をして厳しいことを伝える『皮肉』は、どのように使われるのでしょうか。
ここからは『皮肉』そのものを使用した例文や、『皮肉』の意味が込められたユーモアのある例文などを紹介します。
『皮肉』そのものを使用した例文
ここからは、『皮肉』という言葉を含めた例文を3つ紹介します。最初の例文はこちらです。
部屋の掃除を頼んでおいたのに、見てみたらホコリだらけだった。皮肉を込めて「しっかり掃除をしてくれてありがとう」と伝えた。
「しっかり掃除をしてくれてありがとう」と、わざと褒めるような表現をして、相手を遠回しに非難しています。
この場合、決して相手を褒めているわけではありません。文字通り受け取らないようにしましょう。
続いては、「期待を裏切られた」というニュアンスが込められた例文です。
必死の思いでコンサートのチケットを手に入れたが、皮肉にも中止になってしまった。
この例文では「期待に反した結果になる」という意味で『皮肉』が使われています。
反対に、期待に反してよい結果になった時でも『皮肉』を使うことができます。
最後に、こちらの例文を見てみましょう。
「この忙しい中、楽しそうで何よりですね」と、彼は皮肉な笑みを浮かべた。
「皮肉な笑み」「皮肉な言葉」「皮肉な発言」など、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「皮肉が込められた」という意味で『皮肉な◯◯』と、形容詞として使用することもあるので、覚えておくとよいでしょう。
『皮肉』の意味を込めた例文
ここからは、『皮肉』という言葉は使われないものの、同様の意味が込められた例文を紹介します。まずはこちらから。
この件に関しては、朝早くからずいぶん熱心ですね。
この例文は、本来なら『必死ですね』のように表現するところを『熱心』と置き換え、相手を揶揄(やゆ)しています。
そのため相手をからかったり、見下したりしているニュアンスが込められた表現だといえるでしょう。
続いての例文は、こちらです。
時間をかけてくれただけあって、この資料にはとても有益な情報が載っているね。
資料が完成するまで長く待たされたことを「時間をかけてくれた」と表現したり、内容が薄いことに対する不満を『有益』といい表したりしています。
よって、この文は「時間をかけた割に内容の薄い資料である」ということを非難しているのです。
『皮肉』の類語
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『皮肉』をいい換える際は、どのような表現を用いればよいのでしょうか。
以下では、『皮肉』の類語として代表的なものを3つ紹介します。
嫌味
「人が嫌がるような言動、皮肉混じりで婉曲的に不快な思いをさせるようなことをいうこと」という意味を持つ『嫌味』は、日常生活でも使用される表現です。
『皮肉』と比べてストレートなことが特徴で、相手を直接的に非難するニュアンスが含まれます。
毒舌
「あの人は毒舌だよね」といった表現も、日常的に使うことがあるのではないでしょうか。
『毒舌』は、「他人に対して厳しい悪口やひどい皮肉をいうこと」という意味です。
毒舌は『吐く』ものであり、よく毒舌を吐く人は『毒舌家』と呼ばれることも。
『嫌味』と同様に、『毒舌』は『皮肉』よりも辛辣(しんらつ)で厳しく、「ストレートではっきりとした悪口」というニュアンスが含まれます。
風刺
みなさんの中には『風刺画』『風刺小説』という言葉に聞き覚えがある人もいるかもしれません。
文章や絵画、イラスト、漫画などを使って、社会や人物の欠点、罪悪などを遠回しに批判し、嘲笑することを主に『風刺』といいます。
批判や愚かさなどを間接的に表現する点が共通しているため、『皮肉』の類語といえるでしょう。
『皮肉』の英語表現
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『皮肉』を込めた表現は、日本語に限ったものではありません。外ドラマや映画などでも、ユーモアのある会話には皮肉なフレーズが使われています。
英語の場合は、どのような表現があるのでしょうか。以下はほんの一部ですが、紹介していきます。
Thank you very much
「Thank you very much」は、直訳すると『本当にありがとうございます』であり、日本人にも耳慣れた英語でしょう。
本当はとても迷惑だったり、がっかりした気持ちだったりする時に、あえて『ありがとう』といって、皮肉を込めることがあります。
このように、本来の意味で使用されることが多い一方で、皮肉な表現として用いられることも少なくありません。
なお『very much』の部分を強調すると、より皮肉めいたニュアンスになるでしょう。
As you know
「As you know」は何かを説明する際に枕詞として使われるのが主で、『ご存じの通り』という意味です。
相手が知らないであろうことを話題にする時や、難しい内容の話をする時に「知っていると思うけど」といったニュアンスを付け加え、相手を見下すような印象を与えます。
なお、本来の意味で使用しても、場面によっては皮肉にとらえられてしまう場合があります。目上の人に対して使う場合などは、口調や文脈に注意しましょう。
Are you okay?
「Are you okay?」は『大丈夫ですか?』と相手を心配する際に用いられるフレーズです。
ただし、相手や場面によっては「正気か」「おかしいのではないか」といったニュアンスになることも。
日本語でも皮肉の言葉として「大丈夫か」という場合があるため、英語であっても感覚的にとらえやすい表現ではないでしょうか。
『皮肉』を正しく理解して使いこなそう
『皮肉』は遠まわしに相手を非難したり、当てこすりをしたりすることです。
嫌味や毒舌とは違って、ストレートな悪口ではないからこそ、日常のさまざまな場面で使われています。
例えば、普段からよく話をする人との会話であれば、ユーモアのある表現として使えるかもしれません。
ただし、相手との関係性や文脈、口調などによっては、ただの悪口になってしまう場合もあります。
本記事をここまで読めば『皮肉』の使い方を間違えることは、きっとないでしょう。気心の知れた相手との会話のスパイスに『皮肉』を使ってみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]