「送るのも受け取るのも許せない」 ハムメディアが怒りの声
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※写真はイメージ

今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

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最近、ハムスターをゆうパックや宅配便で送ることが問題視されています。
ハムスターを生きたままパッケージングして、荷物のように送るという行為は、決して許されることではありません。
本件をいち早く指摘し、注意喚起を行っている保護団体『一般社団法人 ハムメディア』(以下、ハムメディア)に話をうかがいました。
ハムスターを荷物として送ってはいけない
ハムメディアによると、「ハムスターを送る人がもちろん悪いのですが、受け取る人もよくありません」とのこと。
そもそも本件は、ネット上で「ハムスターをゆうパックで送ります」という書き込みを見つけたことで、「そういうことをする人がいるのか」と気付いたそうです。
事態に気付いたハムメディアは、このように指摘します。
「かわいいから欲しい」とか、「珍しい毛色だから欲しい」と思うのでしょうが、命をやり取りしているということにもっと注意してほしいと思います。
以下がハムメディアの注意喚起です。
ハムスターは繁殖意欲がおうせいな種で、飼っている人が繁殖させないことを強く意識しないと、想像よりもたくさん増えてしまいます。
増えすぎて飼えない場合、里親に出すことになりますが、「命を大事にする」という点に留意しなければなりません。
生きたままゆうパックで送るという手段を取ると、荷物として扱われ、最悪、死に至る可能性もあるのです。
哺乳類はゆうパックで送れない
そもそもゆうパックで哺乳類を輸送することはNG。日本郵便株式会社(以下、日本郵便)は「哺乳類はゆうパックで送ることはできません」と明示しています。
詳しい条件については、日本郵便のウェブサイトを確認してください。
また、ヤマトホームコンビニエンス株式会社(通称:クロネコヤマト)は、専門会社との提携サービスとして、犬・猫などのペットを輸送しています。
つまり、ゆうパックや宅配便で生きたハムスターを普通の荷物に偽装して輸送することはルール違反なのです。
画像提供:ハムメディア
動物を守るための法律になるべき
ハムメディアは「法的な規定がもっとペットを保護する方向になるべき」といいます。
日本にも愛玩動物を大事にするための『動物愛護管理法』があり、直近では2022年に改正され、よりペットに優しい内容になりました。
例えば、ペットショップで販売される犬や猫のケージは『個々の動物に適切な広さや空間の確保』を行うようにと規定しています。
環境省の規定によると、以下が広さの基準となります。
しかし、これで十分といえるかどうか、異論がある人もいるかもしれません。
ハムメディアはこのような見解を述べました。
ハムスターやウサギなど、犬と猫以外のペットと飼育する人も増えています。
犬と猫以外のペットに対する規定も、もっとペットに優しい内容になるといいですね。
例えば、ハムスターは本来とても走り回る生物種なのだとか。狭い空間に閉じ込めておくのは、ハムスターにとっていい生育環境とはいえません。
例えば、ペットショップなどでの展示環境は、可能であれば1匹に1台、ハムスター用の回し車を入れてあげるとか、ハムスターは臆病なので隠れ家を入れてあげるとか。
その子が生きやすい環境を整えるようにしてあげる規定になるといいですね。
犬と猫に限らず、ペットが安心して人間とともに長く生きられるよう、法律の規定がより厳格になることを願わずにいられません。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]