虐待されてボロボロだった子犬 現在の姿に「幼虫から美しい蝶になった」
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出典:SOS ARMS Saving Orphaned Souls Sheila's Animal Rescue Mission

「高級店しか行ったことないの?」 スーパーに寄せられたクレームにドン引きスーパーのレジに意見する客。貼りだされた意見カードに書かれていたのは、目を疑うような身勝手な言い分でした。

回転寿司で腹を満たした男性 お会計時に青ざめた理由は?財布を忘れ、ICカードしか手元になかった客。飲食店でのエピソードが、反響を呼んでいます。
ペットの健康と幸福は、飼い主の手に委ねられているといえるでしょう。
愛情深く育てられ、生き生きと暮らす犬もいれば、十分なケアを受けられずにいるペットも存在します。
心身ともにボロボロだった子犬
2024年8月、ルーマニアで動物保護活動をしているジョージアナさんは、かわいそうな子犬がいることを知り、飼い主の家を訪れました。
そのメスの子犬は健康状態が非常に悪く、皮膚病で毛が抜け、カルシウム欠乏症によりほとんど歩けない状態だったといいます。
体にはハエがたかり、粗悪な食事を与えられ、肉体的にも精神的にも衰弱。
飼い主が子犬を手放すことを拒んだため、ジョージアナさんはせめて治療をさせてほしいと頼み、定期的に訪問して薬を与えるなどしました。
それでも子犬の状態は悪化する一方だったため、結局、彼女が子犬を引き取ることになったのです。
長い治療を乗り越えた犬は…
子犬はナラちゃんと名付けられ、皮膚や骨など全身の健康を回復するための長期間の治療が始まりました。
どんなに弱っていても、ナラちゃんはいつも信頼に満ちた瞳でジョージアナさんを見つめていたそうです。
「この子は生きることを諦めていない」と感じた彼女は、根気よく治療を続けました。
そして約8か月後の2025年4月、ジョージアナさんは保護施設『SOS ARMS Saving Orphaned Souls Sheila’s Animal Rescue Mission』のFacebookでナラちゃんの近況を公開。
保護された時と現在のナラちゃんの姿がこちらです。
※画像はFacebook上で閲覧できます。
皮膚病で毛が抜け落ち、ボロボロだった体は、今はふわふわの毛で覆われています。
ジョージアナさんはナラちゃんについて「彼女は今、元気に生きています。柔らかいテディベアのような犬に成長しています」と報告。
見違えるほど美しい犬に変貌したナラちゃんの姿に、たくさんの喜びの声が上がりました。
・とても美しい犬だ。幼虫から美しい蝶になったね。
・素晴らしい話だね。このかわいい犬を救ってくれて、本当にありがとう。
・なぜペットを大切にしない人がいるのか理解できない。もしあなたが助けなかったら、ナラちゃんはもうこの世にいなかったでしょう。
ナラちゃんは保護された当初から、穏やかで優しい性格だったそう。
すっかり元気になった現在は、里親を募集しているということです。
なぜ前の飼い主が、ナラちゃんに適切な世話をしなかったのか、その理由は分かりません。
しかし、歩けないほど弱っていたのに逃げることもできなかったナラちゃんの気持ちを思うと、胸が締め付けられます。
ナラちゃんが1日も早く新しい家族に迎えられ、一生幸せに暮らせるように願わずにいられません。
[文・構成/grape編集部]