スーパーの客「これって汚れ?」 サツマイモについた黒いベタベタの正体を青果部に聞いてみた
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スーパーの焼き芋、そのまま食べずに…? 青果部が教える食べ方に「その発想はなかった!」サミットストアの青果部・バイヤーが、焼き芋を料理に使うべき理由を解説!甘みと塩味が引き立つ『味噌汁』や、超時短の『天ぷら』など、目からウロコのアレンジ術。

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気温が下がり、すっかり秋の気候になった2025年10月下旬現在。スーパーマーケット(以下、スーパー)の野菜売り場では、サツマイモをよく見かけませんか。
優しい甘みとホクホクとした食感は、寒い季節にぴったり。無性に食べたくなって、買いに行く人は少なくないでしょう。
スーパーでサツマイモを購入する時、せっかくならよりおいしいものを選びたいですよね。
本記事では、スーパーの青果部に教わった、サツマイモにまつわる知識をご紹介します!
スーパーで売っているサツマイモ、どこを見ればいい?
サツマイモの知識を教えてくれたのは、首都圏を中心に展開するスーパー『サミットストア』の青果部である、金森健人さんです。
同月にサミット株式会社がメディア向けに開催した『暮らしがラクになるひと工夫 サミット体験ツアー』で、サツマイモの選び方を伝授してくれました。
おいしいサツマイモの形は?
金森さんによれば、サツマイモは品種にもよりますが『ひげ根が太くないもの』を選ぶのがオススメだといいます。
ひげ根が太いものは、繊維が強いことが多いのだとか。また、形は『太さが均一に近いもの』のほうが、調理の際に火の通りが均一になるため、使いやすいと言います。
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サツマイモの黒いベタベタの正体は?
野菜売り場で、サツマイモに黒くてベタベタしたものがついているのを見たことはありませんか。
スーパーの客からも「これは汚れですか?」とよく質問されるそうですが、汚れではなく、ポリフェノールの一種だといいます。
「これがついているから甘い、おいしい」というような特別なものではありませんが、ついていても特に問題なく食べられるそうですよ。
サツマイモの保存は、冷蔵庫?常温?
野菜を購入した後、悩むことの1つといえば、保存方法です。
冷蔵庫の野菜室に入れたほうがいいのか悩む人もいるかもしれませんが、サツマイモに関しては、常温保存が適しているといいます。
サツマイモは、新聞紙にくるんで常温で保存するのがオススメです。
最近のイモはきれいですが、長く保存したいのであれば、できれば洗わずに土つきのままにしておくといいですよ。
そうすると、1~2か月くらい持ちますし、甘くなります。この前、徳島県の農家さんに教えてもらいました。
サツマイモは熟成すると甘くなるとか。金森さんは貰った『鳴門金時』を、自宅で楽しみに熟成させているそうです。
ただし、失敗すると腐らせてしまうことも。ポイントとして「購入する際は、できる限り傷のないきれいなサツマイモを選ぶといい」と教えてくれました。
なお、生のサツマイモは冷やしたり、半分だけ切って保存したりするのは、あまりオススメしないとのこと。
もし冷凍保存をしたい場合は、焼き芋にしてから冷凍するのがいいそうです!
サツマイモに芽が生えたらどうする?
ちなみに、サツマイモを長く保存していると、どうしても芽が生えてくることがあるでしょう。
「ジャガイモのように、芽が生えたら食べられないのでは?」と思う人もいますが、サツマイモの芽に毒性はないので、問題なく食べられます。
ただし、金森さんによれば「早めに摘んだほうがいい」とのことです。
サツマイモの芽が出ても、取ってあげれば大丈夫です。ポロポロって取れるので。
ジャガイモの芽みたいに、悪者ではないですよ。ただ外してあげないと、どんどん栄養が奪われてしまうので、早めに摘んだほうがいいかもしれませんね。
あとは、購入する時点で伸びているものは避けたほうがいいと思います。
自宅で保存していて伸びてしまったものに関しては、ご愛嬌だと思いますね。僕は食べちゃいます。
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サツマイモの選び方や、保存方法を教えてくれた金森さん。イチオシの食べ方は、焼き芋だといいます。
ちなみに『サミットストア』だと、生のサツマイモよりも、焼き芋のほうが売れ行きがいいのだとか…!
金森さんは、焼き芋を料理に使う方法も教えてくれています。気になる人は、こちらの記事もご覧ください。
スーパーの焼き芋、そのまま食べずに…? 青果部が教える食べ方に「その発想はなかった!」
スーパーでサツマイモを買う時には、プロが教える知識を参考にしてみてはいかがでしょうか。
おいしいサツマイモを食べて、寒い時期を乗り切りたいですね!
[文・構成・取材/grape編集部]