赤い里芋は食べても問題ない?赤い理由や食べられない基準とは?
公開: 更新:

※写真はイメージ

使い切れなかったモヤシ、袋のまま?移し替える? 食品メーカーが回答【保存のコツ】モヤシは安価で使いやすく、ヘルシーな食品です。定番の野菜炒めやナムルなどいろいろな料理に使われますよね。 たいていモヤシはポリ袋に入って販売されていますが、一度に使い切れなかった場合、残ったモヤシをポリ袋に入れたままで保...

2人分があっという間になくなる! ブロッコリーと鶏むね肉をレンチンしたら…?高たんぱくかつ、低糖質で知られる鶏むね肉。もも肉に比べるとパサパサした食感になりやすいのが難点です。 おいしく調理するのが難しい鶏むね肉ですが、下味を揉み込むことで、しっとりとした食感に仕上がるといいます! 『鶏むね肉と...






「里芋の皮が赤いけれど食べてもよいのだろうか」
「赤い里芋があるのはなぜだろう」
里芋を切った時や皮をむく時などに、赤やピンクの部分が見えることがあります。通常は白いイメージであることから、食べても問題ないか気になる人もいるでしょう。
本記事では、赤い里芋が発生する理由や食べられるか否か、食べられない時との見分け方などについてご紹介します。赤い里芋を食べるか悩んでいる人は、参考にしてください。
赤い里芋が発生する理由
※写真はイメージ
赤い里芋が発生する理由には、ポリフェノールによる影響か、もともとが赤くなる品種であるかの2通りが考えられるようです。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ポリフェノールの酸化
通常白い品種にピンクや赤の筋、点々ができている場合は、ポリフェノールの酸化が原因と考えられています。
里芋には『アントシアニン』と呼ばれるポリフェノールが含まれているとされており、これが酸化することで赤くなるのだそうです。
見た目の色は変わっていますが、食べても問題ないと言われています。
里芋の赤い筋や斑点については、次の記事も参考にしてください。
サトイモを切ったら、断面に赤い筋や斑点が! JAに聞いた『正体』は…
秋から冬にかけて旬を迎える、サトイモ。カットしたら、断面に赤い筋や斑点が入っていることがありますよね。通常のサトイモの色とは違うため、戸惑うかもしれませんが、なぜこのような状態になるのでしょうか。日本有数のサトイモの産地...
そもそも赤い品種
里芋には、そもそも一部が赤い品種があるそうです。『セレベス』と呼ばれる種類で、芽が赤い点が特徴なのだとか。また、皮も赤みがかっているとされています。セレベスの皮をむく時に皮が赤くても、問題ないといえるでしょう。
セレベスのほかの特徴としては、次の2点が挙げられます。
なお、セレベスの芽や皮は赤色ですが、実の断面はほかの里芋と同様に白色です。セレベスの断面を切ってから赤くなった場合は、先に解説したポリフェノールの酸化が原因と考えられるでしょう。
赤い里芋は食べられる?
※写真はイメージ
先述したように、里芋が赤くなっている原因は、ポリフェノールの酸化か、もともと表面が赤くなる品種であるかのどちらかのようです。そのため、赤い里芋も問題なく食べられるとされています。
どうしても気になる場合は、変色した部分を切り落としてから使うとよいでしょう。
なお、赤いことに加えて、ほかに傷んでいると考えられる部分が見られる時は、食べずに処分してください。うっかり食べてしまうと、体調不良につながる可能性もあるため注意しましょう。
食べられない里芋の見分け方は、次でご紹介します。
食べられない里芋との見分け方
傷んでいる里芋は基本的には食べられないため、処分しましょう。食べられない里芋の見分け方をご紹介します。
におい
※写真はイメージ
傷んでいる里芋は、酸っぱいにおいがするそうです。さらに、ほこりっぽくカビのようなにおいがする時は、カビが発生している可能性があります。
また、見た目にカビが生えていなくても、腐敗臭や生ゴミのようなにおいがする時も、傷んでいると考えられるでしょう。
明らかな異臭が漂っている場合は、使わずに処分してください。
見た目
※写真はイメージ
表面にカビが生えている場合も、食べずに処分します。
「カビの部分だけ取り除けば食べられるのでは」と考える人もいるかもしれません。しかし、カビは見た目では分からなくても、一度発生すると目に見えない菌糸が里芋に残っている可能性があります。
カビを摂取すると食中毒などのリスクもあるとされているため、カビが生えた時点で処分したほうがよいでしょう。
とくに皮がついた状態で表面が白や緑、黒などになっている場合は、カビが発生している可能性があるため、注意が必要です。
ほかにも、異常に柔らかいことも傷んでいるサインと考えられています。全体的にぶよぶよしていたり皮が溶けていたりした時も、食べられないでしょう。
味
※写真はイメージ
酸っぱい味や強い苦みなどを感じた場合は、里芋が傷んでいる可能性があります。味に違和感を覚えた場合は、吐き出してください。食べている最中に腐敗臭や生ゴミのようなにおいを感じた時も、食べるのをすぐにやめて処分します。
万が一、傷んだものを食べて食中毒のような症状が出た場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。病院では、食べた里芋が傷んでいた可能性があることを伝えてください。
なお、下痢の症状が出た場合、下痢止めは飲んではいけないとされています。
食中毒による下痢は、痛みの原因となっている菌を排出するために起こる反応だそうです。下痢止めを飲むと、痛みの原因となる菌を排出できず、症状が長引く可能性があります。
腹痛がひどく、どうしても薬を飲みたい時は、医師に相談して許可をもらってからにしましょう。
里芋が赤いだけなら食べられる
里芋の切断面が赤やピンクっぽくなる原因は、ポリフェノールに含まれるアントシアニンの酸化とされています。また、皮や芽が赤い里芋は、セレベスと呼ばれている品種かもしれません。
里芋にもともと含まれる成分が酸化したか、もともと赤い品種であるだけのため、ほかに異常がなければ食べられるでしょう。
ただし、においや見た目、味などに異常がある時は、食べられない可能性があるため注意が必要です。うっかり食べてしまった時は、症状に応じて病院を受診し、医師の指示をあおぎましょう。
[文・構成/grape編集部]