甘くて美味しいミカンの見分け方!6つのチェックポイントを解説
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冬の食卓に欠かせない果物といえば、やっぱりミカン。箱で買ったり、袋いっぱいに買ったりする機会も多いですが、「今回はなんだか味が薄いかも」「酸っぱくてハズレだった」といった経験はありませんか。
せっかくなら、甘くて果汁たっぷりの美味しいミカンを選びたいですよね。
本記事では、スーパーなどの売り場で誰でも簡単に実践できる『美味しいミカンの見分け方』を、6つのチェックポイントに分けて徹底解説します。
この記事を読めば、ミカン選びで失敗しにくくなり、甘くて美味しいミカンを家族みんなで楽しめるでしょう。
美味しいミカンを見分ける6つのポイント
スーパーの店頭で山積みにされたミカンの中から、甘くて美味しいミカンを見つけ出すのは至難の業だと思っていませんか。
実は、いくつかのポイントを知っていると、美味しいミカンを選びやすくなるそうです。
ここでは、美味しいミカンを見分けるための6つのポイントを分かりやすく解説します。
形
※写真はイメージ
美味しいミカンを選びたいなら、まん丸より『扁平(へんぺい)』なミカンを選びましょう。
ゴルフボールのようにきれいな球体のものより、上から少し押しつぶしたような平べったい形のほうが、酸味が少なく甘みが強い傾向にあるそうです。養分がすみずみまで行き渡り、成熟している証拠と言われています。
ただし、ミカンの形は品種によってさまざまで、『平べったいほうが甘い』という見分け方が当てはまらない場合もあるのだとか。例えば、味が濃く甘い『由良早生(ゆらわせ)』という品種は、丸い形が特徴とされています。
形だけで判断せず、品種ごとの特徴も考慮することが、より美味しいミカンを選ぶポイントのようです。
色
※写真はイメージ
黄色っぽいミカンよりも、全体的に色の濃いオレンジ色のミカンを選びましょう。色の濃さは、太陽の光をたっぷりと浴びて、十分に成熟している証拠だそうです。
特に、ヘタの周りまでしっかりとオレンジに色づいているミカンは、糖分がすみずみまで行き渡っていると言われています。
皮の状態
※写真はイメージ
美味しいミカンの皮は、触り心地で分かるそうです。皮がしっとりと柔らかく、ピンとしたハリを感じられるミカンが美味しいと考えられています。
次に見た目を確認しましょう。ミカンの皮の表面にあるオレンジ色の粒々は『油胞(ゆほう)』と呼ばれており、熟したサインだそうです。油胞が細かくびっしりと並んだきめ細かい果皮は、そのミカンが健全に生育し、栄養と甘みが凝縮された証だと言われています。
最後に、皮と実の一体感を確認しましょう。
皮がフカフカと浮いている『浮き皮』のミカンは、味が薄くなっている可能性があるのだとか。皮が実にぴったりと張りついていて、少し剥きにくいと感じるくらいのほうが、果汁たっぷりで美味しいミカンと考えられています。
デコボコだけれど甘い『菊ミカン』は例外
表面がデコボコしたミカンは、その凹凸のある形が菊の花を思わせることから、ミカン農家では『菊ミカン』と呼ばれているそうです。
菊ミカンは、成長期に雨が少ない環境で育ったことで水分が絞られ、代わりに甘みと味がぎゅっと凝縮された、濃厚な味わいが特徴だとか。
見た目がよくないため市場には出回ることは少ないようですが、もしデコボコしたミカンを見つけたら、それは味が濃い『当たり』のミカンかもしれません。
軸(ヘタ)
※写真はイメージ
ミカンを選ぶ際は、ヘタの色と大きさにも注目しましょう。
新鮮に見える『緑色のヘタ』のミカンを選びがちかもしれません。しかし、茶色っぽく少し枯れたように見えるヘタこそ、樹の上で十分に熟し、収穫後も追熟によって酸味が和らぎ甘みが増している証拠だそうです。
また、ヘタの大きさは小さいほうがおすすめと言われています。ヘタが大きいと、水分を過剰に吸うため大味になるそうです。
一方、小さいヘタのミカンは、水分の吸収が穏やかなため、味が濃く甘みが凝縮されていると考えられています。
重さ
※写真はイメージ
大きさが同じくらいのミカンがあれば、手に取って重さを比べてみてください。ずっしりと重みを感じるほうが、果汁が豊富に詰まっている証拠だそうです。
糖分を多く含んだ水分は重くなるため、重量感のあるミカンほど、甘くてみずみずしい可能性が高いと言えます。
房の数
※写真はイメージ
ミカンは、皮をむくといくつかの『房』に分かれていますよね。通常、ミカンの房は9〜10個程度だと言われていますが、11〜12個、あるいはそれ以上の場合もあるのだとか。房の数が多いほど甘くて美味しい傾向があるようです。
実は、ミカンの房の数は、皮をむく前からある程度予測できると言われています。そのヒントは『ヘタ』に隠されているのだとか。
ミカンのヘタを指で取り除くと、くぼみの部分に中心から放射状に伸びる白いスジのような線が見えます。実は、この白い線の数と中にある房の数は、ほぼ一致するそうです。
白い線は、ミカンに栄養を運ぶための管である『維管束(いかんそく)』が、それぞれの房に向かって伸びていた名残と言われています。そのため、線の数だけ房があるようです。
次にミカンを食べる時、ヘタを取って線の数を数え、実際の房の数と合っているか確かめてみてください。
ミカンを揉むと、酸味が減って甘くなる
※写真はイメージ
せっかく買ったミカンが「あれ、ちょっと酸っぱいかも」と感じたら、がっかりしてしまいますよね。
そんな時は、食べる前にミカンを手のひらで優しく揉んでみてください。ツンとした酸味がまろやかになり、甘さがぐっと引き立ってくるのを感じられるそうです。
ミカンは刺激で受けた傷を自分で治すために、酸味の元である『クエン酸』を消費すると言われています。酸っぱさが減ることで、甘みが際立つ仕組みのようです。
買ってきたミカンの正しい保存方法
※写真はイメージ
買ってきたミカンを長持ちさせるには、風通しのよい涼しい場所で保存しましょう。ミカンは乾燥が苦手と言われています。直射日光が当たる場所や、暖房の効いた暖かい部屋は避け、玄関や北側の廊下などで保存するのがおすすめのようです。
冷やしすぎると酸味が強く感じられたり、冷風で皮が乾燥してしまったりする原因になるとされているため、冷蔵庫での保存は避けましょう。具体的には、8〜10℃での保存がベストとされています。
ミカンを保存する際は、硬いヘタを下にして置くと、果肉への負担が減り傷みにくくなるのだとか。また、カゴなどに入れて風通しをよくするのも、美味しさを保つコツのようです。
さらに、ミカンは冷凍することで、保存期間を1〜2か月へと延ばせると言われています。冷凍の手順は次の通りです。
1.ミカンを洗って水気を拭き取り、一度冷凍する。
2.凍ったミカンをさっと冷水にくぐらせ、再び冷凍庫で保存する。
上記の手順を踏めば、ミカンをより長持ちさせられるでしょう。
『甘くて美味しいミカン』を選ぼう
美味しいミカンの見分け方から保存方法まで、役立つ情報をご紹介しました。
『形は平べったいほうがよい』『皮の色は濃いほうがよい』といった簡単な見分け方のコツを知っているだけで、甘くて美味しいミカンに出会える確率はぐっと上がるはずです。
ぜひ次の買い物の際に、この記事で紹介した見分け方を実践して、甘くて美味しいミカンを楽しんでくださいね。
[文・構成/grape編集部]