「お米を食べて、対馬の絶滅危惧種を救って…!」農家が呼びかけ
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ネットで買った『異様に安い米』 行政の注意喚起に「信じられない」「家族に伝えた」嘆きの声が相次ぐ、令和の米騒動。行政は詐欺の注意喚起を行いました。

『米の価格高騰』で備蓄米放出? 政府の発表に「ありがたい」「空になったらどうするの」2025年1月24日、農林水産大臣が記者会見で、政府備蓄米(以下、備蓄米)の運用方針を見直す考えがあることを発表しました。本来、凶作で米の流通が十分でない事態でのみ、放出することになっている備蓄米。しかし、新しい運用方針では、米の価格高騰を理由に放出できるような準備を進めているとのことです。
日本海の西に位置する長崎県の島、対馬。島の面積の88%を山林が占めており、天然記念物や珍しい動物たちが多く生息している自然豊かな場所です。
そんな対馬では長年、ツシマヤマネコの絶滅が危惧されています。ツシマヤマネコは対馬にしか生息していない、とても貴重な動物です。
しかし、ツシマヤマネコを『米を購入する』ことで救うことができるのだそうです。いったい、どういった理由があるのでしょうか?
対馬の絶滅危惧種・ツシマヤマネコを米で救える!?
1994年、環境省に国内希少野生動植物種と定められたツシマヤマネコ。現在は『絶滅危惧IA類(環境省レッドリスト)』に認定され、最も絶滅の恐れが高い動物のひとつとされています。
現在の生息数は、およそ80匹程度。1940年頃は山の中に多数生息していたと言われています。
しかし森林の伐採によって、生息地は減少…。さらに、田んぼが減ったことで、食物であるネズミや野鳥も生息数が減ってしまったのです。
生息地を増やすため、画期的な企画を発案!
年々生息数の減少しているツシマヤマネコを救うべく立ち上がったのが、佐護地区の佐護ヤマネコ稲作研究会。
ツシマヤマネコの食物であるネズミやカエル、野鳥などを増やすため、稲作をしようという計画を立ち上げました。
研究会の田んぼで収穫されたお米は『佐護ツシマヤマネコ米』として、全国に発送されます。収穫後は籾殻がついたまま貯蔵し、注文を受けてから精米するそうです!
さらに、これらの売り上げはNPO法人ツシマヤマネコを守る会に寄付されるだけではなく、ツシマヤマネコの生息地である田んぼを増やすことに繋がるのです!
『多くの人やツシマヤマネコたちの”嬉しさ”』を目標に、お米を製造・販売している佐護ヤマネコ稲作研究会。お米を販売することで、以下のようなメリットがあると言います。
ツシマヤマネコ
「ご飯がたくさん食べられる!」
農家
「いろいろな生き物のおかげで、農薬や肥料を減らせる!」
お米を買った人
「おいしいお米が食べられるし、ツシマヤマネコも救える!」
「佐護の新鮮なお米を食べたい」「猫が大好き」「ツシマヤマネコを救いたい」という方は、ぜひ購入してみてはいかがでしょうか。
あなたが笑顔で食べるお米で、ツシマヤマネコの未来を繋ぐことができるかもしれません!
佐護ヤマネコ稲作研究会