ママのウェディング・ドレスを着る4歳の少女 切なすぎる物語
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
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女性なら子どものころ、お母さんの服を着て、お母さんの靴を履いて、家の中でファッション・ショーをした記憶はありませんか?お母さんの化粧品を使ってメークしたり、アクセサリーをつけたり…。ちょっと大人になったようで嬉しかったり。お母さんの洋服って、すごくいい匂いがした記憶があります。
ほとんどの女性にとって、母の洋服を着て遊んだ少女時代の記憶というのはそんなものだと思います。でも写真の4歳の女の子、ノラちゃんがウェディング・ドレスを着たのは、切なすぎる理由からでした。
涙がこみ上げる撮影
写真を撮影したハイジ・スピランさんは、このように語ります。
「撮影中は色んな思いがこみ上げてきて涙が溢れてきたけれど、記憶に残る美しいセッションだった」
「ノラちゃんはママがこの素敵なドレスをいかに大切にしていたかわかっていたの。彼女の誇らしげな表情を見て、私たちはなぜここにいるかその理由がわかったような気がしたわ」
この写真の中にお母さんの姿はありません。
27歳の若さで亡くなった母
ノラちゃんの母であるアンバー・デイヴィスさんは、ノラちゃんの他に2人の男の子を持つ3児の母でした。彼女は2014年の2月、大変稀ながんの一つである神経内分泌子宮頸がんの末期ステージと診断されました。放射線治療、化学療法や脳外科手術などの懸命の治療も空しく2015年7月28日に、27歳という若さで亡くなってしまったのです。
病気のことを知った時、アンバーさんは「愛娘のノラのために何か特別な思い出を残してあげたい」と思ったそうです。
そこでアンバーさんは、親しい友人でカメラマンであるハイジさんに連絡を取ります。アンバーさんが夫のデレクさんと結婚した場所で、「私のウェディング・ドレスをノラに着せて写真撮影をしてもらえないか」と相談したのです。
カメラマンのハイジさんは語ります。
「アンバーは母のドレスを着た小さな少女の写真を送ってきました。それで私も『ノラちゃんのために何かしてあげたい』と思ったんです」
「アンバーが一番したかったこと、それは(アンバーさんがこの世を去った後も)ノラちゃんが母と繋がっていると感じられるようなことだったんです」
ノラちゃんはお母さんのレースのウェディング・ドレスと着て、お母さんと同じ髪型をして、お母さんが結婚した場所で、お祖母ちゃんや伯母さんに見守られながら、お母さんと同じポーズをお父さんと一緒に撮影しました。
「ノラは無邪気だけれどもとても賢い。これから成長していく段階で、母親がいないことでたくさんのつらいことがあると思う。でも彼女はアンバーががんと闘った時に見せた戦士のような強さ、精神を垣間見せる時がある」
と、父親であるデレクさんは語ります。
「元気ですくすく育ってね。そうすれば何事もうまくいくから」
アンバーさんのお姉さん、伯母であるエイドリアン・ブラックウェルダーさんはこう語ります。
「ノラはとてもナチュラルで楽しい子。二人の男の子もそうよ。アンバーの望んだ通りのいい子たちなの」
「アンバーは素晴らしい妻で母だった。それが彼女が何より誇りに思っていたことなの」
伯母さんは教師の職を辞めて、アンバーさんの3人の子ども、ノラちゃん、レイド君、ノア君の世話をしています。
「アンバーがいつも望んでいたことは、彼女が子どもたちをどれだけ愛していたかということをわかってほしいということ。彼女はどんなにつらい治療を受けている時でも、いつも自分のことよりも子どもたちのことを心配していたの。ノラは5歳になったんだけど、そんな母親のことをいつも話しているわ」
お父さんと伯母さんの愛情をたっぷり受けて、子どもたちはすくすくと成長しています。お母さんのいない暮らしはつらいけれど、新しい暮らしにも慣れて元気にしています。
「元気ですくすく育ってね。そうすれば何事もうまくいくから」それはアンバーさんが望んだこと、そして子どもたちとの約束でした。
アンバーさんがノラちゃんの写真を手に取って見ることは叶いませんでした。しかし、天国で微笑みながら、子どもたちのことを見守っているでしょう。
撮影された写真は永遠にノラちゃんの宝物。母と娘の決して切れることがない絆の証になることでしょう。