愛猫を手放す青年 切ない理由に「何度読んでも涙があふれる」 By - grape編集部 公開:2017-08-22 更新:2017-08-22 書籍猫 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 猫や犬など、動物と暮らす人にとって、彼らは『家族』であり何ものにも代えがたい大切な存在でしょう。 「もしも、何らかの事情で大好きな家族を手放すことになったら?」 考えるだけで胸が締め付けられる思いがしますが、誰しも絶対にないとはいい切れませんよね。 そんな「もしも」が物語のキーである小説『旅猫リポート』。2018年に映画化が決定しており、早くも期待の声が寄せられています。 著者である有川浩さんが「一生に1度しか書けない物語」と語るベストセラー小説をご紹介します。 猫好きにはたまらない!?リアルさを追求した猫目線 主人公である猫の名前はナナ。長い間野良猫として生きてきたため、プライドは高く、他人になかなか懐きません。 ナナはある事件をきっかけに、優しい青年・サトルと一緒に暮らすことになります。 内容のほとんどが『ナナ目線』で語られており「猫ってそうなんだ!」と、猫の習性について新しい発見があるのも本書の魅力です。 僕?僕はもちろんいけてる猫だよ。初めてスズメを獲ったのは、生まれて半年も経たない頃だ。羽のあるやつは四つ足よりも捕まえるのが難しいんだぜ。 書籍『旅猫リポート』 ーより引用 猫にならないと分からない、狩りに関する認識です。ほかにも、猫が飼い主に嫌がられてもつい狩猟をしてしまう『理由』などが描かれています。 また、本書には犬も出てくるため、猫と犬の違いを楽しむこともできます。 あまねく犬というイキモノは、そのへんあまり冷静じゃなくて、自分の主人が黒と言えばたとえ白でも黒なのだ。 (中略) ちなみに猫なら飼い主が駄々を捏ねようと、白いものは白ですよ。猫は己の信ずるところに従うのみだ。 書籍『旅猫リポート』 ーより引用 青年が「どうしても愛猫を手放さなくてはならない理由」 物語はナナとサトルがある事情で旅をスタートさせるシーンから始まります。 ※写真はイメージ 「ナナ、ごめんな」 サトルは申し訳なさそうに僕の頭をなでくった。いいよいいよ、気にすんなよ。 「こんなことになってごめんな」 皆まで言うなって。僕は物の道理の分かった猫だよ。 「お前を手放すつもりはなかったんだけど」 人生ってままならないもんだぜ、僕は猫生だけど。 書籍『旅猫リポート』 ーより引用 銀色のワゴンで、ゆかりのある人たちの元を訪ねるサトル…目的は「ナナを引き取ってくれる人を探すため」です。 一体なぜ、サトルは最愛の猫・ナナを手放すことになったのでしょう。 人や動物たちとの交流の中で、サトルの秘密が徐々に明らかになっていきます。 優しい雰囲気にほんの少しの切なさを含んで進んでいく、1匹と1人の旅。 読んでいくうちに、読者も一緒に旅しているかのような気持ちになれる作品ですよ。 講談社 有川浩 著 『旅猫リポート』 Amazonで『旅猫リポート』を見る [文・構成/grape編集部] ギャル曽根流のポテサラに「今日の夕飯決まった」「その発想はなかった」ギャル曽根さん親子が教える、ポテトサラダレシピに「奥が深い」「その発想はなかった!」の声が上がりました。 39歳の誕生日を迎えた、杏 ケーキよりも、注目を集めたのは…ん?見間違いじゃないよね!?杏さんの誕生日ケーキと一緒に写った『推しアクスタ』とは? Share Post LINE はてな コメント
猫や犬など、動物と暮らす人にとって、彼らは『家族』であり何ものにも代えがたい大切な存在でしょう。
「もしも、何らかの事情で大好きな家族を手放すことになったら?」
考えるだけで胸が締め付けられる思いがしますが、誰しも絶対にないとはいい切れませんよね。
そんな「もしも」が物語のキーである小説『旅猫リポート』。2018年に映画化が決定しており、早くも期待の声が寄せられています。
著者である有川浩さんが「一生に1度しか書けない物語」と語るベストセラー小説をご紹介します。
猫好きにはたまらない!?リアルさを追求した猫目線
主人公である猫の名前はナナ。長い間野良猫として生きてきたため、プライドは高く、他人になかなか懐きません。
ナナはある事件をきっかけに、優しい青年・サトルと一緒に暮らすことになります。
内容のほとんどが『ナナ目線』で語られており「猫ってそうなんだ!」と、猫の習性について新しい発見があるのも本書の魅力です。
猫にならないと分からない、狩りに関する認識です。ほかにも、猫が飼い主に嫌がられてもつい狩猟をしてしまう『理由』などが描かれています。
また、本書には犬も出てくるため、猫と犬の違いを楽しむこともできます。
青年が「どうしても愛猫を手放さなくてはならない理由」
物語はナナとサトルがある事情で旅をスタートさせるシーンから始まります。
※写真はイメージ
銀色のワゴンで、ゆかりのある人たちの元を訪ねるサトル…目的は「ナナを引き取ってくれる人を探すため」です。
一体なぜ、サトルは最愛の猫・ナナを手放すことになったのでしょう。
人や動物たちとの交流の中で、サトルの秘密が徐々に明らかになっていきます。
優しい雰囲気にほんの少しの切なさを含んで進んでいく、1匹と1人の旅。
読んでいくうちに、読者も一緒に旅しているかのような気持ちになれる作品ですよ。
講談社 有川浩 著 『旅猫リポート』
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[文・構成/grape編集部]