愛猫を手放す青年 切ない理由に「何度読んでも涙があふれる」
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SNSで『2万いいね』 遊びに熱中しすぎた猫が見せたユニークな顔が…猫の、ちくわくんが浮かべた、ドラマ俳優顔負けの表情がXで話題を呼びました。『火曜サスペンス劇場』のワンシーンを思わせる迫真の1枚と、飼い主の、やくまろ(@89maro_neko)さんの声を紹介します。

寝坊した飼い主 起きた瞬間にふと視線を感じて…? 「拡大したら震えた」本記事では飼い主の起床時間が遅かった時の愛猫の表情を紹介しています。
猫や犬など、動物と暮らす人にとって、彼らは『家族』であり何ものにも代えがたい大切な存在でしょう。
「もしも、何らかの事情で大好きな家族を手放すことになったら?」
考えるだけで胸が締め付けられる思いがしますが、誰しも絶対にないとはいい切れませんよね。
そんな「もしも」が物語のキーである小説『旅猫リポート』。2018年に映画化が決定しており、早くも期待の声が寄せられています。
著者である有川浩さんが「一生に1度しか書けない物語」と語るベストセラー小説をご紹介します。
猫好きにはたまらない!?リアルさを追求した猫目線
主人公である猫の名前はナナ。長い間野良猫として生きてきたため、プライドは高く、他人になかなか懐きません。
ナナはある事件をきっかけに、優しい青年・サトルと一緒に暮らすことになります。
内容のほとんどが『ナナ目線』で語られており「猫ってそうなんだ!」と、猫の習性について新しい発見があるのも本書の魅力です。
猫にならないと分からない、狩りに関する認識です。ほかにも、猫が飼い主に嫌がられてもつい狩猟をしてしまう『理由』などが描かれています。
また、本書には犬も出てくるため、猫と犬の違いを楽しむこともできます。
青年が「どうしても愛猫を手放さなくてはならない理由」
物語はナナとサトルがある事情で旅をスタートさせるシーンから始まります。
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銀色のワゴンで、ゆかりのある人たちの元を訪ねるサトル…目的は「ナナを引き取ってくれる人を探すため」です。
一体なぜ、サトルは最愛の猫・ナナを手放すことになったのでしょう。
人や動物たちとの交流の中で、サトルの秘密が徐々に明らかになっていきます。
優しい雰囲気にほんの少しの切なさを含んで進んでいく、1匹と1人の旅。
読んでいくうちに、読者も一緒に旅しているかのような気持ちになれる作品ですよ。
講談社 有川浩 著 『旅猫リポート』
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[文・構成/grape編集部]