「なんて賢いんだ!」住民が避難したテキサス州の町で1匹の犬が話題
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アメリカ南部テキサス州のヒューストンでは2017年8月25日、大型ハリケーン『ハービー(Harvey)』が上陸し、大洪水が発生しました。
そのテキサス州で撮影された、1枚の微笑ましい写真が話題になっています。
ヒューストンから約300キロ離れたシントンという町に住むサルバドールさんは、ハリケーンが上陸する前に避難をしました。
その時、サルバドールさんの孫が可愛がっている飼い犬のオーティスを連れていくことはできませんでした。庭に水と食べ物を置いて、オーティスを残したまま避難せざるを得なかったのです。
1人ぼっちの夜、家を逃げ出した犬は
家族がいなくなった家に取り残されたオーティスはその日の夜、網戸を破って脱走してしまいます。
ワシントンポストによると、オーティスが心配でたまらなかったサルバドールさんは翌朝、急いで自宅に戻りました。しかしオーティスの姿はありません。
それと同じころ、避難所から自宅の様子を見に行く途中だったティエルさんという女性が、道路である不思議な光景を目にしました。それは…。
大きなドッグフードの袋をくわえて、トコトコと歩いているオーティス!
その姿が何とも可愛く見えて思わず写真を撮ったというティエルさん。写真をFacebookに投稿するとたちまち話題となり、オーティスへのコメントが寄せられました。
犬が迷子になっているのではないかと心配したティエルさんは、後をついていき、無事に自宅へ戻るところを確認しました。そこへオーティスを探していたサルバドールさんが現れ、ティエルさんが状況を説明します。サルバドールさんはひと安心。
実は人口が5千人ほどの小さな町シントンでは、オーティスは有名な犬。
彼は時々自分だけで町へ出かけて行き、いろいろな店に立ち寄っては町の人たちから食べ物をもらったりしていたのです。
中でもオーティスのお気に入りは、材木や工具などを販売する店なのだとか。そこにはドッグフードが売っているので、彼はいつも店の人からドッグフードをもらっていたのだそう。
今回も彼はその工具店へ行き、誰もいなかったため、店の裏に置いてあったドッグフードをくわえて持って帰ってきたのではないかということです。
ひょんなことから一躍、世界的に有名な犬になってしまったオーティス。彼はこれからも町の人たちに可愛がられて、幸せに過ごしていくことでしょうね。
[文・構成/grape編集部]