64匹の犬と猫が航空機でお引越し 笑顔のわけは?
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2017年8月にアメリカのテキサス州を襲ったハリケーン『ハービー』。大都市のヒューストンや周辺地域は記録的な豪雨による洪水で、大勢の人たちが避難を余儀なくされました。
そして、被害を受けたのは人間だけではありませんでした。
たくさんの動物たちが暮らす動物シェルターも洪水による停電や、食糧の供給が滞るなどして運営できなくなってしまったのです。
このままでは動物たちの世話ができない…
その状況を知って、1人の女性が立ち上がりました。
カリフォルニア州サンディエゴで動物保護施設『ヘレン・ウッドワード・アニマル・センター』を運営するヘレンさんが、ヒューストンのシェルターの動物たちを引き取ることにしたのです。
さらに、事情を知ったサウスウエスト航空が動物たちの移動の手助けを買って出てくれました。
実はサウスウェスト航空は2012年に起きたスーパーストーム『サンディ』の時にも保護動物たちの避難のために、航空機を無料で提供していたのです。
こうして9月5日に、64匹の犬と猫を乗せて特別便『ハービー・ペット・フライト』は、テキサス州のオースティンからサンディエゴへと飛び立ちました。
動物たちはケージに入れられて機内の座席に置かれ、しっかりとシートベルトを締めて安全にサンディエゴに到着しました。到着後は健康診断やワクチンの接種などを済ませ、早速里親の募集が始まっています。
実は、動物たちを運んだ飛行機は…
今回、動物たちの避難に協力してくれたサウスウエスト航空の機体は、実はこれが最後のフライトでした。
64匹の動物たちを無事に送り届けた後、長年活躍したこの航空機は晴れて引退したとのことです。
多くの人たちの優しさによって実現した、64匹の動物たちの引っ越しミッションは無事に完了。このミッションに携わった全員に、拍手を送りたいですね。
そして、新たな土地へやってきたすべての犬と猫たちに、一日も早く新しい家族が見つかりますように…と願うばかりです。
[文・構成/grape編集部]