大切なビデオが保存されたパソコンが盗難に 犯人の心を変えたのは親子の愛
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父「はい、撮るよー」 完成した家族写真に「どうしてそうなった」「1周回って好き」父がカメラマン役になった家族写真。その出来に娘が驚愕したワケは?
『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
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アメリカのミシガン州に住むウォーリーさんは、車の中に置いていたノートパソコンを何者かによって盗まれてしまいます。そのパソコンの中にはとても大切なものが保存されていました。
それは、亡き妻が娘のために残したビデオメッセージ。
ウォーリーさんの妻ドーンさんは、がんとの闘病の末、亡くなりました。自分の命が長くないことを悟った彼女は生前に、4歳の娘エリーちゃんに向けて何時間にもおよぶビデオメッセージを残していました。
しかしエリーちゃんがそのビデオを見る前に、ビデオが保存されていたノートパソコンが盗まれてしまったのです。
悲しみに暮れるウォーリーさんは、どうにかしてパソコンを取り戻せないかと、あらゆる手を尽くします。自宅の前に盗んだ人へ訴える看板も立てました。
私のトラックからコンピューターを盗んだ人へ。
そのコンピューターには9か月前に亡くなった妻が、4歳の娘のために作ったビデオが入っています。
どうかお願いです。返してください。あなたは何かを聞かれることも、罪に問われることもありません。私はただ、そのビデオが欲しいだけなのです。
お願いです。コンピューターを玄関のドアのそばに置いていってください。
あきらめていた男性の元に1本の電話が
それから1か月後、ウォーリーさんの元に、不審な電話がかかってきます。
その電話によって、ウォーリーさんは盗まれたノートパソコンがある場所を知ったといいます。戻ってきたパソコンの中にはドーンさんのビデオがちゃんと残されていました。
「たぶん妻が何かしたんじゃないかな。(盗んだ)誰かの心がパソコンを返したくなるように変えさせたんだよ。彼女はそれができる力をもっていたからね」
目に涙を浮かべながらそう語るウォーリーさん。実はパソコンが戻ってくるまでは「100%あきらめていた」のだそう。
奇跡的に戻ってきたパソコンのおかげで、エリーちゃんは大好きなお母さんの声を再び聞くことができました。亡くなったドーンさんが伝えたかったメッセージは、娘に伝わったのです。
窃盗は決して許されるべきではありません。しかし、事情を知った犯人がパソコンを返してあげようという気持ちになってくれて、本当によかったですね。
[文・構成/grape編集部]