飛行機の機内で苦しみ始めた犬 全力で助けた乗務員たちに称賛の声
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2018年にアメリカでは、航空機での移動中にペットが死亡するという悲しい事故が相次ぎました。そんな中で起きたある心温まる出来事に、多くの人が感動しています。
アメリカに住むミシェルさんはこの日、夫と3匹の愛犬と共にフロリダ州から自宅のあるマサチューセッツ州に帰るため、ジェットブルー航空の飛行機に乗っていました。
すると彼女の夫が、3歳のフレンチブルドッグ『ダーシー』がキャリーバッグの網目に頭を押し付けていることに気が付きます。
夫はダーシーに「横になりなさい」といいますが、ダーシーはやめません。
普段はとても従順なダーシーがいうことを聞かないことを不思議に感じ「暑いのかな」と思ったミシェルさん。そこで、ダーシーが顔を出せるようにキャリーバッグのファスナーを開けてあげると、ダーシーの舌が青くなっているではありませんか。
その症状が低酸素症のサインだと気付いたミシェルさんは、すぐに座席の下にあったキャリーバッグからダーシーを出し、自分のヒザの上に乗せます。そして、パニック状態で必死に呼吸をしようとするダーシーを落ち着かせようとしました。
客室乗務員が気付いて注意をしにくると…
そんなミシェルさんに気付いた客室乗務員が、彼女に「ペットは座席の下のキャリーに入れていただけますか」と丁寧に伝えてきます。ミシェルさんは謝り、ダーシーが苦しんでいることを説明。すると2人の客室乗務員がすぐさま行動に出ます。
乗務員たちは氷と水、さらに小さな酸素タンクを持ってきて、「これが効くかもしれません」といってミシェルさんに渡したのです。
ミシェルさんは酸素マスクをダーシーの顔に当てます。すると、ほんの数分のうちに苦しそうにしていたダーシーが落ち着いてきたのです。
少し経つとダーシーの体調は安定し、酸素マスクは必要なくなったということです。
ミシェルさんによると、ダーシーを助けてくれた乗務員の1人は「私もフレンチブルドッグを飼っているんです」と話していたのだそう。きっとその乗務員は、ダーシーのことを他人事とは思えなかったのでしょう。
この出来事の後、ミシェルさんの友人が、彼女がジェットブルー航空に宛てた手紙の内容をFacebookに公開しました。
ミシェルさんは過去12年間、愛犬を連れて飛行機で移動をしてきましたが、一度も犬たちの健康状態に問題があったことはなかったといいます。
しかし航空機内では気圧の変化もあり、人はもちろん犬や猫などの動物にとっても不測の事態は起こりうるものです。
人も動物も命の価値は同じ。全力でダーシーを救ってくれた乗務員の方々に、心から拍手を送りたいですね。
[文・構成/grape編集部]