これが猫の魔力か! 猫嫌いの男性が1匹の野良猫と出会った数週間後…?
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アメリカ・アラバマ州に暮らすカルヴィン・タッカーさんは猫が大嫌い。彼は「猫を飼っている友人の家には行かない」というほど、猫が嫌いだったそうです。
ある日、職場の外で1匹の野良猫を見つけた彼はその猫に近づき、持っていたクラッカーと水をあげました。
なぜそんなことをしたのかというと…その猫に見つめられた時に心に響くものがあったのだとか。
カルヴィンさんは翌日からその猫に朝と夕方の2回、ごはんをあげるようになりました。仕事が休みの日も猫のためにやってきて、ごはんをあげたりそばに座って猫とおしゃべりをしていたといいます。
「パパが来たよ。さあごはんの時間だ」
自称『猫嫌い』のカルヴィンさんは猫に優しく話しかけ、毎日ごはんをあげ続けました。
その猫と出会ってから45日ほど経った頃、彼は初めてその猫をなでました。
そしてその日がカルヴィンさんが初めて猫を家族に迎えた日となったのです。
1匹の野良猫との出会いが男性の人生を変える
カルヴィンさんはそのオス猫を『ヘンリー』と命名。その日から彼はある使命に目覚めます。
彼は近所でゴミ捨て場などにいる野良猫たちにごはんをあげるようになります。
そして気付けば毎日、猫が集まる場所18か所に3時間半かけてごはんを届けるようになっていたのです。
この猫たちは家がなく、食べるものを探して必死で生きている。病気の猫もいる。俺がなんとかしてあげなければ。
そう思ったカルヴィンさんは次の行動に出ます。罠を仕掛けて野良猫たちを保護し、不妊手術やワクチン接種など必要な治療を施して、里親を見つける活動を始めたのです。
これまでに約600匹の猫を保護して、123匹が引き取られたということです。
また猫だけではありません。28匹の犬や2頭のアルパカ、エミューやタランチュラまで保護したといいます。
カルヴィンさんは「すべての始まりはヘンリーとの出会いだった。彼が俺の人生を変えてくれたんだ」と語っています。
カルヴィンさんは自身の保護施設を『ブラック・ノア』と名付け、寄付を募りながらこれからも引き続き動物保護活動を続けていくそうです。
猫が大嫌いだったことが信じられないくらい、今ではヘンリーを始め、保護猫たちにメロメロのカルヴィンさん。
ヘンリーのInstagramには「僕が『ブラック・ノア』のミッションを始めるきっかけになった猫。彼(カルヴィンさん)が猫が嫌いだったから、神様がその間違いを正すために僕を送り込んだんだ」と書いてあります。
ヘンリーとの出会いによって自身の中に眠っていた動物愛護の精神に目覚めたカルヴィンさん。
文字通り、彼の人生を変えたヘンリーは本当にその使命を担ってやってきたのかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]