幸せだね 飼い主と『最後のハイキング』を楽しんだ犬 「涙があふれた」
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「番犬に向かない」といわれた犬 納得できる1枚に「笑った」「100点満点」「番犬に向かない犬」というコメントを添えて、Xに1枚の写真を投稿したのは、愛犬たちと暮らしている、飼い主(@kmk250301)さんです。 公開したのは、愛犬の米子ちゃんと大豆くんの写真。2匹は番犬としては不向きだといいます。

カートにのせられ不服そうな犬 その後、店員に褒められると?「表情が違いすぎて笑った」ペットは人間と会話ができない代わりに、表情や体の動きで気持ちを伝えてくれます。2025年7月、そのことがよく分かるエピソードを、Xで公開したのは、愛犬のむさしくんと暮らす、飼い主(@musashi241005)さんです。
イギリスに住むカルロス・フレスコさんには、愛してやまない家族の一員がいます。
名前はモンティ。10歳のラブラドゥードルのモンティはこれまでに、カルロスさんと一緒に美しい自然の中で、散歩やハイキングを楽しんできました。
しかし、そんな彼らの冒険は中断させられてしまいます。モンティが白血病と診断されてしまったからです。
愛犬を連れて最後のハイキング
海外メディア『The Brecon and Radnor Express』によると、モンティは18か月間にわたって闘病してきたそう。
しかし2021年6月、モンティの体調が急激に悪くなり、残された時間が長くないことを知ったカルロスさんはある決断をしました。
それは、モンティと一緒に最後のハイキングへ行くこと。
ただこの時のモンティは、もはや自力で歩く体力はありませんでした。
そこでカルロスさんは、手押し車にモンティを乗せて、モンティが大好きなブレコン・ビーコンズ国立公園にある山『ペン・イ・ファン』の山頂を目指すことにしたのです。
彼らが山を登っていると、見知らぬ人たちが声をかけてくれたり、手押し車を押すのを手伝ってくれたりする人もいたのだそう。
その親切な人たちの多くは、モンティの事情を知ると涙を流していたといいます。
そして何より、モンティはそんな人たちとのふれあいをとても楽しんでいたそうです。
『The Brecon and Radnor Express』のFacebookにシェアされたこれらの写真には、たくさんのコメントが寄せられています。
・なんて素晴らしいんだ。モンティは決してこの日のことを忘れないだろうね。
・こんなに思いやりのある飼い主さんがいて、モンティは幸運な犬だね。
・とても悲しいけど、美しい話。涙があふれた。
このハイキングの日からまもなくして、モンティは自宅で息を引き取りました。
カルロスさんは『The Brecon and Radnor Express』に、「あの日のハイキング中に出会った素晴らしい人たちに『優しさと思いやりをありがとう』と伝えたいです」と語っています。
この世を去る前に、カルロスさんと一緒に大好きな山の景色を眺め、多くの人たちから愛情をもらったモンティ。
きっとこの日の思い出を胸に、モンティは幸せな気持ちで天国へと旅立ったことでしょう。
[文・構成/grape編集部]