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おばあちゃん「庭で取れた野草だよ、おいしいよ」 有毒植物を疑って

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

おばあさんはたくさんのことを知っています。

おいしい山菜、食べられる野草、野菜の食べごろな時期。

ウド・フキノトウ・ヨモギなどは、「お店に売ってるだけじゃない。自然に生えてるものなんだよ」と、『おばあさんの知恵』として教えてくれます。

時には、育てた野菜や、とってきた山菜をプレゼントしてくれることも。

でもソレ、本当に安全ですか?

気を付けて、なかには有毒なものも

厚生労働省によると、実は、有毒植物を食べて食中毒になる患者数・死亡者数は、50代以上が多いのです!

「ウチのおばあさん、野菜も山菜も、野草だって長年見慣れていたはずなのに、なぜ?」

自分の家のおばあさんが被害にあってしまったら、そう思うかもしれません。

しかし、有毒植物かどうか見分けるのは本当に難しいものです。見間違えや勘違いで口にしてしまうことも。

事前に何が有毒植物であるかを知り、取り除く必要があります。

以下の植物が、食用とよく間違われてしまう有毒植物です。

出典:厚生労働省

【食用と間違えやすい植物】

スイセン:

ニラ などに似ている

イヌサフラン:

ギョウジャニンニク・ギボウシ・ジャガイモ・タマネギ などに似ている

スイセンもスノーフレークも、毒性は『中』程度。

スイセンは食中毒になった患者数が多く、有毒植物の『有名人』といってもよい存在です。

出典:厚生労働省

【食用と間違えやすい植物】

バイケイソウ:

オオバギボウシ・ギョウジャニンニク などに似ている

グロリオサ:

ヤマイモ などに似ている

イヌサフランもグロリオサも、毒性は『強毒』。

出典:厚生労働省

【食用と間違えやすい植物】

チョウセンアサガオ:

モロヘイヤ・アシタバ・ゴボウ・ゴマ などに似ている

トリカブト:

ニリンソウ・モミジガサ などに似ている

チョウセンアサガオもトリカブトも、毒性は『強毒』。

トリカブトは紫色の花が付いていると分かりますが、葉だけでは分かりにくいですね。

厚生労働省では、有毒植物の食中毒について、「食用と確実に判断できない植物は、絶対に採らない! 食べない! 売らない! 人にあげない!」と注意喚起を行っています。

おじいさん、おばあさんに「これにはソックリな有毒植物があるよ」と教えておいてあげると、「庭に食べられる野草が生えてきたなあ。いや、そういえば孫が注意しろっていってたっけ…」と思いとどまり、被害にあう可能性が低くなるでしょう。

もちろん高齢者だけでなく、山菜とりや家庭菜園作りなどで、オーガニックな生活を送る若者も要注意。

「食用だよ」という顔をして、いつの間にか有毒植物がまぎれ込んでいるかもしれません。植えた覚えのない植物には気をつけましょう。

危険を避けながら、植物とうまくつき合っていきたいものですね。


[文・構成/grape編集部]

出典
厚生労働省

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