頭部へのデッドボールに動揺する投手 次の瞬間?「真のスポーツマンシップだ」
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アメリカで行われた野球の試合で起きたハプニングが、大きな話題となっています。
2022年8月9日、リトル・リーグ・ワールドシリーズの『オクラホマ』対『テキサス・イースト』の試合が行われました。
初回2アウト1、2塁、『テキサス・イースト』が1点リードする中、バッターは『オクラホマ』のアイザイア・ジャービスくん。
逆転のチャンスの場面で、『テキサス・イースト』のピッチャーであるケイデン・シェルトンくんが投げたボールが、アイザイアくんの頭部に当たってしまいます。
アイザイアくんは頭を抱えて倒れ込み、会場は騒然となりました。
この時、ケイデンくんはうつむいて震えながら、涙を流していたそう。
自分が投げたボールがバッターの頭部に当たってしまったことに、激しく動揺していたのです。
すると、そんなケイデンくんに真っ先に歩み寄ったのは…。
ケイデンくんの元へ歩いて行ったのは、アイザイアくん。
自分が大きなケガをしていないことに気付いたアイザイアくんは立ち上がり、動揺しているケイデンくんに近付きます。
そしてアイザイアくんはケイデンくんにハグをして、「僕は大丈夫。試合を続けられるよ」と伝えたそうです。
この感動的なシーンをスポーツ専門チャンネル『ESPN』がTwitterでシェアすると、アイザイアくんに称賛の声が殺到しました。
・「この少年たちが軟弱だ」という人たちにいいたい。彼らが見せたのは対戦相手への敬意と思いやりで、それこそがスポーツマンシップだ。
・涙が出た。すぐにケンカをしようとする大人たちは、彼らを見習うべき。
・もし自分の息子がバッターで同じことをしたら、私は息子を誇りに思う。
試合後に海外メディア『KJRH』の取材に答えたアイザイアくんは、「頭にボールが当たった時はすごく怖かったし、少し痛かった」と語っています。
頭部へのデッドボールは危険で、当たった選手だけでなく、当てた選手にとっても、その時の恐怖がトラウマになることがあるといいます。
アイザイアくんにケガがなくて何よりですし、彼の思いやりによってケイデンくんの気持ちも落ち着いたはず。
2人の若き野球選手が見せた『真のスポーツマンシップ』は、多くの大人たちを感動させたようです。
[文・構成/grape編集部]