『参拝のデマ』で神社が悲鳴 被害の内容に「これは酷い」「広まってほしい」
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- 出典
- 出雲大社
お賽銭は、神様へのお供えであり、祈願成就のお礼。
しかし、間違った参拝方法をとってしまう人もは少なくないようで、神社に対する迷惑行為として問題になっています。
『間違った参拝方法』で深刻な被害を受ける神社
世界遺産である、広島県廿日市(はつかいち)市の厳島神社。
ここでは「大鳥居の柱に硬貨を刺せば願いが叶う」というウワサが広まってしまい、大鳥居が傷んでしまいました。
1875年に建立された歴史ある大鳥居の柱には、無数の硬貨が埋め込まれています。
大鳥居に対する根拠のないウワサ話は、たびたび問題が提起されていますが、残念なことに硬貨を刺す人はなかなか減らないといいます。
厳島神社側は定期的に硬貨を取り除いているそうですが、すぐに別の参拝者から新たな硬貨が差し込まれてしまい、いたちごっこと化しているようです。
2022年11月末に修理工事が完了した、大鳥居。硬貨の一つひとつが柱を傷付け、その寿命を縮めているのかもしれません。
出雲大社も、お賽銭による『ウワサ』で被害
島根県出雲市にある出雲大社も、根拠のないウワサによって被害を受けた神社の1つ。
出雲大社の神楽殿には、長さ13mもの大注連縄(おおしめなわ)があります。しかし、「注連縄にお賽銭が刺さると縁起がいい」というウワサが広まってしまったのです。
大注連縄には、無数の硬貨が刺さっています。ウワサを信じた人たちが、硬貨を投げたのでしょう。
出雲大社側は、ウェブサイトの『よくある質問』のページでこのウワサについて言及。
大注連縄がいかに神聖かを説くと同時に、はっきりと「神様に対して失礼であり、縁起のいい行為ではない」と注意喚起をしています。
これらの被害はたびたびネットで話題になり、「多くの人に広まってほしい」という声が上がっています。
硬貨を鳥居に刺したり、大注連縄へ投げ入れたりした人たちに、悪気があったわけではないはず。
よかれと思ってとった行動が迷惑行為になってしまう上に、神様に祈りが届かないのは、とても悲しいものです。
歴史ある神社を守っていくためにも、根拠のないウワサ話が迷惑行為になっていることが多くの人に広まるといいですね。
[文・構成/grape編集部]