『役不足』の本当の意味とは?適切な使い方と類語や対義語を紹介
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- 出典
- 文化庁
『役不足』は、気を付けて使わないと恥をかいてしまう可能性があります。意味を取り違えやすく、間違えて使った経験がある人もいるかもしれません。本記事では、『役不足』の適切な使い方、類語や対義語を紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
『役不足』の本当の意味
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『役不足』の意味は、その人の持つ能力に対して役目のほうが軽く、十分な実力が発揮できないことです。第三者がある人を『役不足』表現する場合は、その人には実力があるのに役目に恵まれない状態を指します。『役不足』とされる相手の能力は認めているのです。
自分を『役不足』と表現する場合、重要なポストを与えられずに自分の力が発揮できない状態をいいます。周りから「自信家」「自分の力を高く評価している」と思われる可能性があるでしょう。
『役不足』の語源
『役不足』の語源は、歌舞伎などの役者の配役から来ているといわれています。もともと『役不足』は、役者が割り振られた役が軽く、不満であったり、納得がいかなかったりする様子を表していました。
『役不足』の使い方
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『役不足』の本来の使い方について、例文とともに説明します。意味を間違えて誤用する例や、注意点についても例を上げていますので、参考にしてください。
『役不足』は間違えやすい
文化庁はウェブサイトにて、『役不足』をどのような意味で使っているかを調査した結果を公開しています。「彼には役不足の仕事だ」の例文に対し、どのような意味で使っているかを2006年度に調査したようです。
正しい選択肢は「本人の力量に対して、役目が軽すぎること」ですが、結果は以下の通りでした。
文化庁の調査によると、『役不足』を正しい意味で使っている人は40%程度だったようです。
間違った意味で使っている人が半数に上り、正しい意味以外で広く使われているのだと分かります。一部の辞書では、『誤用』と明記した上で間違った意味をのせている場合も。どちらかというと、立場が上の人から、部下や後輩など下の立場の人に使われます。
角を立てない使い方をするならば、相手の力量を認めて「このような役目ではあなたの能力が生かせずにもったいない」と使うのがよさそうです。
相手は取るに足らない仕事を頼む場合にも使えます。「相手の力量に対して、簡単な仕事を任せてすまない」と、不満を感じさせないように配慮しながら、実力を認めていると示せますね。
『役不足』を使った例文を紹介します。
傲慢と受け取られないように注意
自分が役不足である場合、「自分の能力は十分あるのに、役職が低すぎて不満がある」と訴えられます。「役職のわりに簡単な仕事ばかり任される」と、仕事を断る時にも使えますよ。
ただし、自分の能力を高く見ている点で、相手に傲慢な印象を与える場合があります。人間関係に差し障りが出るかもしれないため注意が必要です。自分について使う時は、十分な能力が備わっている存在だと、周囲も認める人でないと難しいでしょう。
例文は以下の通りです。
『役不足』の類語
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『役不足』はどのような類語があるでしょうか。いくつかある中から、3つの例を紹介します。言い換えをする時に使うとよいでしょう。
簡単にできる
『役不足』は、役職がかすむくらい能力が優れている意味で、仕事などが『簡単にできる』様子を表しています。『簡単にできる』は、労力や時間をかけずに、仕事や作業が仕上げられる十分な力量が備わっている状態といえるでしょう。
『簡単にできる』を使った例文は以下の通りです。
朝飯前
『朝飯前』は、時間をかけずに容易にできることです。本来は、ごはんを食べる前のわずかな時間を意味します。
もともとの意味から転じて、朝ごはんを食べる前の少ない時間でできるくらい、たやすいものだと表現しています。『朝飯前』を使った例文は以下の通りです。
不服
『役不足』は役職が軽すぎて不満足な様子も表します。納得がいかない様子、満足できない点では、『不服』が同じような意味を持ちますね。『役不足』は役職などの面に限られますが、『不服』は全般的に使えます。
『不服』を使った例文は下記の通りです。
『役不足』の対義語
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『役不足』の対義語にはどのような言葉があるでしょうか。反対の表現を理解すれば『役不足』を間違えておぼえていた場合に言い換えができますね。いくつか例を挙げて紹介します。
力不足
『力不足』は、割り振られた役目、役職を全うするだけの能力が足りないこと。『役不足』と反対に、役職が重すぎて能力に耐えられない様子を表しています。
反省の気持ちを込めてミスを謝る場合や、自分の力量を謙遜する場合に使えるでしょう。
自分を『力不足』表すのは構いませんが、自分以外の人に『力不足』と使うのは注意が必要です。相手を厳しく非難したり、馬鹿にしたりすることになり傷つける恐れがあります。『力不足』を使った例文は以下の通りです。
荷が重い
『荷が重い』は、自分の力量と比較して責任が重すぎて負担になることです。『役不足』の反対表現で、役職に見合うだけの能力が十分ではないと表しています。『荷』は荷物ではなく、責任や負担を意味しているのです。
自分には『荷が重い』という場合、責任のある役職や仕事を受け入れた場合の謙譲表現としてか、相手に失礼のないように断る時などに使いましょう。『荷が重い』の例文は以下の通りです。
実力不足
『実力不足』は量や技術などが満足できるレベルには達していない状態を表しています。『実力』は本来備わっている力量、実際の能力などのこと。
『役不足』が能力は十分であるのに役が軽く、力を発揮できない点では、反する状態を表現しています。競技などで、対戦相手と比較して負けた原因を挙げる時に使う場合も。
『荷が重い』より強い表現で、依頼された役目や仕事をはっきりと強く断る時に用いる場合もあります。『実力不足』を使った例文は以下の通りです。
『役不足』の意味を知り、間違わないように使おう
2000年代に入り、『役不足』の意味を間違えている人が半数に上りました。言葉は年代が下がるに従って言葉が変わる場合がありますが、2024年6月現在の正しい意味を知り、使いこなせるようにしましょう。
[文・構成/grape編集部]